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木曽石の特長

 重量感のある石
他の石に比べ比重が大変重く、どっしりしたこの石特有の味が強く印象に残り、非常に落ち着いた質感があります。強度が強く、複雑な加工には向いていませんが、粘性にすぐれ、風雨による劣化も少ないために多年にわたって機能や外観を現状のまま維持し、庭石としては最適です。
 風情ある落ち着いた色合い
石を愛する人が石に求めるものは落ち着いた風情。木曽石には、天性の落ち着いた色合いと深みがあり、年月を経ても飽きのこない風情があります。侘びや寂を求められる日本風の庭園や住宅などの庭石として好んで使われます。
 花崗岩特有の面が多く見られます
木曽石は、花崗岩特有の面が多い石で、石組み工事の際、使いやすく、多様の形があり、調和が取りやすい為色々な種類の工事に使用できます。石表面はざらざらした面であるため滑りにくく、このため沓脱ぎ石や飛び石などには特に適しています。
 苔が生えやすい
木曽石の表面は多孔質で、みずみずしい潤いがあります。表面に苔の生えやすい、趣のある石ですので情緒ある庭を表現できる庭石です。

木曽石のふるさと

 木曽石は、木曽谷の山深く日本三大美林のひとつ赤沢美林に代表される木曽檜と共に眠っています。御嶽山をはじめとした峨峨たる山並みの奥深くで生まれた木曽石は、深山幽谷の中で静かにそのさび石の落ち着いた風格を誇っています。
 東海道の派手さはありませんが、中山道の味わいが、どこまでも清く美しい水の流れと研ぎ澄まされた霊気の中に今でも残っています。


木曽石の性質