5 盛数と東常慶の娘が結婚  東常慶(とうのつねよし)は、賢明な人でありましたので、自分の娘を有力な分家であった木越遠藤の胤縁(たねより)の弟・盛数(もりかず)を見込んで嫁がせておりました。 遠藤盛数(もりかず)東常慶(とうのつねよし)の娘との結婚のとき、常慶(つねよし)(とう)家の大切な宝物・東常縁(とうのつねより)直筆(じきひつ)の「古今(こきん)和歌集」や「徒然草(つれづれぐさ)」などを娘に渡しました。 (とう)家の血筋であるという(あかし)のために渡したのです。 娘は、父親・常慶(つねよし)から渡されたこの大切な本を命に代えても守り通していこうと心に決めたのでした。(つづく)
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父・東常慶
東常縁直筆「古今和歌集」