京都の八坂神社で大晦日から元旦にかけて行われる行事に「おけらまいり」(朮祭・白朮祭)があります。 この行事は鑽火(きりび)で、白朮を焚き、その煙のなびく方角を見て豊作を占い、 湿気を除いて健康をお祈りする祭事です。 参拝者はその火を火縄に移して持ち帰り、元旦の元火として雑煮などを煮ます。 オケラは「水毒」を治し、脾胃を守る重要な生薬のひとつです。 元旦に一年の健康を祈願しての屠蘇散(お屠蘇)にも白朮は配合されています。