先人たちはよく『古典に学べ』といいます。たしかに現代に生き、未来を展望をする上で、古典や歴史を学ぶことは重要の事だと思います。なぜなら古典は人間の英知の結晶であり、歴史は人間の苦闘の記録であるからです。その意味でも、先人の知恵に学ぶことは、少なくとも厳しい現実を生きるうえで大いに参考になることだと思います。 また、古典に含まれている名言は人生に対して不思議な力を持つといわれています。ある時は人を教え導き、またある時は人を励まし慰める。それは古典が数千年にわたって、すでに何千万人を教え導き、あるいは励まし慰めたという実証の力が、暗黙のうちに私たちの心に意識されているからだと思います。 古典を使用する側から見ると古典は聖賢の言葉であり、一人の私言ではないということです。過去多くの人たちもすでにその誤りのないことを立証したとの自信を持っていることと思います。聞く側からの人たちもまた、これは個人の私言ではないこと、古来共通の理解済みのものであると考え、きわめて素直にその言葉に耳を傾けることができると思います。 まして、古典の句は短く意義が長い。短いが故に覚えやすく、長いが故にその応用は自由自在です。つまり古典の名言は、このような不思議な力を持っているものであると言えるのではないでしょうか。 |
こんなことを考えて、この東洋哲学館をつくっていきたいと考えています。何分にもホームページのスペースで、うまく伝わらない面も多々あるかと思いますが、力不足は自分自身一番感じている点ですので、ご容赦願います。 |
この東洋哲学館では古典を「人生」と「仕事」とに大きく二つに分けて構成してあります。 |
どうぞ以下のところから入ってみてください。 |
参考文献:中国古典 一日一言(PHP文庫) 中国古典名言辞典(講談社学術文庫)