シガーと蜂蜜

COMIC CITY 大阪54
2005年5月29日/インデックス大阪
6号館Cゾーン い 2b

忘れもしない、同人デビュー本番
なんというかすげぇ感慨深い
実は、これを書くにあたりまして、本日(050829)
かの有名なぬるいヲタを描いた漫画
「げんしけん」の5,6巻を手に入れて読んでしまったので
まぁ、なんだ、同人デビューのうぶっぽさっつうか、なんつーか
ほら、わかんべ?
ともあれ、あまりのどきどきと、わくわくっぷりに自分が初々しくて仕方なかったのであります

朝、集合が9時だったんだか、もっと早かったか
忘れましたが、なんか会社行くよりも早く起きて出ていったのは覚えている
朝早く、自作の同人誌が詰まったバックをひっさげて移動
ああ、字面にするとなんて儚い、そしてバカっぽい
もう後戻りできないんだなと思いつつ
おそらく、一人で悦には入っていたことだろう、端から見て気持ち悪かったろうな
と自分でもわかりつつ、大阪梅田あたりへ
そっからなんか乗り換えとかあれこれしていく

正直、わたくし関西でもう5年近くなりますが
未だに一人で大阪とかよう遊びにいかないくらいの
ひきこもりっぷりなので、右往左往して迷うこと迷うこと
ただ、事前に調べておいたルートでずらずらと移動していく
朝早いせいだろう、人もまばらだ、まばら・・・まばら?

落ち着いて回りを見回してみる、というか
もう、実際の話、出発した瞬間から電車に乗ってる人間の中で
どいつがイベント行くやつだ?と探しまくりだったわけですが、
大阪についてみると、多分そうだろうという人々が増えてくる
しかも、あれだ、女性ばかり
いわゆる、腐女子と呼ばれる人々なんだろうなと思いつつ
腐っても女性(字の通り)、身だしなみはきちっとしてんだろう
正直、女の人の私服なんざお目にかかることがほとんどないので
さっぱりわからんが、小綺麗な、少なくとも醜いヲタク風の男性とは
全く別だが、それでも、一般の人とはどこか違う雰囲気を持ち
旅行バックをゴロゴロひっころがして進んでいく
ああ、多分この人達についていけば辿りつけるな

そう安心して、実際、彼女たちについていくわけです
初心者は俺だけだろうかと、そんなわけあるかいとも思いつつ
俺と同じように、そわそわしている女子もいくつかいたが
バンダナ、リュックとかの、お決まりのヲタ男子風の男(人のこと言えない俺)も
ちらほらと見えてきた、凄いぞ、やったぞ
俺は確かに近づいている
何かわからないけど、近づかなくていいのかもしれないけど、近づいている確実に

かくして、地下鉄みたいなのを乗り継いで、いよいよ
モノレールみたいな、愛知万博行く途中みたいな
変わった電車に乗ることとなるんだが、いや、その乗るはずの駅についた途端
ビビるね、マジで
駅員がチケット手で売ってんじゃん
いわゆる特設販売というか、ほら、Jリーグとか野球とかの試合があると
駅員さんが頑張って手で売るじゃないですか、あれが設置されているのであります
驚き、そして、なによりも、すげぇ数の人間
マジかよ・・・・

どん引きというか、俺は甘かったと痛感しながら
もうこの頃には、そうじゃない人を探すほうが困難なほどの
なんというか、うまくいえないけど元素記号でいうBr(臭素)が充満している
いやん、俺も醸してるけど、すげぇいやん

駅はもはや、レミングスのごとく
うずらうずらと集まった女性の山で凄い大変なことになってました
すげぇ、こんなにたくさんの女性をいっぺんに見る機会なんざ
正直二度とねぇだろ、おい

実は、わたくし、7年ほど前に、大阪のイベントには
愛する姉上と一般で参加したことがあったりするんだが
その時もこのコミックシティという奴で、まぁ女多いよなぁ
流石同人って女の文化だなぁと思ってたんですが、
その時の比じゃありませんでした、午前中というか開始前の熱気本当すげぇ

というわけで、駅で結局
二度ほど電車を乗り過ごすというか、やりすごして
いよいよ満員の電車に乗り込む
できるかぎり身体を小さくして、そして万歳になって痴漢と間違えられないようにと
悲しいことを考えているが、そういうのが滑稽なほど意識されてない
当たり前なんだが、まぁ、すげぇ異物感であります
男がいない、女性専用車両のような中は本当、すごいの
なんかね、臭いも凄いの
汗と化粧と香水とが入り交じった、多分女性特有の臭いなんだろう
これはたまらん、慣れてないだけに本当たまらん

かくして、女の人はいい匂いがするもんだとか
そういう甘い幻想がうち砕かれつつ
、瀕死になって到着

流されるままに移動していく、途中やはり女性ばっかりでしたが
会場に到着すると、ぽつぽつと男子も見られるように
というか、本当、なんでこんな女ばっかなんだ?
この時は全く気付いていなかったのでありますが
ま、それは後述するとして、先に到着したはいいが
サークル入場券は相方のけんさんが持っている、さて、今どのあたりだろうかと
連絡をとってみることに

「いや、Rさん、なんすかこの人の多さ!」

とだけ言われ、とりあえず同じ様に
電車で何度か乗り過ごしというか、逃しているらしく
暫く待つことに、仕方ないのでぼんやりと待っている
目の前を幾人かの女の人が歩いていく
いや、幾人どころじゃねぇな、なんというかな
俺が今まで見てきた半生分に相当する人数の女子が歩いている
凄い光景だなー

で、少しするとけんさん到着
こっちから声をかけて、無事合流

「いやー、いよいよ来ましたね」
「なんというか、凄い人だね」
「もう、本当、匂いとか、わけわかんねっすね」

けんさんも同じことを思っていたらしく
最初のそういうインプレッションについて熱く語りながら
いよいよゲートをくぐり中へと侵入
うおお、無駄に広い、というか、ああ、やっぱりそうだ
俺ここ来たことあるな、姉さんと一緒に
と、そんな思い出を横に語っていると
おっさん思い出に浸るなよと、怪訝な目で相方が睨むので
さめざめと涙をこぼしつつ二階へと移動

「しかし、なんでこんなに女子が多いんすかね」
「この世界は8割が女子だっつう話だからね、当たり前なんだろう、前来た時もそうだったよ」

ここ注目
上記の通り、少ない経験をひけらかして、経験者ぶっている俺
けんさんもいい子だから、すっかり信用してほうほうと頷いておりましたが
まぁ、呆れていたのかもしれません、ともかく
移動移動で、いよいよ館内に入る、入口にてまずカタログを発見する
お互い、自分たちが出展するのにカタログすら持ってない
というか参加者は貰えるんだと思ってたんだが違うのか

「どうします?」
「記念だし、買っておこう」

と、とりあえず買ってみる
重い、分厚い、なんかいかにもな表紙
ステキだわと思いつつ、あれこれ他にも色々なものを見つけて
物色しつつ自分たちの位置へと移動する

何度か行きすぎたりしつつも比較的出入り口近くに
自分たちのサークル場所を発見
二つのイスとテンコ盛りになったチラシの山
げんしけんで見たのと同じ光景でありました
感無量になりつつも、いそいそとそれを片づけつつ
早速設営に

「うおお・・・・」
「思わず声が漏れるな」

そうなったりしつつ、感動に震え(俺)ながら
ギコチナク中へと侵入、さて、いよいよ
我々の同人人生のスタートがきられるんだ

どきどきしながら、いよいよ、設営に取りかかるのであります

つぎ

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