梶原拓岐阜県知事に送ったEメール

八幡町議会議員の川上朝史です。
 前立腺がんがB2段階で発見とのこと。驚きました。12月議会で八幡町でも一般検診で50歳以上の男性はPSA血液検査を実施するように求めたところです。八幡町では来年度から実施を検討しています。死亡までに600万円、見つかって治る場合400万円程の医療費がかかり国民健康保険会計の負担も大きいので早期発見は非常に大切です。中日新聞の知事の「検査せねば昇進させぬ」は英断です。人の命が救え、経済負担も減ります。知事の英断を称え一日も早い御回復を祈ります。
  2003年1月22日


中日新聞2003年1月21日(火曜日)26面トップ記事の紹介(全文)  

   「岐阜・梶原知事、前立腺がんを公表」

 岐阜県の梶原拓知事(69)は二十日、自ら前立腺がんであることを公表した。早期発見で骨や他臓器への転移はないという。梶原知事は「三月まで新年度の予算編成や県議会、人事を控え多忙であり、当面はホルモン療法を続け、手術するかは四月以降に決めたい」と述べた。
 知事や検査をした県立岐阜病院(岐阜市)によると、自覚症状はなかったが、今月六日に持病の糖尿病の定期検査で血液検査をした際、念のため前立腺がん発症の可能性を調べる[PSA検査」(前立腺抗原検査)を受けた結果、通常の約十倍高い値が検出された。
 十日の精密検査で、前立腺の左右両側から採取した組織片十片のうち五片からがん細胞が見つかったという。病期は、軽いAから重いDまで七段階のうち四段階目の「B2」だった。B1、B2を合わせたB段階の平均的な五年生存率は80%以上という。
 梶原知事は、副知事を経て1989年に知事に就任。今月末に四期目の折り返しを迎える。


中日新聞2003年1月17日(金曜日)21面トップ記事の紹介(全文)

前立腺がん「血液検査で早期発見を」 検診訴える宇野医師に聞く

 天皇陛下が十六日、治療のため入院した前立腺がん。五十歳代以降の男性に見つかりやすく、簡単な血液検査でがんの有無が分かるケースが多いが、胃がんなどに比べ、検診を受ける人は少ないという。岐阜大医学部付属病院などで、県内の前立腺がん検診の普及に取り組む医師宇野裕巳さん(39)=泌尿器科=に、がん予防の大切さなどを聞いた。(聞き手は岐阜支社報道部・梅野光春)
「50歳過ぎたら毎年受診を」
−前立腺がんの特徴は。
 前立腺は男性の下腹部にあり、生殖器の働きを助ける器官です。性ホルモンの分泌が衰える五十歳代から、がんが発症しやすくなります。前立腺肥大で尿の出方が悪くなり、受診するとがんもあったというケースが多いですね。この場合、進行してから見つかる割合が六割を占めます。
−ほかのがんと同様、早期発見が大事。 そうですね。ただ五年前の全国調査では、肺がん検診は約七百万人、乳がん検診は約三百万人が受けているのに、前立腺がんはわずか三万四千人。まだ、検診の大切さが知られていない。一方、検診でがんが見つかる率は、0・89%。肺がんの0・05%、乳がんの0・06%に比べると、格段に高いんです。
−県内の検診状況は。 市町村が、集団検診の費用を一部負担する制度は、県内九十九市町村のうち、三町しかありません。新年度から、十五市町村で新規導入される見込みですが、まだまだ少ない。県内に、五十歳以上の男性は約四十万人。前述の発見率をかけると約三千六百人が、前立腺がんにかかっていることになるのですが。−個人で検診を受けることもできますか。 保険対象なので、千八百円ほどで受けられます。腕から採血し、PSAという検査をします。採血から四〜五日で結果が出る。これで見つかるがんの六割が進行前。男性は五十歳を過ぎたら、毎年受けてほしいですね。

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  ◎2月28日午後4時半過ぎ、山口幸男健康福祉課長と話す。前立腺がんPSA検査を一般検診でする事で予算化。1800円のところ、一般会計より1300円助成、個人負担500円とする。50歳以上の人対象で500人分の予算化。(1300円×500人=650000円)650人いるが500人と読む。県職員/NTT社員も個人負担で義務化と聞いた。