郡上おどり、「山内一豊夫人のうた」新作郡上節十首
平成8(1996)年8月2日より歌い始められる。
1.踊る郡上に 過ぎたるものは 主と馬引く 千代の像 (中柳町 長尾 正治)
2.なんとうれしや 郡上の女 千代のやさしさ 心いき (小野6 福島 純子)
3.身分隠した 流浪の旅を 支えてくれた 和歌奥義 (小野3 鷲見 年代)
(歌の意味:千代の母は、夫・遠藤盛数の死後、弱小な郡上を守るため関城主・永井隼人と再婚します。その永井隼人は織田信長に徹底抗戦を挑み戦死します。母と千代は信長の残党狩りから逃れるため、身分を隠し安東家・竹中家・不破家など縁者を頼り流遇します。千代の母は和歌で名高い東常縁を祖先にもつ東常慶の娘です。和歌の心得を持ち、娘・千代にもそのことを話します。持参した東常縁直筆の「古今和歌集」は、千代を通して山内家へ受け継がれました。)(郡上・東家の歴代の領主は勅撰和歌集に名を連ねています。)(東常縁一族は学者がずらり)
4.郡上の八幡 お城の広場 一豊妻が 馬を引く (小野2 島田たか子)
5.主人に名馬を 贈りし千代の 語りつがれし 夫婦愛 (今町 杉本 清治)
6.名馬与えし 一豊の妻 今の世にまで 名が残る (今町 杉本 清治)
7.御国自慢の 一豊妻は 馬と密書で 名が高い (大手町 川上與三吉)
(歌の意味:密書。天下分け目の関が原の合戦のとき、千代は大坂にいる自分達の様子を書いて家康のもとにいた夫・山内一豊へ送りました。その際、大坂方からの勧誘状の入った文箱を封を切らずにそのまま家康に出すよう指示を出し、それを使いの田中孫作の傘の緒によりこんで届けることに成功しました。一豊は掛川5万石から土佐20万2千石へと大出世をします。)
8.お里帰りか 一豊殿と 千代が生まれた この町へ (初音 佐藤スミ子)
9.郡上じゃ名高い 女の鑑 千代とおよしの 物語 (東町 和田 昌三)
10.千代が生まれた郡上の里は 水も良ければ嫁もよい (小野5 清水 佐幸)
(応募総数百十三首)
「山内一豊夫人の夕べ」第1回記念新作郡上節入選作十首(1996年)
山内一豊夫人顕彰会
この歌が郡上おどりの夜は、毎夜歌われます。 (2005年7月掲載)
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