テケスト
台湾旅行記録 その1
■一日目、移動
一人で台湾行ってきた
憧れだったんだ
飯が旨い、人が優しい、言葉が通じる
なのに海外
最高だ、俺のようにぬるい人間には大変ありがたい
こんな素晴らしい国が隣でありがとう!
どこで仕入れたかわからない知識と妄想に期待を膨らませ、
飛行機で3時間弱、関空行くのが2時間だったことを考えると
なんというか、リーズナブルだ(違う)
そんなわけで、唐突に思い立ち、言葉なんぞ喋らなくてもなんとかなるだろうと
元々ひきこもりなので、他人と話すことないし大丈夫だと
意気揚々と遊びにいってきたのであります
リュックサックに、二日分の下着とパスポートにガイドブック
本当、たったそれだけで行けてしまうんだから素晴らしい
というか、ちょっといい年齢の大人なのに、人生嘗めてる
12時頃出発の便で、到着すると現地時間で14時くらい(3時間飛んで、1時間時差で戻ります)
関西国際空港から、桃園国際空港、タオユェンと読むそうであります
なんだか、可愛らしい、いいよね台湾語(注:多分北京語)
パスポートチェックに関しては、空港で、じっくり並んで順番を待ちます
当然といえば当然でしたが、中華人民共和国パスポートの人とそれ以外にわけられ、
そうか、ここって中国だったんだなと改めて思い至る次第
フォリナー(外人)としては、日本人や韓国人など、アジア人が結構多い様子
というか、いわゆる中国内地の人数が多すぎて、フォリナー少ない
日本でいう、沖縄みたいな扱いなんだろうかなどと
わからないままに考えるのでありました
さくっと到着して、ロビーを抜ける
ガイドの兄ちゃんが待っていて、カタコトで話しかけてきた
名前を告げると、後ろに回れというわけで、しれっと待つこと30分ほど
割と、時間がかかったのでありますが、
空港から台北市内へ、直行バスをチャーターしてくれているので
それに揺られて1時間ほどで、いよいよ台北に到着するのでありました
バスの中では、ガイドの兄ちゃんが両替してくれるというので、
一万円を渡すと、2830元に早変わり
レートとしては悪くないが、レシートがないからさらにバックチェンジはできないのかもしれません
よくわからん、どうせ使い切るつもりだったからいいんだけどもさ
途中でまず、免税店に寄ります
凄いブランドものとか、お酒とか置いてあるんですが
はっきりいうと興味がない
むしろ、台湾ぽいお土産はないかしらなどと探していると
翡翠とか、茶器なんかがあった
けど、それはそれ、やっぱり土産物屋であります
なかなか、物は正しそうだが、正直善し悪しがわからないので
にまにま眺めるだけにしておき、何も買わずにそこを後にする
ホテルの近くで降ろされて、ホテルがどれなのかわからないまま
トヨタや、マツダの代理店の前をうろうろすること数分
ようやっとホテルに到着したのでありました
受付も辛うじて日本語が通じるし
なんら問題なくチェックインできたのでありました
さて、ホテルついて17時(現地時間)
夕飯探しがてら、近所を捜索しよう、そうしよう
そんなわけで、ぶらり外を歩くことにしたのであります
■一日目、夕食と散歩
事前情報で、「麺線(ミェンシェン)」という、
ソー麺を茹ですぎたような物体が、すこぶる美味いと掴んでいたので
それの店を探すこともかねて、うろうろしてみる
四平陽光商圏(スーピンヤンクァンサンチュエン」という、いわゆる繁華街がありまして、
そのあたりをまずまず物色
どうやら、着倒れの街というか市(いち)といった所だそうだが、
全くもって興味がないので、ただただ屋台というか飯を喰えそうなところを探す
結局、このあたりを根城にしながら、実に2時間ほど歩き倒し、
観光客とバレないようにと、地図も見ないであっちこっちいったから
もうなんというか、実に無駄に過ごした
足はマメが潰れて血だらけになるとか、酷い有様でありましたが
最終的に、お酒を出さないお店を発見し、
適度に空いていて、かつ、目的の麺線を食べさせてくれるので
そこに入ったのであります
早い話、疲れて諦めたのであります
当然のように、ニーハオしか喋れない私、
ニーハオだけ、元気よく発音して、あとは、身振り手振り、
なんとか伝わったようで、大カップで、大腸麺線をゲット
店内でそれを有り難く食したのでありました
■大腸麺線
けだものの大腸を煮たものがトッピングになってんだが、
それよりも、山盛りのシャンツァイ(パクチー)がたまらなくて、
はっきりいうと病みつきになりました
噂の通り、ソー麺を茹ですぎたような物体に、
やたら滅法トロミのついた、かつお出汁、
そのつゆには、よくよく目を懲らすと小さいエビも混じっていまして
濃厚で、抜群にうまい、多分歩きすぎて疲れてたのと
すげぇ腹減ってたせいもあると思うんだが、あんなに美味いものは食べたことがねぇと
台湾きて初めての食い物に感激したのであります
台湾いったら、是非喰うべきなんだが、
これは夕飯に食べるというよりは、朝飯にさらっと食べたりするようなものらしく
最終日の朝飯にも食べましたが、ともあれ、大変よろしいのでありました
大カップで55元だったか、60元だったかであります、約180円、安い
そんなわけで、最高に満足してから、
なんか寝付かれないというか、変に浮かされたようにして
あちこちを歩き倒して、高速道路の下では、青果市が広げられていて、
山盛りの紅姫(パパイヤ)とか、ドリアンが売られていたり楽しい
日本人街というわけでもないんだろうが、日本式居酒屋もあって、
なんと店名が「新橋」とか、わかりやすすぎて感激したりとうろうろするのであります
■雨の台湾
行ったときは、梅雨時期ということもあって、ずっと雨だったんですが
台北市内については、アーケードが充実していて、
ほとんど傘ささなくても問題ないといった具合
非常にありがたい、すごい、でも店構えが全部一緒だ
商社みたいなところは、一階が受付みたいになってて、なんというかな、
日本でも古い商社って、ああいう胡散臭いビルに入っているよなと
まさに、そんなところばっかりだったのもステキでありました
その雨のなか、おっかなびっくり、裏路地みたいなところを歩きまわると
前述のような屋台もあれば、店舗で色々と販売している
美味そうだと思うものの、中は地元の人で盛り上がっているし
何よりも、どうやって注文するかもさっぱりわからない
気後れというのはよくないなぁと思いつつも
特段に何もできず、うずらうずらと、台湾の街を歩きまわったのでありました
結局、雨のなか、突如台湾の美人と出会うとか
そういう夢を見ていましたが、所詮夢は夢だということを思い知りつつ、
大の大人が、麺線一杯で我慢できるわけもないので、
コンビニでマンゴープリンなぞ買ったりしたのでありましたとさ
日本でもよく見るコンビニがいっぱいありまして、
非常に便利であります、ただ、買い物すると端数が出るというか、
1元とか、2元とかのお釣りを貰ってしまい
使い道がなくなるので注意が必要だとも思うのでありました
ただ、今回たまたま運が良かったのか、元からそうなのかわかりませんが、
夜だというのに、観光客がふらふら一人で歩いていても、
特段に危険な目にあうこともなく、なんというか、台湾いい所だなと
改めて思い知ったのであります、この教訓を得て、観光客であることを隠さず、
街の真ん中で地図広げるようになったのでありました
■六福客棧(レオフーホテル)
戻って、今回のホテルであります
ツアーで申し込んでおかげか、ビッグサイズの部屋で間違いなく二人分だなと
戦慄したものでありましたが、ユニットバスで風呂トイレ完備、
日本でいうところのビジネスホテル相当には立派でありまして、
備え付けのテレビでは、なんとNHKが見られるという厚遇っぷり
なかなか雰囲気豊かなホテルでありまして、
中央に吹き抜けがあり、階下からはレストランの音や声が聞こえ
まぁ、情緒があるといえばあるんだが、土曜日の夜だからか、
夜の夜中まで、しっかりとみんな五月蠅い、元気だな台湾人
実際は、泊まり客だから、台湾の人じゃない気がせんでもですが、
ともあれ、その喧噪のなか、疲れて眠り入ったのでありました
夜は11時くらいだったと思いますが、
翌日は早めから、待ちに待った、故宮博物院に行こうと
心躍らせながら寝るのであります