皆さんプリントをめくってください。そうするとそこに写真が載っておりますね。この方が実は、現在生きておいでになられる慶胤さんの御子孫なんです。もう、とても矍鑠(かくしゃく)としていらっしゃるんですけれども90歳ということでございます。この間、お会いしてきました。川上さんと行きましてお会いしてきましたが、腰は曲がっていらっしゃいますけども頭もしっかりしていらっしゃいますし、この方が遠藤慶胤さんの御子孫に当る方です。この方のお住まいになっている家がこの左の下の方の写真です。写真の横に書いておきましたが、向こうの瓦屋根の家はこの方のお父様がお医者様をしていらっしゃったところで、こちらの背の高く見える家が新しい家でここにお一人で住んでいらっしゃる。ご近所にお嬢さんがお嫁入りなさっていて時々面倒を見に来られるというようなことだそうでございます。この方は春海と書きまして「しゅんかい」さんと申し上げます(正式には“はるみ”)。雅やかなお名前ですね。この方のお父様は勝三郎という方で有名な細菌学者の北里柴三郎博士の書生を勤められた。そのうちに医学の勉強をなさってお医者さんの免許を取られてお医者さんをなさっていたそうでございます。そうしてそのお子さんである春海さんは高知の一中、高知で一番昔からある中学ですが、そこを出られまして、議員なども若いときはお勤めになったというようなことで、この写真の真ん中に春海という表札が写っていますので参考に見て下さい。また、春海さんのお家は一度火災になられたため、古文書など焼失してしまい、今は春海様が聞いて伝えられます事を丸山先生と連絡し合って下さいます。八幡の川上さん宅へも多くのお手紙が届いております。
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