「侠気」とは男気のことです。
困っている時には一肌脱いでやるぞ、という気持ちがこの「侠気」には他なりません。
これがないと友人関係の付き合いとは言えません。
しかしなぜ「三分」なのでしょうか?
「侠気」は昔から、弱きを助け強気を挫く任侠道の原点だとされてきました。
これは中国でも日本でも代わりがありません。
こういう勇み肌はややもすると血気に任せて暴走する恐れがあります。
「韓非子」も、「侠は武を以って禁を犯す」と語っています。
つまり、コントロールがきかず、バランス感覚に欠ける傾向にあります。
友人関係にしても「侠気」を全部発揮したら、多くの場合共倒れになってしまう危険があります。
友人を助けるのはよいですが、押し付けはよくありません。
三分ぐらいに抑えるのが行き過ぎずにちょうどよい選択と言えるかもしれません。
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