9 母、関城主永井隼人へ再婚 第2代城主となる遠藤慶隆(よしたか)はわずか13才で、美濃・東海一円は多くの群雄が割拠し領土の攻め合い取り合いで騒然たる様相でした。 心配した家来たちは幼君・慶隆(よしたか)を守るため、盛数(もりかず)の未亡人に再婚を願い出ました。その相手は、奥方を病気で失っていた関城主・永井隼人でした。 永井隼人は斎藤龍興(たつおき)の叔父にあたり勇猛の名をはせ美濃の実力者の一人でした。 盛数(もりかず)の奥方は誇り高い(とう)家の姫でもあり再婚を強く拒まれましたが、子供たちと郡上の平和を守るため遂に再婚を承知され二人の女の子の手を引いて関城の永井隼人の下へ旅立って行かれました。 奥方のお供には(とう)家以来の付き人・埴生(はぶ)太郎左衛門が従っていました。(つづく)

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母、再婚
関城主・永井隼人と
付人
千代