赤まるち


数日が経った

マルチの回復がほぼ完了、立って歩けるようになったし、お使いに行くという
今までからは考えられないような行動をとるようになった、これも、改良された
おかげなのか、ただ単に、主人がねこだからか・・・・・・

「権助さま・・・・・・・・おかゆでございます」

「あー・・・・・・・・食べさせてくれ、ラネーフスカヤ・・・・っていうか、むしろ口移しで・・・・」

権助がうみゅーっと、口をタコにしてラネーフスカヤに近づく
さらりとそれをかわし口の中に、湯気がほうほうとたつおかゆを
放り込むラネーフスカヤ、凄まじい温度上昇が権助の舌の上で展開される
そこで、権助が「おぎやああああああっっ」と熱さに叫ぶ
こんな事も、もう7度目だ(学習能力無し)

「うむ、熱さにも流石に慣れたぜ・・・・・」

「そうですか」

素っ気ない返事に悲しくなりつつ、仕方無いので自分であぐあぐと粥を食べた
その様子を横目にしながら、ぱたぱたと権助の回りの掃除を始める
今、この家に居るのは、権助とラネーフスカヤの二人だけだ
マルチはお使いに、ねこやんは大学に・・・・・・・・・・・
権助はこの状態をアポチューニティという英語で例えた

「権助様・・・・・お体の方は大丈夫ですか?」

「ああ・・・・・だいぶよくなったよ、もっとも、一番酷いのはマルチに殴られた傷だけどな」

からりと権助が笑って警戒心を必死に解こうと努力する
実は身体など、とうの昔に回復していたりする、この日が来るのを
じっと、毎日粥をすすり待っていたのだ
どんなに待った事か・・・・・・・・そっと後ろから抱きつく俺
それに驚くラネーフスカヤ、しかし看病の間に
俺に情が移ったラネーフスカヤは次第に心・・・いやさ身体を開き
そして・・・・・・・・・・
完全にカンチガイしてるような気がするが、権助の中ではベストの思索を巡らせる

ここに来てから、一週間、それはそれは長い日々だったと権助は振り返る
一週間もご無沙汰だ、それこそ暴発しそうな時も何度とあった
だいたい夜な夜な、隣の部屋から謎のあえぎ声が聞こえてくるような環境だ
精神衛生上これほど好くない環境も珍しい

「しかし・・・・・・・・」

ラネーフスカヤが、雑巾を片づけてぱたぱたと、布団を干している
ベランダにあるその姿は、本当にメイドそのものである
しかし、これほど清楚なメイドは見たことがない・・・・日の光に白い肌が
輝くように映える、黒髪が少しも重さを感じさせない

思わず、見とれてしまう権助だったが
しっかりと気を引き締めて機会を伺う

「・・・・・・・・・・・・・・・そういえば、洗濯物がまだ・・・」

ラネーフスカヤは呟くと、からからとベランダの網戸をずらし
部屋の中へと入ってくる、そして洗濯物を取りに権助の部屋を
通り抜ける・・・・・・・・・・・
権助の五感が吠える、今しか無いと

がばっ

「きゃっ!!」

「ラネーフスカヤ・・・・・・・・」

通り過ぎようとしたラネーフスカヤに音も立てずに忍びより
後ろからそっと抱き留めた、その全く思いも寄らなかった行動に
小さく悲鳴をあげたラネーフスカヤが、声から権助と判断し
優しく声をかける

「いけません、権助様・・・・・・・お体に障ります・・・・」

「いいや、お体を触りたいんだ」

お前はおやぢか(怒)

権助は耳元に呟くとそっと、自分の布団にラネーフスカヤを押し倒した

ぽすっと布団に沈み込む音とともに、二人が重なり合うように倒れる
驚きに目を円くしているラネーフスカヤ、上に覆い被さるようになる権助
黒く長い髪が、ふわっとシーツ全体に妖しく広がる
息を呑むような白と黒のコントラスト

「ご、権助様!」

「いいだろ?」

「いけません」

優しい目で諭しかける権助
しかし、素晴らしい反応速度で冷静にそれをお断り申し上げるラネーフスカヤ
断った所で、権助が止まるわけもないがまだ、ラネーフスカヤは権助の本性を
いや、男を知らない為にこれからの事が予測出来ていない

「駄目だと言われても・・・・・もう・・・・・・」

権助が精一杯紳士的に振る舞っているのが分かるだろうか
本当なら、思うがままに欲望をさらけだして、裸にひんむいて
あんな格好やこんな格好にして、あまつ、それをそうして
あれをあーんな感じにしたりとか、色々としたい所もあるのだが
折角、淑女という感じ漂うお嬢様が相手なのだから、そういう気分を
充分に権助なりに考慮しているのだ

頭の中が、あの独特のもやがかかったような状態になる権助
まずい、り、理性が・・・・・・・必死に自分の中のもう一人と駆け引きを
しながら、ラネーフスカヤにアプローチをしかける

「だ、駄目です!!・・・そ、そんな・・・権助様には、ま、マルチさんが!」

意外なことを言うな・・・・・・
権助はそのマルチという単語のおかげで冷静さを取り戻した
マルチにこんな事をした日には、それはそれは・・・・恐ろしくて
考えたくもない、勃たなくなると困るし

ラネーフスカヤの両腕をやや乱暴に頭の上へとあげさせる
人間は両腕が自分の頭よりも上にあると抵抗が出来ないものなのだ
メイドロボとはいえ例外はあるまい、権助がぐいっと力をこめて
イヤイヤするラネーフスカヤの服に手をかける

ふわっとした感じの、非常に細かい刺繍などがあしらってある
黒を基調としたメイド服・・・・・・・着せたまま、するのがやっぱ
権助の趣味なのだが、折角なので直にあのおっきいおっぱいを触りたい
そう想い、ずずいっと胸元を開くよう服をまさぐる

「ああっ」

「いい声だ」

「う、うれしくないです!」

ラネーフスカヤが顔を真っ赤にして必死に抵抗するが
通常からの仕様なのか、マルチの700億分の1ほどの力しか無い彼女に
権助を振り払うような破壊力は産まれてこない
権助の手がゆっくりと、ラネーフスカヤの服の胸元に・・・・・

「!?・・・・・ま、まさか・・・・・こ、このメイド服わっ!!!」

今まさにという所で権助が急に狼狽する、ラネーフスカヤが今召している服には
とある秘密が隠されていたのだ、驚きに一瞬動きが止まる

ばたんっ

「あーーん♪、リューバぁっ、財布忘れ・・・・・・・」

静寂を突き破り扉が勢いよく開け放たれると、光りの向こう側に幼女体型の幼女顔した
赤い髪のメイドが笑顔で財布を忘れて、サザエさんという事を伝えようとしている

「忘れ・・・・ちゃ・・・・・・・」

マルチが笑顔でしかし、その足は目に見えないスピードで間合いをつめ

「っっっっっっっっっっっっっっっっったよっっっっっっっぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

光よりも速く、ピンポイント爆撃よりも正確に
寸分違わぬ拳が権助のこめかみを打ち抜く
間一髪でラネーフスカヤの貞操が守られた
マルチの笑顔が権助に網膜に焼き付けられる

「リューバ・・・・・・・大丈夫?」

「あ、ありがとうございます・・・・・・・マルチさん・・・・マルチさんっ」

怖かったのか、マルチの名前を叫びながらやや服を乱しつつ
赤いメイドに飛びついた、それをよしよしとマルチが撫でる
吹っ飛ばされてぐったりしてる権助など入る余地無し

「ちぃ・・・・・だいたい、おかしいとは思ってたんだ・・・・こいつにしちゃぁ
回復が遅すぎるし・・・・・・・・ったく・・・・」

マルチが吹っ飛ばした権助に視線を移す

「!!!・・・・・い、いないっ!?あ、あいつっ・・・・・」

吹っ飛んだはずの肉の塊が視界に捕らえられない
マルチが焦る、ヤバイ、あの男がこういう時に本気になると
手が着けられない・・・・・・・権助をよく知るようになったマルチ
ラネーフスカヤをかばうようにしながら、注意を半径100m以内の全ての
エリアに張り巡らせる、ちなみに前回の戦いから視野が360度展開出来るように
なったと付け加えておく

「ちぃっ・・・・・・」

ステルス戦闘機ですら、軽く迎撃出来るほどの策敵能力を誇るマルチの視野を持ってしても
権助の姿は残像のみを追うだけだ、奴の動きは今、光速を超えているのかもしれない
ヤバイ、本気になった男は怖い

「ヲヲヲヲヲヲ・・・・・・メイドさんと、3Pぃぃっっ」

うなるような悲しい台詞とともに、権助が上から降ってきた

「天井から・・・・ゴキブリかお前はっ」

マルチが言いながら、拳を振り上げ掌を開く
集中される幾重もの光がそのまま炸裂する
強力な熱線の為、消しクズとなり真っ黒な炭になる
のは、普通の人間相手の話だ

「ざ、残像っ!?・・・・・質量を持った残像だとっ!?」

マルチが自分の目を疑う、質量を持った確かに権助の形をした
物体が頭上にいたはずなのに、光を放ってみれば、その空間に
生体反応はおろか、物理的な反応は何一つ見あたらない

「きゃっ・・・ま、マルチさん・・・・・ま、前・・・」

「なっ」

ラネーフスカヤのかわいい声が聞こえた時には
二機のメイドロボは、権助の虜となっていた
・・・・・・・・・・・こいつは、ひょっとすると最強かもしれんのう

一通り二人を縛り上げて自由を奪う

「・・・・・・・・さてどうしてくれよう」

権助がじっくり考える、選択肢は次のモノだ
1.3P
2.ラネーフスカヤと思いっきり
3.久しぶりにマルチと
・・・・・やっぱ、一番魅力的なのは1番だが・・・・・・・
ちらりとマルチの方を見るが、どうにもこいつを相手にしつつ
ラネーフスカヤを相手するのは難しい・・・・下手をすると男としての寿命を絶たれる
心配もある、2番を選んでもその間マルチをどうするか困るし
3番は正直今じゃなくてもいい・・・・・

権助が、人生最大の難問に出会ったように深く考える
散々考えた挙げ句、マルチを捕獲したまま、ラネーフスカヤとやる方法を
ようやくひらめいた

「・・・・・・・・なんだ、そのケーブルは」

「・・・・・・・・・・・・・・マルチ、古典だが『ギニュー特戦隊』を知っているか?」

「・・・・・・・・はぁ?」

「・・・・・・・・分かる世代だけわかればいい」

わけのわからない事を呟き権助が
マルチの怖い視線を軽くあしらいつつ、USBケーブルを二機に繋げる
二機がきょとんと、その動向を見守っている
ちなみに、二機とも今は縄で縛られているのだ、マルチのはもう切れそうだったりするが

「・・・・・・・・・・・・・・・チェーーーンジ」

権助がふふっと意味深な笑顔を見せると、同時に二機の電源がローに切り替わり
ねこやんのマシンにある状況が映し出される

「・・・・・・・・・・よし、交換開始」

言うが否や、とんでもない転送速度で二機のデータが
移動し始める、権助の考えではこうだ
ラネーフスカヤのデータをマルチのハードに移し
同様に、マルチのデータをラネーフスカヤに移す
こうすれば、いくら暴れ者のマルチでもラネーフスカヤのハードでは
権助を吹っ飛ばす事は出来ない、また、ラネーフスカヤが権助に
刃向かうかと言えば、優しいメイドさんはそんな事するわけがない

「我ながら・・・・・完璧すぎて、自分が怖いぜ・・・・・」

ありがちな台詞を呟きつつ
データ転送が終わるのを待つ、ああ、気付くと行数が・・・・

ぽーん・・・・・・

なんだかMacのエラー音のような警告音と共に
データ転送終了の知らせがディスプレイに映し出される

「あ・・・・・・・・わわ、む、胸が重いっっ」

「え・・・・・あ・・・・・か、かわいい♪」

若干目つきが悪くなったラネーフスカヤと、かわいさが500倍くらいになったマルチ
OSでこんなにも印象が違うモノなのかと、改めて複雑な感情を起こす権助だったが
とりあえず、どっちが相手でも全くもって大丈夫
さーさ、ねこやんが帰って来る前にとっとと済まそう

じーっと、二人を値踏みするように視姦する(わわっ

「・・・・・・・・・・・・・とりあえず、マルチからかな」

と、権助がラネーフスカヤ型のマルチを選んだ
必死に嫌々と抵抗をするが、所詮はラネーフスカヤの身体
いつものような文字通り岩をも砕く力は出すことが出来ない
そのか弱い抵抗がかえって男の何かを刺激してしまう
ぎゅっと両手を掴んで引き上げ、無理矢理立ち上がらせる

恐怖に引きつるマルチ@ラネーフスカヤの顔が権助の下半身に命を吹き込む


以下次号(誠に申し訳ありませんm(__)m)

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