ein rotes Kleid,
Sie ist Prinzessin.


民意ではあった

革命は、確かに民意であった、集団心理の為す所業である
集団心理、知らないうちにそれをコントロールし、やがて
何も考えなかったコマが、一つの目的に向かい始める
理由などは些細な、直接そこに結びつかないものでも構わない
一部のカルト的な心理に、ふと、毎日積み重ねた何かを刺激された時
そこに属さなかったものまでもが、さも、当然のようにして
目的に向かい奔る

己が起こしたとその瞬間は、誰もが酔いしれる
しかし、時間と変わる世界と、よくよく時代の流れというものが
民意ではないと思い出した時に、それが
一部によって引き起こされ、流された結果であると悟るものだ
本当にその結果を求めていたのか
終わった後に、前と変わった日常に、前よりも複雑なモノが織り込まれた時に

これは違う

我が儘な己を思い出す。躍らされたと憤る。
基本は、誰もが、自己中心的な考えを持つ
革命の裏に、狂気とともにあった、残虐な行為を
罪の意識を覚える、しかし、償うわけではなく
それを隠すことで、民意は集束をする
我々のせいではない、我々を操ったものがいるのだと

操られる下僕どもは、自分勝手に口々にするのだ

革命の時を思い出す、王女

記憶にすがる、過去の栄華にせめて魂だけを潤す
そういった類の、落ちた人間のマネを彼女はしない
ぎりぎりと、下唇を噛み締めて、ネコのように鋭い目は
開いたまま、あの夜と同じく、新月の闇の中で
瞳のみをきらりと冷たくして、粗末なベッドの上で一人思い出す

思い出ではない、あの日を

アルを盾にして走り去ったその後
身にまとわりつくドレスが邪魔だと、文句を言いながら
額に汗を浮かべて、駈け去った
しかし、そのドレスは、あまりに美しく、目立つ存在であり
すぐに捕まってしまった、乱暴に連れていかれる
何度も殴られた、罵詈雑言を浴びせた覚えはあるが、奴らは
それを全て暴力というかたちで、彼女に返した
これだから、愚民は言葉で知らないと暴力に訴える、最低の部類ね
何度も愚民の愚行を受けた

連れていかれた先では、異常な現実が待っていた
捕まった、国王と女王、つまり彼女の父上と母上
娘である彼女が来ると同時に
誰とともなく、暴徒は女王を襲った、場末の娼婦を扱うよりも酷く
まるで物乞いに、侮蔑を与えるようにして
無理矢理に、女王は犯された
その目の前で、国王は殺された
犯される自らの妻の前で、国王は、裸に剥かれて
両脚両腕を杭で打ちつけられ、身動きのとれないまま
目線のみを、しっかりとその光景へと向かわせて
一本ずつ、その足と腕をノコギリで切り落とされて死んだ

王女はそれを目の当たりにして、叫ばなかった
呆然とその事実を受け止めなければならなかった
殺されていく父と、犯される母
母が壊れたその途端に、父の首が落ちた
父の切り取られた男の部分は、狂った母の口の中に押し込められ
それを慈しむように、なめ回す女はもはや、女王というモノではなかった
気付いた時には、彼女も慰みモノとして着飾った紅いドレスを無惨に破かれ

犯されていた

ぎりっ、血の匂いがする
彼女はふと我に返って、そっと口の中を確かめる
さきほど殴られた時についた傷口がまた開いた
怒りは、身体を熱くさせる
そして、その力は、生きる事への執着を生む
彼女は、まだ死んでいない、その力を蓄えて刻一刻を待っている

見テロ・・・・・・・狂気ヲ・・・・・・・・・

王女の奥底で、下品な言葉を呟くもう一人が闇に姿を見せつつあった
殺意と憎悪と憤怒
それらが形作ったもう一人の彼女が、今目の前に居るように思われた

「晴らすのだ」

「・・・・・・・・・」

「全てを叩き壊し、破壊と壊滅を願い・・・・・その心を晴らすのだ」

じっと彼女は目の前のもう一人を見据える
その目は、光を失わない、そして自分を見失わない
口元がそっと開く、呪文を唱えるように
だがはっきりと、彼女の高貴な器がこぼす

「黙れ、貴様。あたしに指図をするな・・・・・誰だと思っているのだ」

彼女は復讐に燃えているわけでは無い
先を見据え、どう振る舞い、どう自分を生きるべきか
そこに執着していた、内側から出たそのもう一人は
何かを叫ぶようにして彼女の前から消えた

もう一度思う、復讐などという下品な行いが目的ではない

彼女はもっと崇高で高貴だ、新月の夜は彼女の瞳の光に照らされる

アルがまともにその行為を見るようになってどれほどになるだろう
回数もわからない、日数もこの光が届かぬ場所では数えることも出来ない
目の前で、主人は犯されている、だが、その光景を奇妙に
安心して見ていた

「おらおらおらおらっ、もっと泣けっ!!!!叫べよっ、聞こえねぇっ」

「あがぁっ・・・・いぎぃ・・・・・・・・・・・・いたいいぃ・・・・・・あ”あ”あ”っ”!!!」

ぱんぱんぱんぱんっ!!!!
激しく揺り動かす腰、男の手首のように太いそれが
王女の小さな中に、ずぶずぶとめり込んでいる、その有るはずもない隙間
そこからは、とめどない液体がこぼれて泡を立てている
彼女の白い肌は、昂揚したように赤く染まり
何度も殴られたせいか、身体のところどころに、赤い傷を残している
相変わらず、快楽の声はあげない、ただ痛みに歪む顔と
その悲鳴があがっている

だむだむだむっ、ずぶずぶ・・・・・・ぴちゃぴちゃぽたとた・・・・
淫靡な音だけが牢の中に存在する
囚人共の声もそれに輪をかけたようにしている
痛みに吠える声、それだけが彼らにとって
彼女を支配していると思われる唯一のモノだった
変わらない彼女は、あくまで奴らに屈服したりはしていない

「いぎゃあああああっっっ!!!!!」

「おら、入った入ったぁっ!!!ぎゃははははっ、なんでもくわえるなこの穴はよぉっ」

うれしそうに男は声をあげる、杭のようなものが王女に打ち込まれている
いや、挿入されている、人の首のように太いそれが、引き裂くかと思うほどに
柔らかい肉を押し広げて中へと埋まっていく
目を大きく、こぼれるほどに開いて、口を開け放ち
とめどなく透明の液体が、身体の穴という穴からこぼれる
それは、目であり、鼻であり、口であり・・・・・・・下半身にもあった
もはや、ただ犯すだけでは飽きたらしく
そのようなばかげた嗜好を確かめては、それを見てヌいている
おぞましい光景だ、アルは思った

王女は、その仕打ちに耐えることが精一杯で
他に自分が、どうなっているかなど考えることが無いだろう
つまり
プライドに傷をつけられていると感じる間も無いだろう
そう思っている
そこに少し安心しているようだった、彼女を怒らせる
いや、起こす、という言葉かもしれない
そうしない間は、大丈夫だと、不安と畏怖を覚える場所それが
今の現状ではないと、アルは思っていた

仕打ちに対して、惨いと思う、酷いと思う、哀れだと思う
そのような感情を、彼は抱くことが出来ない
彼女を自分より下に見ることが出来ない
刻み込まれた彼の、下僕の心はそう吠えている

そして、それが彼にとっての生きるための執着であった
彼女が、壊れない限り、彼女が自分より高い位置であるために
彼は、彼女の下僕である、その地位が彼にとって
特別であると

見ている目は、どこか醒めているとは違う
いつもの脅えた目ではない、行為の終わった彼女が
またひきずられていく、決まり切ったように彼の前を通る
目が合う、合った瞬間に怒りの視線を向けられる
そして脅える

王女の心理が、手に取るようにわかる
アルが脅えていない、脅えた視線以外で彼女を見ていることに
苛立っている
ただそれだけだと、だが、それだけが

最も恐ろしい

きゅぃ・・・・・・・・・・きりきりきりきり・・・・・・・・・
いつもとは違う音がした
アルは、牢のこちら側で固唾を呑んで見守っている
王女は、粗末な木のイスに座らされ
その周りを5人の男が囲んでいる
そして、その奇妙な音を鳴らした男は、どうにも今の世界の
偉い男のようであった
その手に、注射器が躍っている、音はそこから漏れたのだ
中に、透明の液体が、ゆらゆらと揺れて、わずかな気泡を
針の先から放出した

「さて・・・・・・・・・そろそろできあがってきたかと思ったが、予想以上に
頑張っておられるようですな、姫様」

「・・・・・・・・・・・・黙れ、自ら服を着ているような恥ずかしい連中が」

「それは失礼しましたな、今では、着る服もお持ちでない姫様」

ひっひっひっひ、下品な笑いがその男のまわりで起こる
にやにやと笑いながら、王女に近づいて、イスの後ろから
強引に股を広げさせた、逆らおうともするが、大の男に敵うわけもない
ぱっくりと開かれ、少し前までは、もっと鮮やかな色であっただろうそこを
申し訳なさそうにさらしている

「綺麗ですよ流石に・・・・・・・・・・何度くわえても、形が崩れないなどとは
母上とは、違うようですな・・・・・くっはっはっは」

「黙れ下郎、口が匂う、貧乏の臭いがする、息を止めろ」

ぱぁんっ!
屈しない彼女に、苛立ったのか、男は王女を叩いた
叩かれて王女はにやりと笑った、この男の上位に立ったと
それが男にもわかったらしく、異常なまでに激情する
しかし、どうやらなだめて、また注射器を躍らせた

「そろそろだと思いましてね・・・・・・・・・・・これで・・・・・」

「?・」

「催淫剤ですよ、今までの3倍・・・・・・・・・賭けのようなモノですな、あなたが壊れるか
それでも耐えられるのか・・・・・・・・ふふふ、私はよがり狂うあなたを見たいんですよ
致死量ギリギリの、いや、もしかしたら死ぬかもしれない快楽に襲われるあなたが」

言うと、我慢できないように
いきなりに、開いたそこの脇に針をさした
つぷっ、肉を容易に貫き、針が太股の動脈をとらえた
一瞬の痛みに、ん、と声をもらしたが、すぐにその上をいく
熱い液体がそそぎ込まれた、びくっと身体を奮わせて
わなわなと口が震える

「あっっ!!・・・くっう・・・う・・・・・あ・・・・あつ・・・・・・・いぎ・・・・・」

「さぁ、売女のように乱れろ、このキチ○イメスがっ」

ぱぁん

アルは、目を見張りその様子を見続けた
そして、開いたままの口からは、嗚咽が漏れ
涙と鼻水が止まらない、受け止めたくない現実が彼を襲った

「ああああっっっ、いぎいぃぃいぃぃ♪♪♪」

「うひゃひゃひゃひゃ!!!!こりゃいいぜ、この王女様がよがってやがるっ!!!ぎゃはははは」

「いいいいいいののののおおおおおおおおっっ♪、もっとぉおおおお、あああ・・・いいぃぃやぁぁああああはぁぁ♪」

目の前で崩れていく、アルのアイデンティティ
今までとは全く逆の彼女、それは羽がもげて地に堕ちた鳥のようなものだ
美しい金髪を振り乱して、一心不乱に腰をふり
男の精液を絞り出す、絞り出した液体を浴びて歓喜をあげ
それを飲み干して恍惚の表情に染まる、言葉が乱れる、淫らに乱れる

「あはぁっ、もっとぉっ、すごいのがっ・・・ああああ、ふといのがぁあああっっ」

「ふははははははは!!!!愚民に犯されて、そんなにうれしいかっ!!!
貴様が虐げたモノに、無理矢理に犯されて、身体をブルブル奮わせて
この、淫売がっ、どろどろに濡らしやがって、だらしねぇっ!!!この売女!!」

主格の男は、それこそ狂ったように王女を犯した
次から次へと、数々の罵る言葉を発して、よがり狂う少女を犯し続けた
穴という穴は、ひくひくとだらしなく広がり、中からは大量の液体が
こぼれていく、どろどろと粘性の高い、汚物が流れ出続ける

「んああああああああああああ♪」

「ひひゃぁっ!!!イきやがったぜ、この女っ!!!」

アルは、自分が壊れていくのを感じていた
その瞬間瞬間を、コマ送りのようにして見続けて
何かが枯れるような、そういう思いが胸のソコから涌いていた
淫猥な目線が、ふと、彼と重なった
そして、愉悦に彼女の顔がほころんだ

アルは泣いた、全てが終わってしまった、自分は本当にクズになってしまったと

絶望した

彼女は、絶望するアルの前で今までの中で最高の笑みを見せた
男共は、狂気に躍る、その顔に欲情し自分の意志ではない所からくる衝動に
動かされていた

その日から、王女は牢へと降りてこなくなった
噂では、男の妾、体の好い娼婦としてドレスを着て城に居るらしい
アルには興味の無い話となっていた
白いドレスを着ている彼女を、見たいとも思わなかった

「どうした、最近めっきり元気がねぇなぁ、姫様来ないからか?ぎゃはは」

守衛の言葉にも答えなかった、そのような気力を失っているから
彼は、既に抜け殻となっているからだ
無為な日々が続くのかと、ぼんやりと思った、死ぬことを渇望することも
生きることに執着することも無く、流されるままでいよう
彼は、そう考えるようになった時に、本当の下僕となったのだ

時代に支配される、哀れな下僕に

時代に支配されるままに流された
彼が時間から解放されてから、わからない月日が経って
突然、それは帰ってきた
民意、狂気の反乱、が

「うおおおおおっっ!!!!正統な血筋に権力をっ!!!!!!」

前の革命を好しとしなかったモノは、過去にすがった
過去の栄光を取り戻すために、即席急造だった城の上に居るモノ達を
焼き払うよう奔った、アルは流されるままだった
彼が、王国着きの騎士であった事を覚えていたものが
彼を牢から助けた、抜け殻の彼にはどうでも好いことであったが
ともかく出ることは出た、そして彼もまたその心理に飲まれつつあったから
周りに活かされる事を望むようにして、光の下へと出た
彼も時代の下僕として、支配されるままに

「姫様はっ!!!姫様はっ!!!!」

口々に兵は叫んだ、そしておたおたと探してまわっているようだ
その声を聞いて、ぎくりと、命を取り戻しつつあったアルは脅えた
今、あの状態の王女をこの民に返せば・・・・・・
アルの中で、寝ていた子が起きる、彼女のプライドを守らなくてはならない

「よし、皆は向こうへまわってくれ、俺がこっちを探す」

「アル騎士・・・・・・・・・わかりましたっ!!!」

若い兵は、アルという騎士位の人間に直接声をかけてもらった事に
歓喜して、奔った、すぐに先導することに成功した
アルは、階段を駆け上がって、目星のついている場所へと向かった
奴の部屋、そう、奴を自分が殺して、姫様を取り戻さなくてはならない
焦るままに、階段を登った

がぎぃぃ・・・・・・・・・・

大きな部屋の前へとやってきた
まだ、わずかに以前女王と国王の寝室であった場所、今反乱を起こしたものの中に
この場所を知っている者が何人生きているのだろうか、妙な事を考えながらアルは
扉を開いた、重く固かった扉を開き、中へと入る

「・・・・・・・・・?・・・・・・・・・暗い」

真っ暗な部屋だった
既に逃げた後なのだろうか?ふとそう思ったが
一歩踏み込んで、記憶が奔った

空気が!!!!!

「アルか」

「ひ、姫様・・・・・・・・・・・・」

暗がりに慣れた目、その先、その奥に
一人の少女が立っている姿を認めた、ゆっくりと近づく
少女が振り返った、顔まではまだ見えない
動悸が激しくなっている、淫売と落ちた彼女が・・・・
もし、ここで異常であるならば
彼は、彼女のプライドのためにも、斬らねばならないと思っていたから

近づく、するとようやく顔を臨める位置まで来た
ふいに、王女がぺっっと何かを吐き捨てた
ぴちゃ、音がして床に汚物が落ちた
アルは柄に手を置いている

「・・・・・・・・ふふ、迎えがお前とはな・・・・・・・・奥は見ないほうがいい
豚以下のお前でも、男ならな・・・・・・・・」

その顔は、侮蔑を含んだ美しい笑み
アルは、安堵した、そしてほっとなで下ろすようにして緊張を解き
王女の居た場所を見た

そこに、アレを食いちぎられた男が、びくびくと震えていた

「うわわっ!!!!!」

「私に食いちぎられたのだ、光栄だったろう、まだ生きている捕獲して隠しておけ・・・・・先へ行く、アル」

王女は狂ってなどいなかった、巧緻に織られた綿密なストーリィ
芝居だったのか、本性だったのかは、あの時の乱れ方についての説明はつかないが
ただ、どうなっても彼女は己を失っていなかった
アルは、安堵した、何度も頷いた、安堵したのだと

「・・・・・・・・・・・・・さぁ、これからが、ハジマリだよ」

「え?」

救い出されたわけではない、自らの力でその場からやってきた王女
城の壁に立つ、身には、きらびやかなドレスが彼女を引き立てるために纏われる
白かったはずのドレス、彼女が娼婦であった時のドレスは

赤く血に染まり、美しく、そして烈しく彼女を飾った

返り血に染まったドレスをまとい
太陽のように輝く、美しい黄金の髪を風に乗せ
白く可憐な腕を、さっと広げる

「民よっ!!!!!、国権は、今、在るべき所に還った!!!!!!
正統の血筋が、私の中に流れる血が
国の繁栄と、かつてない歴史を創ろう!!!!!!!!

沸き上がれ、国は今、始まる!!!!」

うおおおおおおおおおおお・・・・・・・・
民衆から、歓声の波濤が、押し寄せる波は
先に起きた時の津波とは比べモノにならない衝撃で包み込まれた
始まったのだ、彼女にとって刺激のある日々が
愉悦に顔がほころぶ、愚民を操り栄える彼女に
アルが、畏怖をまた彼女に覚える
そして、それがまた
彼女の顔を、どうしようもなく笑わせる

紅いドレス、
彼女は、王女である

つぎ

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