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17 天正の長浜大地震 ところが大変な大事件が起りました。 天正(てんしょう)13年11月29日夜、天地鳴動、大地震が起り長浜の城も大音響と共に崩れました。 この時一豊は京都に出かけ留守でした。 千代夫人は、乳母と居たはずの与祢(よね)姫を半狂乱で探し回りました。 ところが悲しいことに崩れた梁の下になりすでに息が絶えていたのでした。 たった一人の姫を失った千代夫妻の悲しみはいかばかりであったか。 与祢姫はわずか6歳でありました。(つづく

長浜大地震
与祢姫