テケスト
台湾旅行記録 その3
■再び孔子廟、4Dシアター体験
士林からMRTに乗って移動し、またも圓山で下車
先にちょっとしか見られなかった孔子廟をちゃんと見てこようと
いそいそと向かうのでありました
なんか、孔子っぽい格好している人がいたし、4Dシアターなる
面白そうな物件も見つけていたのでそれを楽しみに移動である
で、ここで4Dシアターについて、孔子っぽい格好の人が居たことから、
演劇というか、寸劇が見られるんだろうななどと期待してしまう
3Dどころか、実写だから4Dだよとか、そういう感じじゃないかなどと期待したのだ
大間違いであった
孔子廟については、先の描写で済んでいるので割愛するが、
弟子の名前とか知らないけど、有り難いそれこれを拝んできて
上述の4Dシアターに入る、うわあ、客が俺含めて5人しかいないぞ小劇場なのに
なんとなし嫌な予感がするなと思ったら
受付のおねーさんに、3D眼鏡を渡される、しまった
映画館でも3D眼鏡なんて使ったことないのに…
そして、始まったのは3D映画でした
さらに、4D目としては、効果演出としてシャボン玉が出たり、光線が飛び交ったり、
椅子の端々から空気が噴出して体に当たったりするという
なんか、五感に訴えるそれでありました、もう何が4次元なんだ
あと、日本語字幕がちょっとずつ間違ってる
そんなわけで、孔子がどんなに偉いかという話しを、現代の孔子の子孫の人が
あれこれと説明してくれて、それとこの台北孔子廟の歴史について教えられ
日本兵に焼かれるシーンで、見ている私が銃弾とともに空気で撃たれるという
貴重極まりない体験をしたのでありました
凄い痛いの、意外と痛いのが怖いんだ、凄いぜ4D
市民の声により、復活した孔子廟という話しだったが
この4Dだけは、日本における天下り的な何かと同じようなハコを感じてしまった
そう、小劇場だけにハコモノ(したり)
■関羽に会う、保安宮(パオアンコン)
ガイドブックによると医者的な神様だか、なんだかが祀ってあるんだそうだが
私にとっては、ここは関羽を祀っている関帝廟でありました
あれ、ひょっとして関羽じゃなかったってことなのか?
ヒゲ面の赤ら顔の像がいくつか居たと思うのですが
ともかく、孔子廟のすぐ裏手くらいにありまして
そそくさと入って、お参りというか、ぐるり見てきたのでした
相当に立派な石作りの柱とか、ほれぼれとするような
極彩色の寺院はさておき、中央堂の周囲に、呂布と戦う劉備三兄弟、
お母さんに叱られる徐庶、中国の神様勢揃い図、岳飛と思しき武将の図と、
どういうチョイスかわからない壁画が書き込まれていて
なんというか、非常に興味深い、味わい深い建物でありました
奥には、展示館みたいなのがあったんですが
残念ながら開いておらず、外からひょっこり覗いたりして終了
いたるところに、青龍刀があったり、やっぱり関羽の廟じゃないのかと
思ったりもしながら、満喫して後にしたのであります
ここで、目的を見失うというか、まぁ予定していたものは消化したと思い至る
次はどこ行こうかしら、名物物件というか、名所らしいところは
あんまり回ってないことだし、ここは一つ、大きなところに行こう
MRTに乗って移動を開始します
■大名刹龍山寺へ
圓山駅から、今度は龍山寺(ロンサンスー)に向かいます
ようやっと、台湾観光らしいスポットだと思いつつ
ガイドブックによれば、大変うまい饅頭ぽい何かが販売されているとのことで
そっちが目当てであります、ついでにお参りはするけどさ
そんな軽い気持ちで到着、なんかわけわからない内に
地下街、と、言っても差し支えないような、地下鉄から繋がる
地下道を通り、道案内に従って龍山寺に向かいます
途中、なんというか怪しげな土産物屋が大量にありまして
玉とか、お守りとか、木像とか、まさにお土産という物体が
相当数売られていて、なんだか楽しくなってくる
そして、そのまま地下街を歩き続けていくと
なんと、地下2階があるじゃないか
ここで初めて、あ、俺は今デジタルデビルストーリーにログインしてるなどと
実に世代らしいことを思い至る、階段の横には大量の占い師コーナーがあったり
なんというか、まさにカオスルートという感じのなか
さらに危険そうな地下2階に進んだのであります
地下では、喧噪というか、なんか凄いパワーといえばいいのか
カラオケ大会が開催されている、しかも一カ所ではなく、何カ所も、そう
2とか、3とかじゃないんだ、凄い数のカラオケ大会なんだ
多分あれは、カラオケ大会じゃなくて、そういうお店がいっぱいあったと
まぁそういうことだろうと思うのであります
凄い数の年寄りが、あれこれと歌い上げていたのは楽しそうでほのぼのであります
恐ろしいカオスを見たと思いながら、
そこら中にマッサージ屋もいて、これまた老若男女がもみもみされている
凄いな往来なのにと思ったりもしながら
うろうろして地下街を出る、いよいよ目的地龍山寺に
地上に出るとすぐ見あたりました、デカイ、そして美しい、いや、荘厳なんだ、迫力が凄い
中は、それまでの孔子廟や保安宮よりもさらにデカイ
いや、大きさがどうしたというよりもその参拝者の数が凄い
とんでもない数の観光客と年寄りでごった返し
みんなが、あの長い線香を持って、祈りながらうろうろしている
もうもうと、線香の煙が立ちこめていて、
そこかしこに人が跪き、傅いている、思わずぼーっとしてしまったが
慌てて、誰かの邪魔になってないかと身を正す
この経験は、なんというか貴重だと思った
圧倒されたまま、うろうろと観光客に紛れてそちこちを見回る
日本のように、賽銭というのがないというか、
そうではなく、線香を手向けるというのが作法のようで
要領もわからず、ただただ、祈る人々の邪魔にならぬようにと
あっちこっち移動して、堂の中を覗いて、彩色や彫り物に感激して
お守り屋さんを物色してとか
散々に楽しんだのでありました
よいものを見た、そういう満足感に満たされる
■華西街観光夜市とマッサージ
この近辺にいくつかの夜市があるということで、
全然夜じゃないんだが、空いている店とかあるだろうと
色々と散策することにする
まずは、龍山寺の西側にある伝統的な夜市
幸いなことに、夜ほどではないが昼も盛況とのことで
ちょっと心細いと思わせるほど、雑多な街に消えていきます
二つくらい道曲がったら魔界みたいになったが気にしない
まぁ、言うほど恐ろしいところでもなく
屋台なんかも早くからやっておりまして、
串だとか、なんだとかあれこれ販売されていました
なかなかよろしい、お店はアーケードの下にあるので
小雨降るなかでも安心でありました
歩いていて、たまたまなのか、もともとなのか、
わからないが、やたら滅法マッサージ店がある
ああいうのは、女がやるものだと敬遠していましたが
ちょっと昨日夜といい、今朝方といい歩きすぎた、ていうか、
マメが潰れて足が痛い、この症状はマッサージでどうかできるはずもない
そう思いながらも、なんというか、台湾のは安いしよいっていうしと
まぁ、心が軟弱化してくる
そんなこんなで、商店街を3周する
本当、一人旅で良かったと思いながら、3周まわって店決めたのでありました
人生初めてのマッサージは、夜市からちょっとはずれたところにある
個人店でありました、多分、おばちゃんが一人で回してる感じ
アットホームというか、まさに、近所のおばちゃんみたいなのが出てきて
言葉は、カタコトで伝わるだけなんだが
値段も、水準だし問題なさそうだとしれっと入る
予約はないが大丈夫かと表情で伝える、伝わった(妄想)
お店の外で靴と靴下を脱いで入る感じなのだが、
見たところは、日本の町の床屋さんという塩梅
カウンターでは、娘と思しき若い女の子がテレビを見て笑っている
いい、凄くいい、まるで台湾にいる(居るんだよ)
そんなところで本当にいいのかと、
マッサージ受けたことないのでわからないままだったんだが
とりあえず、足坪ツボマッサージをするのでありました
入店する時に、靴下を脱ぐというのがわからなくて、
それ、それ、ダメ、それと何度か言われて理解したりと
てんやわんやしたんだが、その後、ずぼんをステテコに履き替えろとのことで
トイレに入って、いそいそと着替える
そして、出てきたところで、足をお湯につける、タライというかバケツというか
もうちょっと、ちゃんとしたものですが、そこにお湯と塩?が入っている
足をつけていると、非常に気持ちがよい、ざらざらした塩を
足先でこすっていると消えていくのもよい
そうしていると、とりあえずは首周りをマッサージしてくれることになった
どうにも、足ツボやる前にこの足を温めるのが必要らしく、
その間に肩こりをほぐして………いたいいたいたいたいたいいた痛いいてぇっ!!!
凄い力で、ごりごりと首というか、筋というか、そのあたりをやられる
おばさんというか、もうおばあさんかもしれない
そういう女性なんだが、ともかく凄いパワーである
痛いというべきなのか、これを我慢すると心地よいのか
勝手がわからずに、じっと我慢していると、ちょっと心配そうに顔を覗かれたりする
なんだろう、どうするのがよかったんだ
この後、ごりごりとしばらくやってから、ようやっと足の方に移動
しかし、言葉が通じないからなんというか気まずい
まぁいいか、そう思ったりしていると、暇だろうからテレビでも見ろと
あれこれチャンネルを変えてくれる、ここで驚いたんだが
日本の番組が結構流れている、CSとか、そういうのかわからんが
民放が結構流れている、テケトーに日本では見ないようなバラエティにしてもらって
いよいよ、足の方のマッサージに入る
すげぇ、超絶気持ちいい
足ツボってのは、もっと、ごりごりされて、凄い痛い
あなた肝臓悪いねーという会話をするというテンプレで想像してたんだが
いや、疲れてたのもあったと思うが、もう、それはそれは
とても気持ちがよいのでありました
少々痛いと思うところもあったが、そこは、肝臓ではなく
寝不足と指摘され、それは多分、全日本人に言っても当てはまるだろうと
悔しがりながら痛みに耐え、またそれが気持ちよさにというか
いやびっくりした、羽根のように軽くなるとはこれか
そう思うほどに驚きの結果でありました、40分間だったけども
もの凄く楽になって、シエシエを何度言ったかわからない
別れ際に、明日は全身ok?
などと聞かれたが明日帰ると伝えると、凄く残念そうな顔をされたのが印象的だった
あと、会話に困っていた時に、奥さんは?と聞かれて、居ないと応えて
ノーワイフ?ノーワイフ、ノーワイフ!ははははっ
と、なぜか爆笑されたのもよい思い出です、そらそうよな
そして、軽くなった足をもって、さらに龍山寺界隈散策は続くのです