2003年12月議会(八幡町議会としては最後の定例会)
川上朝史議員の一般質問(12月17日)
1.国民健康保険被保険者証の未発行者について。
(8月末で38名あった未発行者をどう扱われるのか。)
細川孝弥議長:2番川上朝史君の発言を許可します。2番川上朝史君。
川上朝史議員:はい。2番川上朝史です。(登壇)
日本共産党の川上朝史です。通告に従いまして一般質問を行います。
最初に 国民健康保険被保険者証の未発行者について伺います。
昨日も雪が積もりました。冬に入って風邪を引く人も増えてきました。もしかかったならば、早めに医者へ行きこじらせない様に気をつけなければなりません。高齢者の方は特にインフルエンザの予防接種を必ず打ってほしいものです。さて、その医療を受ける際の命の保証・命綱となる「保険証」のことで質問します。先の9月議会で、国民健康保険税の滞納者への「短期保険証」、「資格証明書」の発行はされているのか、との質問を行いましたところ、武藤住民生活課長は、「現在、“資格証明書”は発行しておらず、滞納者は分納の約束を取り付けて“短期保険者証”を発行しており、8月末の時点での対象者は60人いて、そのうち短期保険者証の発行者は22名。残りの38名は未発行。その未発行のうち6名は居所不明。」と答弁をされました。これら未発行の38名の人々やその家族はこの寒い冬の日々をどう過されるのでしょう。保険証がないからといって病院へも行かずに病をこじらせ取り返しのつかないことになってしまった、などということは決してあってはならないことです。今現在の状況をお答えください。
60世帯が健康保険証未交付に!(10月現在)
(8月の38世帯からさらに増える!この寒い冬をどう過すのか?)
細川孝弥議長:川上朝史君の質問に答弁を願います。武藤住民生活課長。
武藤篤住民生活課長:それでは最初に保険証の未発行についてのご質問でございますが、合併の関係もございまして今年10月に保険証の更新を行っております。この時点で、保険税の過年度分の滞納世帯が130世帯ございました。こうした世帯に対して保険証の発行についての相談案内の文書を送りまして、いろいろと事情を聞く中で、70世帯につきましては短期の被保険者証を発行を行ってきております。残り60世帯のうち8世帯は居所不明ということでございますので実質は52世帯が保険証が未交付になっておるということでございます。そういった方々は、なかなか相談に応じていただけないのが現状でございます。また、52世帯の中にもですね、老人保健の該当者・それから障害者の方、こういった方が10名おみえになられるわけでございますが、こういった方については弱者ということで別に本人さんだけの保険証を通常通り発行させていただいておりますのでご理解をいただきたいと思います。それから本来、保険と言うものは相互扶助共済の制度でございまして、負担の公平とか国保の健全経営運営、そういった観点から、特別の事情もなくて滞納してみえるというものについては資格証明書を発行するということになっておるわけですが、現在はその資格証明書はやはり発行はしておりませんけれども、こういった滞納されてみえる世帯につきましては、税務担当課と連携をとりながら接触の機会を増やしまして納付指導をしながら短期被保険者証で対応していきたいというふうに考えておりますのでよろしくお願いを致したいと思います。
再質問に入る
細川議長:川上朝史君。
川上朝史議員:はい。
今、武藤課長の答弁では、去年8月の時点で38名の未発行者が、現在は増えまして52世帯が未交付であるとお答えされました。増えてきております。この52世帯もあるこの方々は、現在保険証がないわけですね。病気にかかったとき、これ全額払わんならんということですけども。
実は昨日、私の妻が「網膜はく離」の手術をしまして4時間程かかって手術して、良かったのですが、もうちょっと遅いと目が半分見えんようになるというようなことをいわれました。(最初に症状を訴えたのは3日ほど前で2日目にはもう右目の下半分が見にくいと言い出しました。目以外に体の不調でかかった内科医に至急眼科へかかるよういわれ、かかった眼科では即入院手術をするよういわれ翌日の昨夜には手術でした。もう少し我慢して、病院へ行かなかったら右目は失明に至る所でした。幸い私は保険証を持っており妻に病院へ行く時にそれを持たせ)早くかかれてよかったんですけども、今言いました未発行の52世帯の方は我慢しておって、かかるのが遅れてしまって、うちの場合ですと目がみえんようになったとか、子供さんなんかがいる世帯についても、(医者に)かかれなかって大変なことになったって言う様なことになりますと非常に大変なことだっていうふうに考えるんですけども、この52世帯の方について短期(保険者証)でもいいですけども保険者証を渡していただくようなふうにしていただけないかということを、もう一度お聞きしたいと思います。
特に切実な健康保険証の未交付者の52世帯のことについて是非とも交付していただくようなことが出来ないかということで再度お伺いします。
※ 減免制度について、国の「法定減額」、市町村の「申請減免」はどうなっていますか。(この部分は質問を落す)
細川議長:武藤住民生活課長。
武藤住民生活課長:はい。
先ほど御説明させていただきましたが8月の時点では38名ということでございますけども、保険証の更新をしたことによって対象者の把握の仕方を税務課のほうと相談をしまして少し変えたわけなんでございますけれども、8月時点における未納者と言うものは、今まで恒常的な未納・滞納の方を対象にしてきたわけでございますけども、今回前年度まで滞納のある方を対象者というふうに捉えました結果で、こういった形で未交付の方が増えたと言うことでございますが、ただ先ほど70世帯分について広報してきたというふうに申し上げましたけれども,その中にはですね、生活困窮の方、事情を聞きますと生活困窮ということで、そういった世帯が2世帯ございますので、そういった世帯につきましては年間分の保険証が交付してありますので短期という扱いではありませんのでご理解を戴きたいと思います。それから税務課のほうで徴収に出向いたりですね、役場のほうで相談を受ける中でですね、事情をお聞きする中で、短期証のほうの交付を行っておるわけですが、やはり病気にかからないから保険証は要らないとか、そういった個人的な理由で物を言われる方がおみえになるわけでして、そういった方については交付をそのまま出すというわけには参りませんので、とにかく納付の指導をしながら分割というような形の中で納めていただいて保険証を受取っていただくという形で今後も進めていきたいと思っていますのでよろしくお願い致します。
細川議長:何か補足の答弁は無いかな。町長、無いかな。小森町長。
小森久二男町長:保険料の滞納、そういったことでございますが、先ほど課長が申しましたように、これはあくまでも相互扶助の精神によって医療制度が設けられていると。また税の公平負担という問題が裏に当然あるわけでございまして、実際、誠心誠意担当課へ来て自分とこの家庭の事情を話したりなんかをすれば交付をできる人が中にあると思っております。それが、いくら呼びかけても交付にも窓口にもみえんが,いっせつ音信ということが無いということに対しては本人にとってもその辺について考慮をしていただく必要があると思っております。
現在あんまり少ないと思いますが、前にも「わしゃ」、なにやって「医者にいっせつ、かからんのや。」と。ほんで、なにやっと、「保険証はのうてもええんや」と「もしかして、かかったときは、自分で全部払うで、ええ」てなようなことで、そういう方も中にはありました。そういう、いろいろなケースがございます。中には、独身の方で、「自分はちょっとも医者にかかったことが無い。かからん。保険料を納めるのがもったいない。」とか「掛ける必要が無い」ということで掛けられん。そういう理由の人もあろうかと思う。そういう、中にはそれぞれ対応が違いますので、保険証の交付の必要な家族が大勢みえたり、子供さんがみえたり、年寄りがみえたり、そういった方は窓口へ出向いていただいて、こういう事情で保険料が払えんのやとか、或いは免除をしてもらいたいとかいろんなことがあろうかとおもいますので、そういったことをしていただかんと、いざという時に本人が困られるという問題がございますので、それは保険者自体の自覚の問題もあろうかと思っておりますのでよろしくお願いします。
細川議長:川上朝史君。
川上朝史議員:はい。
先ほどの52世帯のうち、自分は(病気に)かからないということは、それは病気に無理解な方だと思います。そういう方にはやはり粘り強く、こういうケースもある、こういうケースもある、というようなことで努力をしていただきたいのと、子供さんもある年寄りもあるということはわかると思いますので、納められてみえない方の中に、そういう方については、特に今のような時期ですので、医療の心配がせんでもええように何とか未交付を減らしていただくように、「する」っていうことをしていただいて、ということで私の質問を終ります。