水遊び後のチェックポイント

車両を水や泥につけると本来水分を嫌う部分にも水分が
侵入する場合がございます。走行後に手遅れになる前に簡単な
チェックだけはするようにしましょう。



フロントハブのチェック
(メンテ台はジムニ―JA11)

フロントハブのチェックはジムニーの場合おおよそ
フリーハブのトップカバーを外すだけでチェックできます。
ホイルは付けていても大丈夫です。
カバーはフリーの状態で外すのがいいでしょう。
月3度のクロカンを欠かさない車両ですがどうやら
幸いなことに水の侵入は無いようです。
すこしでも水の侵入があるとグリスに水滴がついて
いたりするので、すぐわかります。ひどい物になると
白濁したりしているものもあるのでそうなるとハブの
オーバーホールが必要となります。
また、フリーハブ本体のゴムシールかフリーハブカバー
のパッキンが痛んでいると水侵入の原因となるので
外したついでにチェックしましょう。
この車両はハブのガタがありましたのでハブの調整
をします。タイヤを回してガタのチェックをするためタイヤ
をジャッキで浮かせます。
フリーハブの本体を取り外しベアリングのプリロード
アジャスターの固定プレートをプラスドライバー
で取り外します。

ハブのガタのチェックの仕方はタイヤの上下左右方向
にタイヤをゆすってみます。すこしわかるのにコツが要る
かもしれませんが、ハブのガタはハンドルの振れやベア
リングの早期消耗につながりますのでタイヤを浮かせた
ついでなどにチェックしましょう。
ベアリングのプリロードアジャスターでハブのがたを
調整します。タイヤを回しながら締めすぎに注意して
ハブのがたを無くします。本来SST(特殊工具)が必要
ですがドライバー3本でも代用可能です。しかしけっして
タガネなどでたたくのだけはやめときましょう。
ハブベアリングを交換するときはアジャスターを緩めて
行います、それはまたの機会に。


ランプ類のチェック&グリスアップ
(メンテ台はジムニ―SJ30、56年式)

ジムニ―など低い位置にテールランプやウインカーのある車両はあっさり
水が侵入してしまいます、水が入るのを前提にメンテしましょう。

ドライバーでレンズを外してバルブとソケットをチェック
します。56年式のジムニーなので悪い状況を期待して
いたのですが、この車両は良好でした。
しかし、よーく見るとソケット部分の内壁に白い錆が
浮いています。でもこの程度ならば何ら問題ありませ
ん。ひどい車両ではバルブが外せないほど錆が発生
している車両も珍しくありません。
通電性のあるグリスを塗布してバルブを組みなおしまし
ましょう。これで水のソケット内部への侵入はある程度
防げます。クロカン車両に限らず一般の使用の車両にも
ソケット錆びつきは多いのでチェックをお勧めします。


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