←前へもどる
次へすすむ⇒
18 千代夫人、妙心寺門前で拾い子をする 悲しい日々を送っていた千代夫人は、与祢(よね)の墓参りのため京都妙心寺を度々訪れていました。 天正(てんしょう)15年のある日、千代夫人は妙心寺門前に捨てられている男の赤ちゃんを見つけました。早速、拾い上げ連れ帰った千代夫妻はその赤ちゃんに「お拾い」と名づけ大切に育てました。 10年ほど千代夫人のもとで育てられた「お拾い様」は慶長元年ごろ、妙心寺の南化(なんげ)国師に預けられ出家されました。 この方が、のちに湘南和尚(しょうなんおしょう)となられ、千代夫人に付き添われることになるのです。(つづく)
お拾い様
京都

妙心寺