|
Filmスキャンは諦めた? (2) |
1 2 3 |
Filmスキャンも未だ必要かと 2023/11月
-
- 何時かはこんな時がくるのは分かっていましたけどね・・・。僕には孫が5人おります、その子たちの名前に因んだ写真をパネルにする事を思いつきましてね(当人たちは写っていませんけど・・・例えば山々、川、名所、神社、名のある観光地とかね。孫の名前には僕は一切関与していませんから、まあジージーの勝手なお思い込みで自宅に飾るのですよ)。
- そんな写真はFilmしか残っていませんねー、もう一回デジタルで撮れって?無理ですね<(`^´)>。じゃぁ、スキャンニングしかありませんよね。スキャナは再起不能で全部処分してしまいましたからね、思い当たるのはスキャンニングじゃなくて「Filmコピー」ですかね。僕はこの「Filmコピー」が大嫌いでして、Filmスキャナがダメになる前にほとんどのFilmをデジタル化したのですけど、まだまだたくさん見過ごしていたようです。
-
- 今回「Filmコピー」をするのに用意したもの
-
- *デジタルカメラ----pentax645D
- *レンズ----マクロレンズ 1:1 今回は焦点距離120mm f:4 換算96mm
- *三脚----Gitzo2型(欲を言うとギア式エレベータ付きが良いですよ)
- *雲台----Husky3D 断然3WAY式が良いです
- *ライトボックス----堀内カラーHCL イルミックス1型 (光が強いので蛍光管2本所を1本で使用)
- *フィルムホルダー----Minolta multiProの廃棄処分漏れ (上限6x9サイズまで)
-
- 以上手持ちのもので大掛かりな物ですけど、35mmサイズカメラなら「コピーアダプター」がたくさん販売されてます。645D、645Z用はpentax製で約10万円近くと値がはりますね、要りません!!
- さて、実際の方法は「PIC-1」をご覧ください。撮像素子、フィルム面は水平を保っています。後は、レンズを1:1の位置で三脚のエレベーターを上下してフィルムの大きさが最大になるように位置合わせをします。さらに今回はオートフォーカスレンズではないので、手動でピント合わせとなります。
-
-
|
Pic-1 |
どれほどの解像度でコピー出来るのか?
-
- pic-2の公称サイズは撮像素子とFilmの大きさを図にしたものです。
- Pentax645Dの撮像素子----44x33(mm)
- Film67(120番)-----68x56(mm)今回は中判67
-
- では、645DのファインダーにFilm67が縦方向(33mm)に最大になるようにカメラを移動させます。そしてピント合わせます。実際にはファインダー視野率が98%ですから最大にはなりませんけど。
-
- 撮影するとPic-2の下の図のようになるはずですよね。青色の枠内がファインダーから見えるFilm67の全容です。ではこの状態でFilm67はどれほどの解像度と言うかどれほどの画素数で撮影されるのでしょうか?
- 44x33(mm)素子の画素数は約4000万画素です。1画素当たりの大きさは「面積/総画素数」となり (44x33)/4x107=3.63x10-5 (あくまでも計算の便宜上で実素子の大きさでは無いです。取説には1画素当たりの大きさは6μmx6μmとなっています)
-
- 次に645D--4000万画素中にFilm67が写りだされる大きさは67の比率で縮小すると40x33(mm)となります。
- (40x33)/3.63x10-5=36363636.36・・・・≒3600万画素となります。ですが、実際には素子にピッタリ合わせることは前に書いたような要因で難しいでしょうから適当な位置で写して約3000万画素程度ではないかと思います。
面倒なことをしないでもっと簡単に計算すれば(40x33)/(44x33)x4000万画素=3636万画素 同じですね、アハハハ・・・失礼。
- Pic-3は撮像素子44x33mmに写ったfilm67の大きさです。で、Photoshopで写っている範囲を切り取ってみると 6020x4940(pixel)=約3000万画素ですね。もう少し切り詰めて写すことが出来ますが、今回は面倒なんでこれで勘弁下さい。
|
Pic-2
Pic-3 |
コピー後の画像をスキャナ画像と比較してみた
-
- A画像(pentax 645D) B画像 (Minolta-mutiPro)
|
- どうでしょう、ほゞ同等にみえますね。強いて上げれば画像内「煙突上部波形の屋根」の斜め線を見ると 645D ≒ Minolta MultiPRO
> Plustek のように見えますね。
-
- ※ 「煙突上部波形の屋根」は波トタンのような感じですが、A(Pentax645D)とB(Minolta-multi)は形がおぼろげに確認できます。方やC(Plustek)はつぶれて、よく見ると斜め線がありそうな・・無いようなあやふやな感じです。
- ※ 煙突末端の表現は、645Dが少しぼやけて見えますがシャープネス処理すれば少しは良くなると思います。
-
- 結果:Film67のサイズならFilmコピーでもFilm専用スキャナーと遜色ないくらいにデジタル化出来そうです。(但し、撮像素子44x33mmと大きい場合)今回は3種画像を200%拡大して比較しましたが、等倍を観賞とか印刷では違いはないと思います。
-
- 欠点:細かいことを言えば、バック光源のライトボックスが強いので蛍光管を半分にしましたが未だ強いようです。拡大画像では判らないですが、全体の等倍画像をよく見ると木々の輪郭がハッキリしないですね。マイナス露出補正かライトボックス上面に白色板を追加するとか対策が必要です。
-
- 注)フリッカー現象を避けるためシャッター速度は1/60以下(60Hz時安全側で)で撮影する必要があります。(60HZでは120回点滅するのでその半分の60回---S=1/60)
- 今回は iso=200、f:8 、S=1/8 、-0.3補正で撮影しました。
-
-
-
- フィルムの今:Filmの値段を見てびっくり(◎_◎;)、135番 ポジフィルム36枚 約4,000円強/本、120番ブロニー5本パック 約¥15,000円強/5本
ってこれに現像代がプラスされるわけでしょ。しばらく気に留めなかったので、久々に調べてみて愕然としましたよ!ブロニーなんかは1本買い出来ないのは分かっていましたが・・・値段が??老齢年金受給者には信じられないですね。でもね、今でも製造して頂けることには感謝しかありません。(人''▽`)
-
- 未だ残っているんじゃ無いかと捜してみました。冷蔵庫にブロニーFilmがありました(pic-4)、期限は2014/01となっています。約10年前の最終出荷Kodak-E100Gですね。(販売店から最終ですと聴きました)2パックですがそのうち2本が消費済みですね。他にも使わないバッグの中にFuji-Velvia50が残っていました(期限は2017/10)。両方とも当然使い物にはならないでしょうが残しておくことにしました。棺桶にでも入れてもらおうかな(;^_^A。
|
- C画像(plustek-OpticFilm 120 )
|
Pic-4 |
|
Top ↑ |
|
1 2 3 |