Edelstein ”Karfunkel”
時間が平等に流れる
誰にも等しく流れていく
その本当に、何物よりも間違いなく限られた資源
それをいかに効率よく利用するか
あるいは、無駄を省き、全てを使用し尽くすか
それによって、多分
与えられた時間という資源を、どれほど有効に活用したかによって
それぞれの結果が異なるのだろう
ブライテストタールから紅の国王城までの道のりは一週間
ブライテストタールが襲われたという旨の手紙が王城に届いたのは
つまるところ、事件発生の7日も後のことなのだ
7日あれば、どれだけの仕事ができるのだろうか
「さて、相手方がどうなのかわからぬ以上、なかなか難しいな」
この時点で、まだグイ導師は相手方を嘗めていた
デハン教というのをよくよく知る彼だからこそ
その侮りは仕方ないという風がある
実際、相手がデハン教ならば、彼の言う通りだったろう
何度も口端に上る7年前の戦争で、彼はデハン教に勝っている
デハン教の少数精鋭をよしとした考え方に対して
絶対的な攻略法を編み出している
デハン教は少数精鋭が故に、一戦地において確実な勝利を求める
そして地道に地盤を固めていくという戦法をとる
グイが、バンダーウの司祭だったころ、それを逆手に取り
バンダーウが誇る、圧倒的な人口を利用して、デハンの手がまわらないところにまで
幅広く前線を引き延ばして戦いを挑んだ、結果、大勝利を得た
戦争は数量だ、それがグイ導師の信条である
それを、今回も使うべきか、あるいは、もう少し考える必要があるか
「グイ様、なんだか楽しそうですね」
「そうではない、いや、そうなのかもしれないな」
童子の指摘を一度拒んだが、なるほど
言われるほど、自分は今、とても退屈から遠いことになっている
これを楽しいと言うのだ
何が楽しいのか、わかっている、仇が取れる
7年前、家族全てを殺されたその仇を取れる、ただそれが嬉しいのだ
しかし、情報が少なすぎるな
グイ導師はとりあえず、現状を把握することを優先した
いきなり攻勢にでるという脊髄反射のような愚を犯さなかった
彼の持ちうる情報網、バンダーウグイの情報機関を駆使して
敵の足取りと
先の戦いの戦ぶりを調べさせることにした
「7日空いたのは大きいな・・・まさかとは思うが、用心にこしたことはあるまい、使いよこれを持て」
グイは、送り出す使者の一部に手紙を持たせた
ブライテストタールから王城までの間に、いくつも砦がある
それら砦は税の徴発拠点にもなっており
食料庫の役割を担っている、今回のような有事の際、どこが戦場になっても
兵站の憂いが無いようになっている
しかし、裏を返すとそれらを利用されれば、敵が攻めるのに都合がよくなる
万が一、この7日で休む間もなく敵が進撃を続けていれば
たちまち、それらの兵站線を確保され、今後非常にやりづらくなることが見える
なので、手紙によって、基地貯蔵の食糧を一時、王城近くまで移動させる手段を講じた
ある線を境として、撤退してくる食糧と防備を固める砦とに分けたのだ
それを手紙でやりとりする
「7日進まれたとすると、見える位置まで来ますね」
「それはあり得ない」
「どうして?」
童子の屈託のない質問に
グイは柔らかく応える
「ブライテストタールを治めるためにどう考えても7日以上かかるからね、
いくら阿呆が治めた土地とはいえ、新たな指導者を迎え入れるなどするわけがない、
敢えて懸念を上げるなら、治める兵力と別に、攻略に利用できる兵力があること」
「流石グイ様、でも、それは・・・」
「そう、賢い子よ、絶対にあり得ない」
「海路をとっても無いのですか?」
「無い、な、そもそもデハン方にそこまでの人口が備わっていない、まさか全住民を
戦争にかり出すとも思えない、そもそもそれだけの人数を運べる船など存在しないのだ」
グイは、ブライテストタールを陥落させた兵力が最大数だと睨んでいる
余力があっても、船一隻分ほどだろう
あとは、どの程度ブライテストタール攻略に消耗したか
それを知りたい、そう思っている
将棋の序盤戦のように、軍団の配置を少しずついじっていく
グイの命令で、僧兵団も投入される用意はできている
しかし、先に紅の国の騎士隊を数師団派遣した、様子見するには充分
「ともかく、もう少し時間をかけるかな」
グイは破顔(わら)い、身支度を整えることにした
近い未来前線に移動することを念頭に置いている
「グイ様」
「どうした?何かわかったのか」
使い番の一人が険しい顔でやってきた
あまりよくない話なのだろう、表情で判断しつつ
いらへを待つ
「いえ、実はブライテストタールより落ちてこられた貴族が・・・」
「ほぉ、城を捨てて逃げてきたのか・・・・大した領主様だな」
「いえ、その、かなりの傍系になる様子で貴族でも端の様子」
「バカボンの血族には違いなかろう、よい、通せ、話を聞く」
なお、ブライテストタールの隠居城主は数日前に入れ違いになって
ブライテストタールに向かっている、どうせ途中で気付いて戻ってくるだろう
それとは別に、親戚筋の生き残りが逃げ込んできたらしい
使い番に連れられてやってきたその顔、グイは見覚えがある
「これは・・・・随分と、お久しぶりです」
「ああ、導師・・・導師!!」
がしっ
いきなり抱きついてきた、我を失った様子だ
彼は、グイをこの土地に連れてきた船に同乗していた一人
「落ち着かれなさいませ、国が大混乱に陥っているのはわかっております」
「そ、そうなのです、攻め手がやってきた、その時に私はすぐに紅の国に救援を求めろよと、
思ったのですが、あのバカ従兄弟が自分たちで解決しようなどと言いだしまして・・・」
「なるほど、ということは、本格的な戦闘の前にこちらへと旅立たれたのですね」
「そうです、ともかく襲われたということをすぐに報せたかったのです」
役に立たない男だ
グイは、心の裏でそう侮蔑する、するが、この男の行動は
女王に愛されるそれだろう、こういうバカ正直こそが地方領主に相応しいのだ
犬のように主人に奉公する輩
ブライテストタールを取り戻した後は、この男が間違いなく領主となる、余談だ
「敵の様子は、どれくらい解っておられますか?」
「数日前に報せを受けて、斥候を放ったら帰ってこなかった・・・、
バカ従兄弟はどうもデハン教徒ではないかと言っていたが、皆目見当もつかないのだ、
ただ、確かにツィーゲルで見た旗印は見えた、だから間違いないと思う、
バンダーウとは相変わらず、強固な関係を築いているわけだし・・・」
憶測ばかりで、のたりのたり、不確かな情報を喋り続ける傍系貴族
グイは、できるだけその不純物を取り除こうと
情報に耳を傾けて、己の言葉として昇華し直している
デハンであるのは間違いがなかろう、しかし、ツィーゲルで見た旗ということは?
「ツィーゲル経由で奴らがやってきたということですか?」
「いや、見たわけではありませんからワカリマセンが・・・でも、おかしいですよね?
デハンがそんな暴挙に出れば、バンダーウがデハンの領地を浚うにきまって・・・」
はた、グイは気付いた
この件は、バンダーウが一枚噛んでいる、
バンダーウが治めるオースト地方の西方に、デハン教は小さな国をこしらえている
それはバンダーウにとって喉元にひっかかる魚の骨のようだった
いがみ合う両教団を見て、漁夫の利を得ようとちょっかいを出していたのが
ブライテストタールだった
そんな第三者を忌み嫌い、奴らが結託した可能性がある
「ツィーゲルの港を使ってデハンが動いたとなれば・・・密約があるかもしれませぬな」
「密約?」
「デハンがバンダーウと和解したのかもしれませんな」
「そんなこと、あるわけが・・・いや、しかし・・・」
グイは適当なことをいって、貴族の狼狽を誘っておいた
取引があった、ツィーゲル経由でデハンはオーストを去るとバンダーウに持ちかけたのだ
導師の頭脳は今回の件をそう読んだ
デハン教はバンダーウと隣接する土地を捨てて、新たな土地を求めてブライテストタールを襲った
そして、狙い通りに陥落させた
憶測ばかりだが、あり得ない話でもなくなってきた
今後、ブライテストタールだけで満足するつもりか、あるいは・・・
「ともかく、私は一度ブライテストタールに向かいます、貴方は安全を確保されるがよい」
「おお、ど、導師よ」
ぴらぴら、後ろ手でバイバイと告げる
行動を起こすと、グイの動きは何者よりも早い
☆
「んく・・・んく・・・んく・・・」
結局、城に上ったとはいえ
やることは変わらない
娼婦は、所詮、娼婦のままなのだ
「んく・・・んく・・・・んく・・・・んむ・・・」
はむり、そそりたつ陰茎を丹念になめる
持ち主は、じっと奉仕を続ける娼婦を見下ろしている
リズの小さな口は、必死になってその棒をなめ回していく
優しくと言えば聞こえがいいが、下手なそれだ
ぞわぞわ、緩い感触が棒に押しつけられている、快感までは至らない
もぞもぞとしたそれが、延々と続いている
「お前は、本当、下手だなぁ」
「も、もうしわけございません」
おずおず、謝り、またひたすらむしゃぶりつく
イライラした声をあげるのは、蒼騎士ゼー
めでたくでもないが、リズの調教役に選ばれた
女王の気まぐれらしい
言われるままに、とりあえず、そういう女として育てろとの達しだ
「女王様も、」
ぐいっ、いい加減頭にきた
そういう調子でリズの髪をひっぱりあげた
きゃぁっ!、金切り声を上げるリズ
「どういうつもりなんだかな・・・俺ぁ、騎士だぜ」
髪を引き上げて、無理矢理立ち上がらせる
膝立ちで奉仕を続けていた娘は、いともたやすくその主導を奪われる
ゼーは乱雑にそれを扱う、相変わらずそそり立てたそれは
完全な形になってない、鋭く立ち上がる本来の姿を
結局リズは導き出せなかったのだ
「いた、いたいっ、いたい、ゼー様っ、痛いですっ」
「うるせぇ、娼婦の分際で満足に男を喜ばせられないような低脳に、ご主人様がお仕置きしてやる」
ぐあ、結局髪を掴んだだけで女を思い通りに動かしてしまう
ベッドに投げ捨てる、ゼーはイライラの目を次の段階に進める
虐めてやらないといけない
投げ捨てられた女は、びくびくと脅えた様子で
かすかに震えをまとい、伺う視線を投げる
「股開け」
「あ、あい・・・」
ぱくり、ぴっちりと閉じたそれではない
既に花は開き、シロップがとろりと滴っている
それを少々残念に思う、どうせならばそのままでいきなり入れてやるべきだったか
観察するというよりも、目に入っただけという具合だ
ゼーは股を開いた女の間に、ずいと腰を入れると
そのまま、先の位置だけ確かめて腰をつきいれた
「ふぐぅっ!!!んあっんあっんぁうっっ!!!」
ずむぅ、いきなり棒をたたき込む
珍しいでもないが、正常位で覆い被さりながら、とりあえず一通り腰で叩く
ゼーからすれば、一連の動作でしかない
別に誰かに見せるためでもないし、羞恥心を煽ってどうこうするという
よくわからない嗜みを知らない、ただ、自分が気持ちよいように
それだけを念頭において、執拗に腰を叩きつける
だむだむと、叩きつけられて戻る動作に、ベッドと男の間で女が跳ね回る
毎度毎度、同じ表現でことたりる、乱暴が働かれる
「いやっ、いやっ!!!」
「うるせぇうるせぇうるせぇうるせぇっ!!黙って、股開いてりゃいいんだよ、お前わよぉっ」
「ひぎぃうっっ!!!むんぐっっ!!!」
近くにあった枕を取り上げると、それを顔に圧し当てた
殺しをするときのような仕草だ、その調子に
ようやく緩かった己の分身が固さを帯びていくのを感じた、いい塩梅で快感が背中を撫でる
顔を隠された女は、その下部分を、ほのかに火照らせて
淫猥な人形になっている、乱暴に腰を叩かれるたびに、びくりびくりと痙攣に似た反応を示す
その枕の下、どうなっているかわからないそこに
ゼーの視線は釘付けになる、相手が一つ、二つと不自由を得るたびに
脅えていく様がいい、それが見たかったのだろう
「いい具合だ、なに、俺の声なんざ聞こえてねぇだろう」
じっくりと、腰だけは仕事熱心で
ともかく女を殴りつけている
出し入れを何度もしているし、いい加減に股とぶつかる太股の付け根が
むず痒くなってきた、いやな感じだ
しかし、枕で頭の動きを封じられた女が、おそらく苦しいのだろう
じたばた、まさにその表現にぴったりの悶えを組伏せたそこで晒している
扇情的だ、ドレスはまだ着たままだというのに、どんどんと犯されていく様が見える
ひくひくひく、手が妙な痙攣を見せている
ぼふ
「ふぁっ!・・はぁっはぁっはぁっはぁっはぁっっっ!!!」
息苦しかったのだろう、必死に空気を求める
しかし吸うタイミングにあわせて、ゼーの腰が、棒が奥を求めると
水をうまくすすれない猫のような声を上げる
哀れだ、脆弱だ、だからこそ、叩き甲斐がある
ずぶ
「ふぁ・・・ぜ、ゼー様・・・・」
ぬくぬくくく、陰茎をくわえこむほとは、
巻き込まれるようにして、その卑猥な形を歪めた
しかしその様子は誰の目にも見えない、ドレスで囲われているし、見る者がいないから
ゼーはじっと、リズの顔を見ている
リズは、自分の体が貫かれる感覚に、抵抗するでもないが、堪えるような表情で
そして、視線から逃れたいと眉根を寄せて、くねる
「お前を調教するつもりが、なるほど、女王様の魂胆がわかった」
ゼーは、リズに吐きかけながら、リズではない誰かに伝えようとしている
吐いているのは台詞だ、だが、その一つ一つがなんだか重たい
リズは、どうにかなりそうな体を抱えて、そう思う
のしかかってくる男の体重が、ひどく重い、重いのだ
「俺を成長させようとなさったのだ、でなくば」
ずむ
「ふぁ・・・」
「お前のような淫乱をあてがわれるはずがないんだ」
ずむずむずむ
「さぁ、イかせてやる、そういう女にしてやる」
ずぬずぬ
「ふぁああああっっ!!!んぅ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ゼーの腰が、真っ直ぐ以外に動きはじめた
相変わらず、正常位のままで、腰だけを器用に使い分けた
リズは急なことで、すっかり慣れて、馴染んでいた行為から
新しい刺激を受け取ることとなる
女が躍る、リズが躍る、リズの中の女が躍る
「ぜ、ぜえええさまぁあああっっ、い、いく、いくっぅ、ひぎ、ひぐううぅぅっ!」
「なんだ、簡単なことじゃねぇか、こんなの、よっ、おらっ!!」
ゼーは、得心した様子で
ゆっくりと、ねぶるように腰を使い続ける
突き上げるほどに、女は悲鳴をあげる、それが今までのとはトーンが違う
突き抜けるように、甲高いだけだった今まで
だが、目の前では全く違う、喉よりも奥、腹から絞り出されるようにして
甘ったるい、今まで以上に音域が広くて、厚みがある
「んおおああああっっ!!!!」
「休んでる暇なんざねぇよ、なに、楽しませてやるんだ」
「ひやひやひやひやうぅぅっっ」
腰をどんどんと撞き入れる、真っ直ぐに入れていたが
押しつぶすように、腰を持ち上げてたたき込む
それを逃れるように、リズがベッドを足掻いて体の位置を横にする
ならばと、ゼーが松葉崩しのような形で撞き入れる
ぎりぎりまで股を割いて、杏子のワレメ線を思わせるそこに
上下左右と揺り分けて撞き入れる
「あぁああっ、あ、あ、あっぁああっ、ふぁ、ふ・・・んっ、っつ!!!!!!」
軽くじゃない、何度か既にイってる
がくがくと、もう、壊れていくかのような自身に
リズは震えを止めることができない
口はだらしなく開いて、母音の音しか発することができなくなる
何がなんだかわからなくなる
「ひゅ、許してください、ひゅるして、ひゅふぅんっ!!!」
「そうだ、許しを乞え、まだ上げろ、もっと突き上げてやる、ほらほら」
「も、ふ、ふ、ぁあ、んっっ!!!」
がく、がくががく
体が急に制御を失った
気を失えない
絶望的だ、リズはそう思った、だが、絶望的なことのはずなのに
今まで感じたことがない、とてつもない快楽が波を寄せているのを感じる
やばい、壊れる
「ひひゃっ、こ、こわれ、壊れる、お、お願いします、ゼー、ゼー様っ、ゼー様、ゆるっ」
泣きながら必死に絞り出した
どうして泣いているのかわからない、だが
とんでもなく怖い、恐怖に泣いた
その表情は、ゼーの心を射止めたらしい、にやり、笑うと
その表情を壊すため、最後のピッチを上げた
ぱんぱんぱんっ!!!、叩きつけたように重い付きこみを入れた
何度出入りしたかわからない、その途中で
繋がっているそこの滑りが、よいと、言うでもない、ただ
うねうねと動いて、そして厚ぼったく膨れた、熟れた果実が割れた
そういう具合で、粘性の汁が突然飛び散った
「ふぎゃあああにゃああああっっっいく、いくっ、いくの、た、たすけ、お、た、にゃぁあああっ」
にゅるっ!!ぷぴゃああああっっ
結合部で何かが起きた、なんだ
ゼーは思ったが、それと同時に、リズの様子が完全におかしいのを見て
ぞくぞくと、自分の快感が上ってくるのを感じた
「ひゃあああああああっっ!!!!!ひぐぅっっ、いくぅぅうううっ、ぜ、ぜーさま、さまぁあああっ」
そうか壊れたのだ、人間を一人、なるほど、生きたまま壊したのか
目の前で狂ったという言葉が相応しい、女が淫乱に成り果てたそれを見て
ぞくり、前もこんなイきかただった気がする
多分、そういう形でしか欲望を満たせないのだ
遠慮なく、その異物と思えるほどとろけきった女の穴に、白濁液を注ぎ込んだ
「・・・・なんだこれ?」
事後、すぐだ、正直なところ
ゼーの体力なら、すぐにでも次にといけるところだが
性欲が満たされた具合になっている、特に何もしようとは思わない
無造作に終わったのだからと、自分のを抜き取ったのだ
その抜き取った自分のものを見ての台詞
「きゃ」
「・・・・・女は、そんな風になるものなのか・・・ほとほと、淫乱な生き物だな」
「んあ・・・・・」
ふるふるふる、女の快感はさざ波が寄せる度に訪れる
今、もうリズは正気じゃない、何かされるだけでそれを快感に導けてしまう
スカートをめくられて、自分の穴を確認されただけで、また、がくがくと震えてしまう
確認された穴には、液体というよりもゼリー状のものがいくつも垂れていた
汚いものだな、ゼーはそう思った
事後の女の体というのは、何か、どうも汚い
そう考えてしまう、まだ若いのだ、施された後の女の妙を感じ取れないらしい
「まぁ、いい、とりあえず一通りは満足した、貴様もしばらくはグラスと二人ぎりだ」
「・・・・・」
「聞こえてねぇか、まぁいい、しばらく俺から離れることになる、出陣だ」
ゼーは済んだのだから、さっさとベッドを立った
まったく描写を忘れているが、ここはリズの部屋だ
いち侍女風情が部屋を貰っている時点で、様々な裏があるのだが
それを、ゼーはなんとなくしかわかっていないし
リズはまったくわかっていない
女王付きである、その意味をこれから知っていくこととなるだろう
「?・・・・なんだよ」
「ぜ、ゼー様・・・・・ゼー様っ♪」
驚いた、まったく立ち上がる力など残っていない
というよりも、全身の骨が砕けたほどの状態だろうに
リズは上体を起こして、すがりつくようにゼーを巻き取り
そして、唇を求めた
「な、何すんだ、この淫乱っ!!」
「ひひゃっ!」
驚いた様子で、不意をつかれた自分を恥じつつ
ゼーはいつもの通り、乱暴にベッドへと投げ捨てた
そして、すぐ、唇を手の甲で拭おうと近づける
だが、それを止めた
なぜだかわからない
「無事に、無事にお戻りください・・・」
「バカ野郎」
ゼーは戸惑った
真っ直ぐな瞳で、泣きながら女に言われたのだ
今までもよくあったことだが、
ことさら、それまでと違う様子に見えた、だから言う
「お前がそんなこと言うと、ゲンが悪いだろう」
唇は拭わなかった
☆
「遅い」
「な、何がでしょうか」
「進みが」
女は、目の前の男に向かってそう告げた
進みが遅い、ゆゆしき事態である
余談であるが、その台詞を聞いて身を竦ませる男子は
世の中に五万と存在するだろう、そして、真逆である「早い」に対しても同等だ、哀しい
あと、作家を自称する一部も上記台詞はゆゆしいことだ
「まぁ、よい、これからとても楽しいこととなるのだろうな」
高みからの台詞を告げる女は、まさに移民といった風情の服装を召している
遠目で彼女を見たときに、ツィーゲル地方の王族なのだろう
そういう感想を持つだろう、無論、持つのは
紅の国を始め、西と呼ばれる全ての同盟国の人民がだ
「姫様」
「どうした、騎士殿」
二人の間柄は上記のそれで事足りる
騎士に守られる姫
姫を守るための騎士
姫は、装束全てをツィーゲルの、オリエントと呼ばれる風俗に親しんだ
それでいて、最高峰のそれで身を固めている
毛皮がある、最高級だ、天然に造られる水玉は西にはない生き物が産む
宝飾の全ても、この土地では産出しない輸入に頼っているそればかりだ
煌びやかな、紅い宝石が、嫌味でない程度で女を飾る
「ブライテストタールは陥落しました、これから」
「思われる通りに動いてやる、華々しく飾らなくてはならないからな」
「言われるがままに」
「そうだ、貴様は私の言う通りに動き続ければよいのだ、今までと同じように、未来永劫」
女は美しい
金髪と白い肌と、偏った美しさの片鱗を持ち合わせた上で
全く別の価値観を持ったものにも、美しいと思わせる風格を備えている
言葉では伝わることもない
麗しい姫君
「さておき、妹がどの程度成長したか、確認も必要だが、目的はもっと単純だ」
「?」
「貴様はまだ、私に長く仕えておきながらわからぬと見える、解らぬ振りでなく本当に」
騎士は恥じる
実際、言われるままにその通りなのだ
生きてきて、彼女に尽くしてきて
この騎士は一度たりとも、その思考よりも先に到達したことがない
むしろ、足下にすら到達したことがない
「帰るだけだ、貴様にだけ伝えておこう、それすらも途中だ」
「???」
騎士はわからないまま、女の言うことに耳を傾けるしかない
ブライテストタールを陥とした女
王族の風格を備え、紅の国の女王を妹と言う彼女の
「いずれ解ろう、ともあれ、国に本来の元首が帰ってきたのだ、国民は喜ぶだろう?」
姫はわかっていて、騎士にそう訊ねた
騎士は、当然のように報告する
陥落したブライテストタールの有様を
「無論であります、我々を見て彼らはむしろ賞賛をただ吼えるだけでありました、
おそらく、長く愚鈍な領主に治められていた鬱憤を晴らし、さらに
上位国である紅の国に、圧倒的な力を手に入れたと・・・」
騎士は言い終わってから、まったく
感動もなにも得なかった
目の前から、絶対零度とも思われるほどの冷たさを感じた
何かを、間違えた
「つまらん」
「も、もうしわけ・・・」
「騎士殿、貴様は、謝るだけで私の機嫌がとれるなどと思っておらぬだろうな」
ぞく
「お前、まさか、この愚にも付かぬ都市を陥としたことに喜んでおるまいな?」
「・・・・」
「それだけ増長しておるのだ、いや、意気上げておられる騎士殿だ、さぞ戦功を上げようなぁ」
姫様は微笑みかけた
美しく、最高の安らぎを秘めた表情を形作る
一点、瞳を除いて
「騎士アルに命ずる、侵攻を進めよ、紅の国を打倒・・・いや、妹に会いに行く道を造るのだ」
「しかと、承りましたっ!!!!」
騎士は、我慢できない様子で大声で応えた
いらり、姫様はその様子に不快を催した様子だが
騎士はそれすらも受け入れつつ、ただ、緊張から解放されるのを望んだ
この騎士が
紅の国で伝説となった、マイグレックヒェン騎士隊長アルであり
女が、かつて紅の国を治めた姫である
明日読み直しをしますが
とりあえずこんなところで
色々自分が誤解していることに気付いたので
エロシーンのみ濃厚に描写して、他は適当に流す
それで進めていきます、がんばる
(07/03/05)