画像はサファリの正面、昔懐かしいフォグランプが付いてます。バンパーは自作のオフロード走行を
考えた小振りなもの。ウィンチは純正のPTOでものすごく重宝しました。
日産サファリ(VR161)のページ
こんにちはTクラフト店長です。
私はかつて日産プリンス名古屋の整備士でした。そこそこ大きな販売店に丸々五年在籍して
おりましたが、160系のサファリを見たのは一度きりでした。後継車のY60はまあまあ売れて
ましたけど。それからしばらくして、ある中古車屋さんに関わっていた時、そのお店に下取り車と
して現れたのが、この161のサファリでした。第一印象は「うわっ、珍しい」でしたね。
ですね。マフラーの後部はそれを少しでも解消するために100mmほどカットしています。
全長 4460mm ホイールベース 2350mm
いまやジムニーJB23もホイールベースが2250mmなので、それを思えば短く見えます。
このテーパーリーフは前後リーフ車のなかでは、かなり乗り心地が良い方と思います。
タイヤは標準では205/80-16ですが,本車両は235/85-16にワンサイズ上げています。
腹下に見える出っ張りは前がフレームのメンバー、後ろがアンダーガードになります。
画像のバンパーは自作品。最大積載量は250kg、車両重量は2010kg。これくらいのサイズの四駆が
あると取り回しにも維持にも最適なのですが。日本車では絶滅してしまいました。
後方にマウントされています。エンジン特性はスムーズで伸びやかな回転フィールを感じさせました。
SD33-T 水冷6気筒OHVターボディーゼルエンジン
排気量 3246cc 最高出力 120ps/4000rpm 最大トルク 27,0kg/2000rpm
サファリのエンジン換装編
ここからは、NOX/PM法により当地での登録が不可能になった愛車サファリのエンジン換装の物語と
なります。いろいろ考えた結果、ガソリンエンジンへと載せ替えをして延命を図ろうと考えたのですが。
何を載せるか、いや何が載るのか? 同系車種の消防車に載っていたP型エンジンならば改造少なく載るで
しょう。しかし手に入れるには中古の消防車を探すくらいしかエンジンは手に入らないでしょう。いや
そもそもP型を載せても、あれはNOX不適のキャブ車だし。そんな事を考えていた、2002年のある日・・・
「おーい、エンジン載せ替えするなら。シーマのエンジン丸ごとやるよ」そんな神様の声なのか、悪魔の
ささやきなのか、判別付かないメッセージがある日届きました。4,1リッターのV8DOHCエンジン搭載の
シーマです。馬力は申し分ないでしょう。でもそもそも載るのか?まあ考えても仕方ないありがたく頂くことに。
エンジンとハーネスくらい貰えるのかと思っていたら「仮ナンバー持って取りに来て」との、ご連絡。
そうです貰えるのはシーマ丸ごとでした。静岡から岡崎まで東名高速使って帰ってきましたが、こんな
快適で物凄いパワーの車は初めて。これだったら、このシーマにそのまま乗っていたほうが良いかも。と
頭をよぎりましたが、いやいや、これはあくまでもサファリを救うためのドナー車、そう頭を切り替え、
サファリのNOX/PM適合化への長い道のりが幕を開けたのでした。
とりあえずサファリとシーマ、それぞれのエンジンを下ろします。そうしてシーマのVH41エンジンを、そろそろ
とガランと空いたサファリのエンジンルームに収めてみます。VH41はV8なので前後長は心配していませんでしたが
横幅はSD33よりも相当にありそう。しかし収めてみると、なんとなしに入るではありませんか。まあ、エキマニ
がステアリングロッドに干渉するので、外してある状況ではありますが。
なんとかエンジンが入るみたいなので、フレームやステアリングロッドに干渉するエキマニを
作り変えします。また全長が40cmも違う、それぞれのエンジンの位置関係を是正するために、
約10cm幅のミッションアダプターを製作(中央の黒い部品)これで後ろのプロペラシャフトを10cm
長くし、前のプロペラを10cm短くし、チェンジレバーの穴を10cm前に持っていけば、大掛かりな
懸念材料は解消しそうです。
エンジンスワップで避けて通れないのがハーネスの加工、元々のサファリのシャーシ側24V電装と
シーマのエンジンコントロール側12V電装をミックスさせるわけですが。これがなかなか手の掛かる
作業となります。並行してメーターパネルの改造も行っていきます。
エンジン・ミッションが載って、車両のハーネスの改造の目処が付いたら、次は下周りの改造です。
画像ではすでに長さを変更した前後のプロペラシャフトが装着されています。マフラーはご覧のような
レイアウトとなりました。触媒を効果的に働かせるエンジンからの距離というものが決まっているので
必然的な位置関係とも言えるのですが、まずまずの新生マフラーが作れました。
そうして、2003年12月の某日、V8搭載の161サファリは完成しました。改造車検も無事終了。
ナンバーがリーズナブルな4ナンバーから1ナンバーになってしまいましたが、ディーゼルのままで
乗れなくなるより遥かにマシと思いました。
ガソリンエンジンに代わる事で心配していたのがトルクの低下でしたが、余計な心配でした。這うような
走りも十分に可能。そして平坦な道でアクセルをブンと踏めば天井知らずのパワーが吹き出すのだから、
もう、言うこと無しです。しかしガソリンは大食いなんですよねえ・・・
このサファリの試乗レポートを、辛口四駆雑誌の「CCV」さんの57号にて紹介されています。
動いている様子は「CCVビデオ55~58」にて見られます。もしよかったら、ご覧ください。
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