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膝蓋骨脱臼
膝蓋骨というのは、人間でいうと膝の皿の部分です。その皿が、正常な位置からずれてしまっている状態が膝蓋骨脱臼です。 脱臼の種類には、内側にはずれる内方脱臼と、外側にはずれる外方脱臼があります。発生頻度では、内側にはずれる内方脱臼のほうが多く
発生します。
【原因】
先天性と後天性の原因があります。先天性のものでは、生まれた時から膝関節の周りの筋肉、骨や靭帯の位置や形が異常を起こしているため、高齢になるほどに、異常が進行していくことがあります。後天性のものとは、どこかに強くぶつかったり、高いところから落ちて膝を打ってしまったりして、骨や周囲の組織が変形したため脱臼するものです。
【症状】
症状が軽い場合には、ほとんど見た目にはわからない場合もありますが、一般的にはスキップするように歩くようになり、重症になると歩けないほど痛みを伴います。先天性の場合には、習慣的に脱臼をするようになり、痛みをあまり伴わないものもあります。
【治療】
先天性の場合には、習慣的になりがちなので、床などをすべらないものなどに工夫して、ぶつかったり、脱臼をしないよう予防しましょう。若い時には、自然と正常の状態にもどった犬も、高齢になると靭帯が弱くなり切れてしまうこともあるので、若いうちに正常な状態に戻す整復手術を受けることも選択肢の1つです。 |
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