どりたくさん愛の劇場
め組の亜子さん 続き
斎藤薬局
ハイジとかクララとかロッテンマイヤーさんとか
へんなお客つづきでヘコんでいた亜子さん
しかし神様は微笑んでくれました。
先負町1番のモテ系、卓朗くんが亜子さんに会いにお店に来てくれたのです。
しかしかっこいいおとこのお客を待つ亜子さんもどうかと・・・・・・。
スナックとか風俗店じゃないんだから、薬屋さんでそういうの待つ亜子さん間違ってると、このさいはっきり言っておきます。
亜子さんのこと嫌いじゃありません。
好きです。大好きです!
好きだからこそ言うんです!
間違いは間違いだと、はっきり言うのは好きだからこそです!
「お客のよりごのみはいけない」
大切ですよ、亜子さん。
言葉がキツかったら謝ります。
別に亜子さん嫌いだからゆってるわけじゃありません。
わかってくださいね。
亜子さん「なんかごちゃごちゃうるさいわね」
卓朗「え?なにがうるさいの?」
亜子さん「・・・・・このパターンも使い過ぎよね」
卓朗「パターン?」
亜子さん「で、卓朗くんはペーターって訳ね」
卓朗「ペーターって・・・・亜子さん、さっきから言ってることわかんないんだけど・・・・」
亜子「さすがにハイジネタはいいかげん打ち止めみたいね」
卓朗「???」
亜子さん「で、卓朗くん、なんの用?」
卓朗「いや、別に用はないんだけど・・・・そういえばさっき車椅子に乗ってた女の子が店をとびだしてったけど、あの娘、舞ちゃんじゃない
かな?」
亜子さん「舞ちゃん?」
卓朗「あ、桜木舞っていって俺の同級生なんだけどさ、なんかよく似てたような気がするんだ。車椅子にのってたけど事故にでもあったの
かなあ?」
亜子さん「ふーん、違うんじゃない?だってクララって名乗ってたもの」
卓朗「クララ?・・・・舞ちゃんじゃないのか、よく似てたけどなあ」
亜子さん「ずいぶん心配するのね、その舞ちゃんって娘のこと」
卓朗「あ、亜子さん、なに怒ってんだよう」
亜子さん「怒ってなんかないわよ!」
亜子さんやきもちはだめですよ。
亜子さん「うるさい!」
卓朗「わあああああっ!?!?!?」
一方そのころ黒川さとみは
さとみ「あら?」
喫茶店「おてむてむ」でウエイトレスの仕事中のさとみ
店の外での騒ぎに気づきました。
なにやら地面に倒れている男と、その男の顔面にかかと落としがしがしくらわせる女の子がおります。
さとみ「あれって・・・・美沙じゃない?」
果てしなく青いこの空の亜子さん 続き
心に傷をもつ人々が訪れる小さな喫茶店「おてむてむ」
そこでウェイトレスとして働く少女さとみ
制服ないけど心はショート
今日も傷ついたお客の心を癒すため熱いコーヒー沸かします。
喫茶店「おてむてむ」、ここには様々な人生があります。
人間交差点です。ヒューマンスクランブルです。
でも「課長島耕作」嫌いなさとみは、同じ作家の「人間交差点」読んでません。
そんなおり、嫌に店の外が騒がしいのに気づいたさとみが
ふと窓の外に目をやりますと
なんと同級生の田中美沙が暴れてます。
地面に倒れた男の顔面、あしでがしがしやってます。
すわ一大事!
正義感ひといちばい強いさとみのこと、これは黙ってみちゃいられません。
第一お店の迷惑です。
ガツンとひとこと言ってやろうと、思わず店を飛び出します。
さとみ「ちょっと美沙!なにやってるの!(ブライト)」
美沙「がすがすがす!・・・・って・・・・あ、さとみ?」
さとみ「お店の前で暴れないでよ!なにより倒れて無抵抗の人間にがすがすやるのはひどすぎるわ。美沙ってそんなことする人じゃないと
思ってたのに」
美沙「ち、ちがうわよっ!誤解だってばっ!」
さとみ「誤解って?その倒れてる人は誰なの?」
美沙「そういえば誰だろう?」
さとみ「どうしてこの人の顔面がすがすやってたのよ?」
美沙「だってこいつアンディ・フグとか言うから・・・」
さとみ「・・・・・・・・・・最初っから話してみてよ」
美沙「最初から?えーと、まずあたし自転車で河原を走ってたらうっかり土手から転げ落ちて、あしをすりむいて・・・・」
さとみ「ふんふん、それで?」
美沙「そしたらこいつが傷を吸うとか言って、あたしはずががががって蹴って、そしてあたし立てなくて、そしたらこいつあたしをおんぶし
て、そんで倒れて生まれたての子馬になって、あたしはヨーゼフの夢を見て、こいつはなきながらよつんばいで走って女子高生に襲いか
かろうとして、あたしはずがががががってやったらこいつは気絶したの」
さとみ「・・・・・・・・・もういいわ、聞いてたらなんだか頭痛がしてきた」
美沙「あ、そうだ!あたしマルチネスのサインもらったんだ!ほら、これ!」
さとみ「とにかくこの人どっかに連れて帰ってちょうだい!店の前で倒れていられると迷惑よ!」
美沙「あたしがぁ〜?!なんであたしがそこまでしなくちゃいけないのよ?そうださとみ、バケツに水くんでもってきてよ!こいつに水ぶっか
けて目を覚まさせてやる」
さとみ「しょうがないわね」
美沙「泥水でいいわよ!」
バケツ取りに店にもどるさとみに向かって美沙は言いました。
美沙「・・・・・ほんとにこいつは何物よ?」
しばらくして
さとみ「おまたせ」
美沙「あ、ありがと・・・・って、これ泥水じゃん!」
さとみから受け取ったバケツの中身を見て美沙びっくり
さとみ「泥水でいいっていったじゃない?」
美沙「言ったけど・・・・・ほんとにもってくるか泥水?第一なんで喫茶店に泥水があるのよ?」
さとみ「ときどき注文するお客さんがいるのよ」
美沙「マジですか?ま、いっか。えーい!」
バシャー!美沙どろみずをどりたくにぶっかけます。
一方そのころ亜子さんは
シドニーオリンピックの開会式で行進してました
亜子さん「いや〜っ!!なにこのカラフルなてるてる坊主みたいなマント!こんなの着て行進なんていや〜!なんか日本の選手団ださ
い!マントださいぃぃぃ!!!」
真子ねえさん「亜子、わがまま言うんじゃありません」
亜子さん「真子ねえさん!いつのまに隣に!?ってゆうかなんで私たちシドニーオリンピックの開会式で行進してるの?」
真子ねえさん「叶姉妹にまけちゃだめよ。ゴージャス姉妹として世界に名を轟かせるのよ亜子。ほら、笑顔で手を振って!」
亜子さん「会話噛み合ってないわ。もう・・・・いつもそうなんだから真子ねえさんったら・・・・・」
世界のみなさまにむかって、しぶしぶ手を振る亜子さん。
でもカラフルなてるてるぼーずの亜子さんはとってもかわいいですよ。
世界の果てで恋を歌った亜子さん 続き
美沙に泥水浴びせられたどりたく。
しかしぴくりとも動きません。
ってゆーか、埋まってます泥に・・・・。
バケツ一杯にしては量多すぎです。
美沙「やば・・・・死んでるのかな?(焦る)」
さとみ「顔ぜんぶ埋まってるけど、呼吸出来ないんじゃない?(冷静)」
美沙「・・・・・おいこら、気付けよ」
しばらく静寂が支配します。間です。
小津安二郎の映画です。
例えがわかりずらいですか?
実際俺もみたことないです小津。
エヴァンゲリオンの綾波レイとアスカが一緒にエレベーターに乗るシーンみたいな、セリフなしで時間が流れるアレです。
美沙アンドさとみ「・・・・・・・・・・・」
充分間をとったところで、いきなり!!
どりたく「ふがあああああああっ!!!」
美沙アンドさとみ「きゃああああああああ!!!」
どりたく、泥の中から突然立ち上がります。
どりたく「く、空気は?!ねえ空気は?!なぜ息が出来ない?
宇宙?もしかしてここ宇宙?空気ないし!」
目を見張る美沙アンドさとみ。
泥の中から飛び出したのは、およそさっきまでのどりたくとはまったく異なる形状をした筋骨隆隆とした美丈夫だったのです。
そう、例えるならダビデ像、ミケランジェロとかのアレです。
もしくは石の男サンタナ。
エシディシとかワムウとか、もっとストレートにディオ?
ジョジョファンにはそう例えたほうがわかりやすいかと思います。とにかく褐色の肌にマッスルな美丈夫がそこに立っていたのです。なぜ
?!
美沙「ハッ!・・・・もしやこれは泥エステ?」
泥を全身に塗りたくる美容法が存在するという話を聞いたことがあります。
大量の泥を浴びたことにより、瞬時にして美丈夫へと突然変異するほどに、泥は想像を絶するほどに美容に良かったのでは?
美沙「おそるべし泥エステ・・・・・あたしもやろうかしら?」
さとみ「んな訳ないでしょう」
さとみ、つっこみ役としてキャラかためつつあります。
一方そのころ亜子さんは
アンアンの「綺麗になるなら泥エステ」という記事を読んでました。
亜子さん「ほんとに綺麗になれるのかしら?」
半信半疑の亜子さんです。
亜子さん「ねえ真子ねえさーん、これって本当かしら?」
真子ねえさん「なあに亜子?」
亜子さん「この記事なんだけど・・・・って、いやああああ!!!泥のおばけ〜〜〜〜!!!!」
亜子さん絶叫!
泥のおばけ「やあねえ、あたしよ亜子」
亜子さん「えっ?真子ねえさん?全身泥の塊でまるでヘドラみたい」
真子ねえさん「ゴージャスな美貌を保つためにはこれくらいやらなくちゃダメよ。亜子もどう?」
そこまでしたくない亜子さんです。
亜子さん「顔まで泥の中に埋まってるけど、どうやって息してるの?」
真子ねえさん「呼吸は我慢よ」
亜子さん「う、うそお!!」
亜子さんばなし(復活)
「やっぱり宮崎アニメよね」
テレビで「耳をすませば」を見ていた亜子さんはそうひとりごちました。
こないだ見た「となりの山田くん」は死ぬほどつまんなかったのですが「耳をすませば」の主人公の雫ちゃんは髪型とか、お姉さんに叱られ
てばかりのとことか自分とキャラかぶってる感が強くて亜子さんたいへん満足でありました。
「でもやっぱり基本はトトロよね」
亜子さん「耳をすませば」を見終わるとマイ・フェイバリットなトトロのビデオをデッキにセット&再生、「トットロ、トットロ〜」と歌まで歌ってた
いそうご機嫌です。
「何回見ても飽きないのよねトトロ・・・・って、なにこれ?トトロじゃない・・・・こ、これは!いやああああ!」
亜子さん絶叫!
「いやああああ!火垂るの墓いやあああ!」
なんとトトロが録画されているはずのビデオにはいっていたのは残虐幼女いぢめアニメとして名高い、あの「火垂るの墓」だったのDEAT
H!
「もう絶対見ないって決めてたのにい!」
「目をそむけてはダメよ、亜子」
「ハッ!真子ねえさん!」
「ほらほら、せつこちゃんかわいそうねえ〜」
「真子ねえさんなの?あたしのトトロのビデオを火垂るの墓とすりかえたのは!?」
「亜子、戦争の悲劇を忘れてはいけないわ。ねえさんあなたにそういう大切なことを教えたいのよ。あ、ウジのたかった焼死体よ〜、ほら
見なさい亜子」
「そんなシーンで一時停止しないでえ〜」
「にいちゃんおあがり」
「あ〜ん、いや〜!!!」
・・・・・・・とかなんとかいいながら結局最後まで火垂るの墓見て号泣する亜子さんでした。
「くすん・・・・もう絶対見ない・・・・」
続く