日産サファリ(VR161)のページ
こんにちはTクラフト店長です。
私は以前日産のディーラーのサービスマンでした。サファリの取り扱い店で、しかもR161系
販売中からY60発売まで長きに席を置いていたのですが、その間161系で取り扱ったのは
たったの一件だったと記憶しています(それも160ロング)それほど小さい営業所ではなかった
のに、この件数、さびしすぎます(Y60は結構売れていました)そんなこんなで、その後数年して
縁有って入手したVR161という、乗って楽しくちょっと見かけない、そんな車のご紹介です。
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サファリの正面です。スクエアな形状が
実直さを強調しています。Y60同様ボン
ネットが一段せりあがっていますが中身
はここまで有りません。暗くて見にくいで
すがバンパーは非純正です。
全高 1845mm
全幅 1690mm
トレッド フロント 1415mm
サイズ的に大き過ぎず小さ過ぎずちょうど
よいサイズ、でもダイエットは必要ですね。 |
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サファリの左側です。言われているほ
どAAは悪くないと思います、DAはご覧
のとおり良くありません、ちなみにマフ
ラーは後端部を100mmほどカットして
あります。
全長 4460mm
ホイールベース 2350mm
ジムニーもいまやホイールベースが
2250mmだと考えると短く見えます。 |
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右側です。リアの長いスパンのテーバ
ーリーフがわかりますでしょうか。乗り
心地は前後リーフ車の中では新旧通し
て良いほうと思います。
タイヤサイズは235/85-16ですが標準
では205/80-16となります。
腹下に出っ張っているのは前はメンバー
後はアンダーカバーです。
前は外せませんが後は外せます、が外す
と容易にセンタードラムを曲げてしまうの
で付けています。 |
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後ろです、狭いトレッドが強調されま
す、スペアタイヤとワイパーユニットの
せいで左右の後方視界がだいぶ違い
ます(左側はほとんど見えません)
暗くてわかりづらいですがリアバンバ
ーは非純正です。
リアトレッド 1405mm
最大積載量 250kg
車両重量 2010kg
リアゲートは上下に開く為キャンプなど
では使い勝手は良いです。日常頻繁に
開く場合はタイアキャリアが邪魔です。 |
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汚くてすいませんエンジンルームです。
SD33 6気筒エンジンが低く、後方に搭
載されています。そのため運転席足元や
ヒーターユニットなど室内に影響がでて
ます。エンジンそのものは昔のキャブスタ
ーというバスの物です。低速があり伸びも
スムーズです。
SD33-T型エンジン
水冷6気筒OHVターボディーゼル
総排気量 3246cc
最高出力 120ps/4000rpm
最高トルク 27,0kg/2000rpm
電装 24v
最高速 130km/hくらい
ゼロヨン 不明
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新連載(?)ウチのサファリに明日はあるのか?
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2003 10/2連載スタート
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長らく愛用してまいりました、ウチの板バネサファリも国による排ガスクリーン化規制に
よりエンジン・その他絶好調にもかかわらず当地での使用は事実上｢これまで｣と烙印を
押されてしまいました。
しかし、これで使用の本拠地を海外に移すのもアレなのでなんとか原動機を国の指導に
合うものに変更して悪あがきをしてみようではないか、と平成15年某日、ようやく重い腰を
上げたのでした。終了予定は未定・・・
その@原動機は何にするか?
なにしろ予算は無いわけで、すぐに思いついたのは同年代の消防車に搭載されていた
P型。しかしNOX不適のため排ガス対策してガス検を通すのが必須となる。EGR追加して
２次空気送ってやれば、と考えましたが２次空気は×でEGRも専門家に言わせれば期待
できないらしい(排ガスクリーン化にはキャブに根本的な問題あり)これでミッション合わせて
ポルトオンによる安易な作戦の道は閉ざされたのでありました・・・
そこに知人より悪魔の囁きが｢何よエンジン載せかえるって
? じゃあ日産のＶ８、１台やるよ｣
との良いのか悪いのか、とにかくガソリンエンジン一つもらえる話が舞い込みましたとさ
! ?
エンジン一つもらえる予定が車１台でした。ドナー車の日産シーマです。東名高速を信じられない
速度で快適に走れる力持ちです、ナビ・テレビ付です、程度良好です。さあどうなるのでしょうか
?
まあグズグス言っていてもしょうがないので、とりあえずエンジン下ろしまして(サファリ、ドナー両方)
どのようにエンジンルームに納まるか実験してみました。
一応エンジン寸法を事前に計って問題無く収まる予定でしたが。実証の結果、かなり後方に
積まなければ乗らないことが判明。エンジンの長さがSD33とVH41では20cm以上違う為です。
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11/7更新 そのAエンジン、ミッション接続作戦
エンジンを収める位置をきっぱり決めるにはミッションの位置を同時に決めなければなりません。
この時点でサファリのマニュアルミッションにするかシーマのATミッションに決めるのですが、今回
の場合は苦労の割合が多そうなマニュアルミッションの搭載に決めました。
理由はATの特性が嫌いなためと、もともとのギア比がワイドすぎる点があります。しかしマニュアル
にする場合エンジン、ミッションの接続、ATを外したことによるエンジンマネージメントへの影響等
が懸念されます。ATのままならばATミッションとトランスファを接続アダプタを製作すればCPUなど
の影響は無いはずですが今回は見送りました。
上記の過程を経てエンジンとミッションのアダプタを製作しました(画像黒のパーツ)同時に
サファリのクラッチを使用するためVH41のクランクにサファリのフライホイールをつなげる
ジョイントも製作。双方とも図面を数回引いて強度的に余裕の出るよう製作いたしました。
※アダプターは100mmもの厚みがありますがサファリにも元々50mmほどMTアダプターが
付いていたので実質50mmほどの延長を果たしています。また画像ではすでにエキゾースト
の取りまわしも変更しています(エキパイはステンパイプで少し驚きました)
こうしてエンジン、ミッションの全長は決まりましたのでミッションの位置を基準に双方の搭載
位置をきめました。ファイアウオールとの兼ね合いも考えつつ決定した位置はノーマルの
ミッションの位置より５ｃｍ前方、ノーマルのSD33のエンジン搭載位置より25cm後方となりまし
た。この結果エンジンのオイルパンよりホーシングが前方となりオイルパンの逃げは作らない
でクリアランスは取れることとなりましたが、エンジンのヘッドが左右ファイアウオールに15cm
ほど食い込むことになり、ボディパーツの新造が必須となり製作することとなりました(下画像)
*特注ボディパーツ製作承ります。
画像は運転席側ですが助手席側も同様に製作、ただでさえクラッチペダルの足元回りは狭い
車ですが、さらに狭いことに・・・続きはまた来月。。
12/25更新 最終回
サファリなどディーゼル車で24V電装の車両に12Vで使用が前提のガソリンエンジンを載せる場合
問題となるのが電装関係と思います。いろいろパターンはあるかと思いますが今回は12V電装に
総とっかえ、という方式にしました。メインはシーマの12Vハーネスを使用し。足りない部分、加工
する部分は製作する、といった非常に地味で時間の掛かる作業となりました。
配線加工作業風景・元はシーマ専用に作られたハーネスをサファリに使用できる様
配線図を参考に加工していきます。
※シーマのハーネスはサファリの４倍は容量（総量）があるのでそのままではダッシュ裏や
床下に収まらないのでドンドン割愛していく必要があったのです。
配線が完成しましたら次ぎはマフラーと燃料配管を製作・加工します。燃料関係はタンクを加工し
シーマのポンプ・ゲージユニットを押しこみました。配管はサファリの物をそのまま使用、メイン、リ
ターン、ブリーザと３本配管があったのはラッキーでメインとリターンはそのまま、ブリーザは
キャニスタータンク配管に流用しました。マフラーはリアマフラーはサファリの物を、フロントパイプ
は触媒の後ろまで新規に製作しました。
新規に製作したフロントパイプ全景。エキゾーストから触媒までの距離は触媒の性能をフルに
発揮させる為オリジナル(シーマ)の物と同等とさせねばならないため制約がありますが、ベース
が昔の車のためかスペースに余裕があり、取り回しにはそれほど苦労はしませんでした。
あとは補機(パワステ、ラジエターこのサファリはPTOなど)の配管、配線を加工、取りつけ完成です。
｢とりあえず｣完成の画像。とりあえずはこれで終わりではなく絶え間無くマイナートラブルや
不満点に対応していくでしょう、という意味も含めています。
こうして12月、製作開始よりちょうど半年で登録までこぎつけました。これからは実走行による
細かい対応をしていくこととなります。板バネサファリにVH41を載せた走行印象はフライホイール
をSD33の物をそのまま使用しているせいか1000〜2000回転のトルクがとても太く、すぐ５速に
入れてしまうズボラ運転が可能というすこしSD33に通ずるものがあります(シーマに載っていた
ころのビンビンに回る印象は逆に無くなりました)
オフロードでは、まだ大した所は行っていませんが這うような走り方は合っている様でオートフリ
ーハブが壊れるまで走ってしまいました(どなたか160系のフリーハブをお持ちで無いでしょうか?)
そんなこんなで数ヶ月長きに渡り連載させていただきましたが一旦今回を持ちまして終了とさせて
いただきます。意外にも多くの方々より反響を頂き恐縮しております。ありがとうございました。
PS、もう少し詳細に画像を用意しようと思いましたが、ついつい作業優先で思うように揃えません
でした。このあたり詳しくお願い、とご意見頂きましたが行き届かずご迷惑おかけいたしました。
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2004/5 更新
ガソリンエンジンに載せ替え・登録を済ませてちょうど半年過ぎました。これといったトラブルも無く
登録から4000kmを走り終えた所です。今回は新車当時から替えられておらないボディマウント
ブッシュを新品に替えてみました。
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左画像が新品のブッシュセット、右がこれまで付いていたブッシュです。
これまで外から見える限り替えなけりゃなぁ〜とは思っていましたが外してみると予想以上にひどい
状態でありました。今回はブッシュを新品に換えるのみでなく厚み15mmのウレタンカラーを一緒に
挟みこみました(画像左の上の白い円盤)
いわゆる15mmボディリフトとなりますが目的は見た目を変えずエンジンとボディの隙間を増やし
エンジンルーム内のホットエアをなるたけ排出したいというのが主目的です(エンジンがＶ型に変わ
ったためフロアトンネルからの通気が悪化しているようです)
作業後試運転してみるとホットエアは効率良く排出されているかはわかりませんが乗り味は少し
よくなった気がいたします、路面の段差がこれまでダイレクトにドンと足元などに伝わってきたのが
少し柔らげられたような感じになりました。
気が付けばもう二十年選手なのでやってよかったな、と思う今日この頃です。
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2004/12 更新
このたび新発売したY60用のFRPボンネットを装着しました。ヒンジにブラケットを入れる事により
R160系にも取りつけることができます。
色を塗ったばかりでピカピカなのが気恥ずかしいですが、実測で15キロほどフロント回りが
軽量になった事となります。前回車検で前軸1010キロ後軸890キロだったのでボンネット交換後
前995キロ後ろ890キロとなり、前後の重量配分がわずかですが均等に近づいた事になり低い
レベルでの性能向上に満足しています。
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2006/12月更新
岐阜のＨさんがサイドシルガードを付けたいとの事で入庫しました。左の画像は今や珍しい
161サファリのツーショット。白いサファリは逆付けしているため車高が高く、店長号がシャコタン
に見えます。右画像は製作したサイドガードで、いつもサイドガードは角パイプで作りますが
今回はＨさんの要望で丸パイプで作りました。
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まだまだ頑張ります! !
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ウチのサファリ161、主な追加・変更点
前後バンパー * 大きなメッキの物から軽く小振りな鋼板の物へと交換しています。
リーフピポットダウン * フロントリーフのピポットを強化の意味も含めて下げています。
エンジン交換 * NoxPM法に引っかかりディーゼルからガソリンに変更しています。
ボンネット交換 * 軽量のFRPの物へと交換しています。
定員変更 * 気が付いたら後ろに人を乗せたことが無かったので二人乗りに変更しました。
15mmボディリフト * トランスファレバーが熱かったので熱を逃がす目的で行いました。
室内座敷仕様 * 野宿を快適にするために荷室床面をフラットになるようにしています。
このサファリのレポートは季刊四駆雑誌｢CCV｣の57号(\2000)にて紹介されて
おります。動いている姿は｢CCVビデオvol55〜58｣(\3150)にてご覧いただけます。
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※板バネサファリオーナー生息情報随時募集中※
年々古くなっていく(当たり前ですね)板バネサファリの情報交換（パーツや修理等）しませんか?
現在当方がご連絡戴いているオーナーさん
岡山のＳさん * 161ロングハイルーフ所有、Y61に代替するかもしれないとの情報
!?
岐阜のＨさん * 161ハイルーフをホーシング逆付けしているツワモノ、知識豊富な方です。
岐阜のＭさん * 161ショートの修理に追われている(現在不動産)ミッション直りましたか?
宮城のＡさん * 160ロング平屋根を新車時からしつこく乗っておられる方、錆が敵との事。
三重のＫさん * 161ショートをオリジナル緑にイメチェン、しかし修理に追われる日々
? !
山梨のＵさん* 161ハイルーフロングでハードクロカン対応の改造に頭を悩ませている御方。
福岡のＩさん* 161ショート所有・ノーマルだけどオフもこなす我が家のステーションワゴン。
熊本のＳさん*161ハイルーフロングで近々リフトアップを予定中。その他パーツ集めています。
徳島のＯさん* 161ショートで四国の山中を駆けまわる日々。錆に頭を悩ませています。
青森のＩさん* 161ロングを新車から所有、走行距離はなんと2,5万km!釣り専用車だとか。。
もちろん会費不用、ペンネーム可、お気軽にご連絡ください。
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店長雑感&自己紹介
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