Ost.
Die Sonne geht im Osten auf.
西ツィーゲル城、サロン
夜のこと
港にグイ達バンダーウ教の手が届いた頃
まめやかな男はモテる
それはヒガミとかそんなではなく、事実だ
馬鹿にするわけでもなく、間違いのない真実だ
女も男も、結局はかいがいしく相手にされる、または
うまくいなされる、そういうつかず離れず
また、どちらがどうなのか解らないくらいにコントロールするのが
とても楽しくて麗しい
その点で、まめやかというのは一つの戦法の一つだ
まめやかにされる方は喜ばしいし、する方はその後がやりやすくなる
男女の仲は、人類が、動物が誕生した瞬間にでき
うまくやれる奴だけが輝くことを赦されてきた
輝きたいなら、うまくやれるかどうか解らずとも、何かするべきなのだ
まめやかは、単純で、手っ取り早くて最善の方法
「金融公様」
「ここではその名は呼ぶな」
「そうでした」
紅のドレスを着た一人の女は、目の前の男とそんな会話をやりとりしている
この情勢下であっても、決して、それが弛むことはなかった
その不謹慎ともとれるものは、本当の意味での愛情で
そしてお互いが求める、最愛の何かであるのかもしれない
サロンの女達は口々にその艶っぽさを讃えるような言葉を並べる
その中に、何も言わず、その様子を見つめる女がいる
傭兵隊長の妻ローザヴィだ
この前日、スビエ王と非公式ながら面会、謁見とも言うべきか
ともかく招待を受けての何かがあった
それはサロンのような耳速い場所では、一通りの噂として出来上がっている
様々な憶測が飛び交い、また、厄介とも思われるほどの
悪言とも似たものも出た様子だが、ここに来ての一週間程度で
要所を押さえた、そういう人付き合いによって、サロンを追い出されるほど
また命を脅かされるほどの嫉妬や不興は被っていない
男達が戦にかまけている最中
この女は女で、社交場にて実力を知らしめているのだ
「気になって?騎士夫人」
「いえ、まめやかなのは、魅力的なことだと」
騎士夫人、という愛称で通っている
騎士風の夫、カインの姿は少なからずサロンで人気を持っているらしく
羨ましくも思い、また、畏敬も感じてか彼を騎士と呼び
ローザヴィをその夫人と称している
サロンでは、デハン教とは別の理念のようなものもあるらしく
全くの他人、外様である彼に騎士という、デハン特異の階級名を与えたのは
馬鹿にしているようでもあるが、やはり、褒めているという意味合いが強い
彼女たちからすれば、この国の騎士は退屈な男達である
サロンに群がろうとしては消えるデハンの騎士は、馬鹿にする対象になりうる
彼らを馬鹿にし、本当の騎士という意味で、カインをそう呼んでいる
それが真実ではないが、近い正体だ
「気を付けて、本当、まめなのは、誰に対してもだから」
「ふふ、そうなのでしょうね、存外、気が利いてませんね、そのピアスも」
「そう、目が早いわね、まめなくせにこういう所には気がきかないの」
ローザヴィの相手をしている女は、笑って受け流す
娼婦とは違うが、職業とすればそれに近い彼女たち
それぞれが、このサロンに通う男達から
何かしらの贈り物を受ける、また、それを身につける
当然、違う形であっても同じ男から受けることがある
彼女たちは、その加減に執着して、サロンという戦場を翔る
ローザヴィの前の女の耳に光る石
同じ色の石が、金融公が相手する女の耳にもある
「あら」
金融公が、パートナーを置いてこちらへと歩いてきた
ローザヴィはその瞳を見つめる
頭のどこかで、痴話喧嘩に巻き込まれるのはやだな
とか、そんなことも考えている
しかし、数歩、そのところまで来て
この男の目的が、ジェラシーの女でなく、自分を目当てに歩いてきたと気付いた
これはこれで困るな
思うが、避けるわけにもいかない、それに視線が怖い
怖いものには柔和な笑顔で
信条をそのままに、微笑みを向けてみた
正面に来る、いい男だ、顔がいい
「初めまして」
「こちらこそ、お噂は伺っております」
「はは、悪名ですな」
「そのようなこと」
「さて、戯れ事を交わすのもこの場ではなかなか難しい」
言って、すれ違って、ローザヴィの横を抜けた
その背中側にあるテーブル
置いてある飲み物に手をつけた
遠目からは、それを取りに来て、たまたまローザヴィと会った
そう演出されているのだろうか
「また、あとでお伺いします、喚問とするやもしれませんが」
「それは?」
「デハン教に近づきすぎておられる、気を付けられよ、乗っ取りに来ていると噂が流れている」
「ご冗談を」
「はは、冗談なら、どれほどか、それを確かめさせて戴こう、騎士夫人」
「殿方の考えることは難しいのですね」
返答はない
もう去っていった
うっすらと、背中に汗が浮いたのが解る
ローザヴィは決して笑顔を崩さなかったが
じくり、肌が騒いだその感触が、耐え難いもののようにして
額にいくつかの滴を浮かべさせた
「口説かれたの?」
「いえ、だったらよかったのだけど」
嫉妬の女が、また、その嫉妬を膨らませてローザヴィに近づいた
その返答に満足したのか、すぐにその邪気は払われたが
声をかけられていない不満はまだ、滞っている様子だ
ぎこちない笑顔をしているな
ローザヴィはそう思いながら、あくまでその場に居着いた
すぐに出ては逃げたと思われる
そこまで考えたか、ただ、一人で待つ夜が怖いと思うようになったからか
わからないが、そこに居ようと思い
グラスに口をつけた
いくつかの女の視線が既に泳いでいる
金融公か、その女かが、ローザヴィの悪評を立てているのだろう
いや、今まで立てていたものも火元はそこにあったんだ
喚問、と言えば聞こえがいいが、宗教裁判めいたものになるだろう
そうなれば、サロンでこの短期間で築いたものが味方となるか
はてまた、仇と返るか
「カイン様・・・」
いや、裁判となりどうとなるのは、おおよそ見えていた
事実裁判の内容に近しいことをしている
サロンで、城内で、なによりスビエ王の近くで耳となることを選んでいたのだ
違う、そんなことよりも
カインに告げなくてはらないのは、裁判がどうしたということではない
もっと伝えなくてはならない情報があった
手元にはあるが、夫へと届ける術はない
この夜遅くに、作戦失敗の報せとともに前線より
最愛の夫が帰ってくる
しかし、二人は邂逅する時をもたない
☆
東ツィーゲル宮
朝
港の攻防が始まった頃
「そうか、まだ生きておるのかっ!!」
慌ただしく、東ツィーゲル宮
バンダーウの本拠地では、多くの人間が往来をした
包囲網が破られ逃げられた報せと
その際に、戦の宰相が倒れたという報せが届いた
亡骸と見紛うほどの手傷を負った戦の宰相だったが
確かにまだ、命を身体に宿したまま
なんとか宮へと帰還している
それを取り囲み、多数の司祭と前線から帰ってきた信徒がごったがえす
「生きて帰ってきたか」
「そうだ、間違いない、相当の深手だ」
宰相二人がそれを遠目で見ている
駆け寄ったりはしない、その暇があったら
もっとやることがある
深手の宰相は、すぐに医療部へとかつぎこまれていった
信徒の顔にはありありと不安が現れている
シヴァはこの場には現れなかった
何が起きているのか、とぎれとぎれに寄越される勝報が
盛り上がりを産むはずなのに
どこかくすぶったものになっている
「港はどうだ、間もなく落ちると、先の報せだったが」
「まずいかもしれぬ」
「どういうことだ?」
経済の宰相が目を細めて、悲観を並べる
情報の宰相はそれが気に入らない
ここまでは、ほぼ、彼が描いた図案通りにことが進んだのだ
グイが港を盗るというのは、想定外で
本来は戦の斧が港を牛耳るはずだったのだが
ともかく、バンダーウ有利で進んでいる現状
それに亀裂が走った
「デハン方に、おそらくは、西方の諸国が荷担する」
「まことか?」
「おそらく」
「包囲を逃したのが痛手だな、港への攻撃のタイミングも早すぎている」
「もう少し遅れて攻撃をしかけておれば、西方の使者とやらも帰った後であろうにな」
深いため息をつく
バンダーウ教のこの宰相達は、このツィーゲル
はたしてオーストという地方が、遠方諸国から狙われつつあることを
重々承知していた
南方、東方については、布教地盤でもあるため
侵略されるということはあり得ない
問題はデハン方に組みする西方
あちらは経済という酷く不誠実なもので繋がりを持っていた
それは、不誠実なだけにツィーゲルをオースト地方を犯させる
口実を与えることになってしまう
シヴァがこの戦争の口火を切ったのはそこにある
オーストを、他勢力により植民地化させるわけにはいかない
そのための戦いである
聖地ツィーゲルを守るための戦い、そう思うが故に
信者は全て、その力を注ぎ、今まで多くの血を流してきた
また、飢えや貧しさに耐えてきている
交易により細々と国を営んできたが、遠方の列強はそういう遅々とした後進を
己の奴隷と、また、地盤とせしめんがために
手を伸ばしてきている、必死に払い除けるものの
デハン方がそれらと結託する、自然、港にまたツィーゲルに西方からの移民が流れ込む
聖地は犯され、オースト地方の存在が危ぶまれてしまう
「どこへ行く」
「シヴァ様のもとへな、次の指示をあおぎに行こうと思う」
「よし、ならば私もついていこう」
後を追って、経済の宰相がその場を離れていった
二人の宰相は、珍しく従者をひきつれず二人で歩いている
宮の奥、教祖の部屋へと通ずる廊下を、したりしたり
足音を鳴かせて歩いていく
「どう答えられると思う」
「お前が考えているのと同じであろう」
「そうか」
二人はそれ以上語らない
頭の中に浮かぶ単語は「和議・和睦」という言葉による
戦争の終結を示すいずれかだ
示談という方法になってしまうため、あとは
デハン方にとって「負けやすい」環境をこしらえてやる必要がある
勝負はほぼ決したと言っていいだろう
物資が足らないから盛り返されるという懸念もあるが
デハンが今回の件で受けた痛手は相当のはずだから
反撃しようにも、その力が無いだろう
「これだけ早く介入してくるなら、西方諸国が足場を築く前に元鞘に戻さねばならぬな」
「その方法を考えている」
「ふん、お前のことだ、それを見越して、いくらかは金を貯めてあるのだろう?」
「金で解決できるなら、よいのだがなぁ」
宰相二人は部屋の前についた
一つ声をかけてから、踏み入れる
中で、少し慌てたような音が聞こえたが、すぐに状況を察した
肩を見せた小姓が一人、慌てた様子でおずおずと下がっていくのが見える
その最中か、終わった後か、わからないが
訪問し直そうかとシヴァを伺うと
「構わぬ」
声につられ、中へと入った
香が焚かれている
情事の匂いはあまりしない、事前だったのかもしれない
教祖はゆったりとした相変わらずの大きな居住まいを見せている
シヴァが身体を起こして、宰相のほうへと向き直る、宰相達が頭を下げる
「そのような顔をするなと、前にも言ったであろう」
シヴァが第一声でたしなめるようにする
宰相二人は、困った顔をしてみせるが
緊迫した現状を伝えようとする意志か、顔つきは強ばったまま
「案ずるな、包囲網を突破されたことは残念ではあるが、敵方のサモン神官を一人落としている」
「お言葉でありますが、肝心の騎士二人を捕らえられておりません」
「よい、戦の宰相をもってして無理であったのだから、これは神の意志だ、
我々はそこを違えてしまったのだ、しかし、その他は万事うまく進んでいる」
「確かに、もともと全滅させられるとは思っておりませんでしたが」
「包囲内でバイデン騎士団はともかく、他別働隊であった騎士隊を2つ崩壊させたと聞いている
充分な戦果だ、これでデハン方の牙は、居並ぶ歯茎から全て抜け落ちた、あとは犬歯のみだ」
「はい、ですが、そのために港で思わぬ事態を招いております」
「かまわぬ」
「は?」
「むしろ、それにより望むべく講和が早期に決するであろう」
シヴァの自信に満ちた顔に説得されてしまう
宰相二人は、どうしてか、一つも解決していないはずなのに
安心をした
そのまま、今後どうしたらよいか、そんなことを伺うまでもなく
先の、事前、ということがらを思いだし
早々に立ち去った
「し、シヴァ様、本当に、おっしゃられた通りに」
「神の声だよ、さぁ、お前はお前の仕事をするのだ」
異物の抜けた部屋はひどくがらんとしている
いつもそういう印象だ
だが、シヴァ一人には大きすぎるとも思えるこの部屋は
神の駕籠だと思えば、ちょうどよいように思う
従者の童子の感想といえば
シヴァ様にはちょうどよい大きさだ
そんなところになる、子供の目から、彼はやはり神と同等あるいは
準ずるその力を持っている
シヴァの予見の通りに事が全て進んでいる
その予見を聞いたのは
この年端もいかぬ童子のみである
童子はお使いを頼まれ、その、自分の仕事に従事する
幼いから知らない
としておこう
彼もまた、予見の中に入れられた法則に従い
バンダーウの御心のままに、そして
シヴァの言うがままに、レールに乗って生きている
☆
西ツィーゲル城
深夜
港の攻防が始まる前、その日のサロンが解散した頃
「カイン殿、武威公、詳細がおおよそわかった」
屯所と呼べばよいのか
兵舎脇にある、一つの小屋めいたところに
カイン、武威公、医術公が集まった
傭兵隊は西ツィーゲル城へと帰投したが
バイデン騎士団は前線の守衛を任され、武威公のみがいる
切迫しているのは明かで、おそらく作戦が失敗していることもわかる
だが、それがどの程度の規模なのか
それを今、医術公が持ち帰ってきた
「5区でほぼ全滅だ、別働隊だった騎士隊2つも全滅したそうだ」
「そうか・・・」
相づちをうつのはカインの役目になっている
武威公は押し黙って、その険しい顔をさらにいかつくして
黙って座っている、視線の先は、机に拡げられた地図だ
ツィーゲルを臨む地図だ
だが、それはおそらく頭に入っていない、もしくは
見つめている本当に小さな一点のみしか見えていない
「それと・・・」
医術公が遠慮がちになる、武威公を見るが
武威公は伺う視線に気付かない、気付きもしない
戸惑う医術公は、困ったなという表情をして
仕方なしに言う
「治安公だが、消息はわかっていない、こちらへ戻ってはいないようだ」
「・・・・」
重い沈黙が降りてきた
カインは慌てて、医術公に何かを言いかけたが
その重さをうち破ることができなかった
空気が澱む、沈滞するのが目に見えるようだ
武威公の顔が少しだけ色を失ったように思われる
黙って、石像のように腕組みをしたまま動きもしない
「武威公、差し出がましいことかもしれないが、スビエ王に帰還の報告をせねばならないのでは」
カインが思い切った様子で武威公に話しかける
ぴくり、瞬きをしただけなのに全身が一瞬震えたように見えた
武威公はゆっくり顔を上げてカインを見つめ返した
大きな瞳にカインの顔が映り込む
「そうだが、報告をすることもない、お会いできぬ、俺はこのまま港へ向かう」
「武威公、それでは・・・」
意味がない、折角無理矢理連れてきたというのに
カインはそう呟く
今デハンにとって大切なことは、もう一度
現状をよく把握したうえで、次の作戦を用意することだ
そのために、司令官にあたるスビエ王と武威公は謁見し
サモン会議にて決定を急がなくてはならない
カインが知る限り、こういう組織はその過程が非常に重要なはずだ
「確かに夜も遅い、兵達の休みも必要だが、ここで指揮官が作戦を組み立てないわけにはいかないだろう」
「俺が港へ向かう、そこで残った守衛達と合流し一軍を組織する、港を死守すれば充分だろう」
「武威公っ!」
がっ、唐突にカインが武威公の胸ぐらを掴み上げた
両腕でがっしりと、掴み引きずり上げる
癇に障ったのだろう、武威公もその手首を持って
威嚇の視線をぶつける
「貴様、傭兵ぶぜいでわかっているのか?」
「わかっている、あんたがマスターで、俺が雇われだってこともな、だがだ、
最初の契約で言ったはずだ、死ぬための仕事はやらないと、あんたがしゃきっとしないと
この戦争に負けちまうだろう、それも、最悪の形でっ」
「やかましいっ、外様の貴様にそのようなこと言われる筋合いは無いっ」
がごっ、武威公が掴まれていた胸ぐらから
カインの両腕を払い除けた、両者共に立ち上がり睨み合う
「治安公が浮かばれない」
「なんだとっ」
今度は武威公が掴みかかる番だ
左手一本で、カインの胸ぐらを引き寄せる、がちり、
お互いの額を当て合わせる
「結束が乱れることこそ、もっとも治安公が嫌ったことではなかったかっ」
「わかったような口を・・・」
がだっ
「何をしている、ヤメないか貴様ら」
「金融公?」
「医術公、貴殿がいながらなんだこの有様は」
武威公が殴りつけるかという瞬間に、小屋へと金融公が入ってきた
その来客に武威公が舌打ちをして、掴みかかっていた腕を解いた
カインがよろめいて何歩か下がる、下がった所で服装を正す
「なんの諍いか知らぬが、事態は急を要する、武威公、すぐに残った騎士を連れて
港へと向かってくれ、一刻を争う」
「・・・心得た」
「医術公は減る騎士隊の分だけ、医術隊を率いて城の守備に、カイン殿、貴殿には
隊を率いて武威公とともに港へと向かっていただきたい」
矢継ぎ早に金融公が作戦と言うべきか
指令を分け与える
予断を許さないような切迫した状況が伺える
「それは」
「何か?」
一つ口を挟んだ傭兵に向かって
金融公は、苛立った視線を向けた
一瞬口をつぐみそうになったが、カインは続ける
「サモン会議での決定事項なのか?」
「無論だ、治安公と交戦した隊が港で暴れていると報せが入ってな、
これ以上ないことだ、ともかく急ぐ必要があろう」
言い終わると、少しその焦っていた体勢を元に戻した
しかし、代わるように、武威公がそわそわと
いや、急に雄々しさを取り戻し始めた、瞳には怒りが宿っている
カインは、仕方ない、なぜかそう思って、その背中に続くことにする
「武威公、頼む」
「グレートランスに誓う、治安公のこと、必ず俺が」
言って、武威公が小屋を飛び出していった
カインも続けて出ていく、出ていかざるを得ない
既に、騎士隊は編成されていたらしく
そこの総大将に武威公が座る、少しだけ休憩をとった傭兵隊も加わる
かくして、武威公、カインは
本当に、極僅かな滞在のみで西ツィーゲル城をあとにして港に向かった
深夜のことだった
カインはローザヴィと
武威公はスビエ王と会うことがなく
この夜をすれ違ったのである
翌朝、総攻撃を始めたバンダーウ方が港で、
西方の警護船と戦端を切り
この戦争の最後の戦闘が繰り広げられた
そこにカインの姿があった
☆
朝
武威公とカインが港に到着し
バンダーウ教のグイ隊エリートバンダーウと
西方の商隊が交戦を開始した頃
「では、デハンの名の下に、神の天秤にかけることとする、ローザヴィ殿、前へ」
ローザヴィがサモン会議の部屋に一人立たされた
金融公がそのとりしきりをしている
スビエ王は、そのしきたりにのっとり
経過を見守ることだけを赦されている
口を挟むことは神に異を唱える行為として禁じられている
縛り付けられているかのように
スビエ王はその座から身動きができない
なぜなら
医術公の部下である、聖騎士がその場に居合わせ
また、禁忌を破ることへ、躊躇のない制裁を誓っているからである
サモン神官が揃う
治安公、武威公を除いて
平たく言うと
金融公の勢力が場を支配している
スビエ王は、瞳に悔恨を滲ませている
なぜ急に、長く続いた戦争がこんなにも大きく動き
あまつ、デハン方が不利になってしまったのか
説明がついた
「では、始めます、現状の根源であろう、異教がデハンへと悪影響を及ぼしたこと
また、聖戦に汚点を残さしめた戦犯についてのサモン会議を行う」
詭弁だ
ローザヴィが心でそう呟いて、会議という名で覆った、宗教裁判が開会された
ナニイッテルカワカリマセーン
そんな具合になってしまって、皆目申し訳ないというか
プロットとか、なんか考えておけよ俺と
てんで話になっていない遅れまくりの昨今であります
そして、やっつけて出来上がったとしかいいようのないああ、もう
erkの時と一緒やん、一緒やんっ
とか、なんとか
後悔ばかりしておりますが
もう振り返らない、不人気は打ち切りがよーそろー
てな気概で臨み
できれば、クリスマス付近はこういうのじゃなくて
幸せハッピーなSSとか上げたいとか
たわけたことを抜かす人が書いています
言い訳は最後にしましょう
駄文、本当に申し訳ございません
R(05/12/19)