貴其所長、忘其所短

その長ずる所を貴び、その短なる所を忘る   『三国志』

「三国志」に出てくる呉の孫権は、魏の曹操や蜀の劉備と比べると地味なリーダーです。
しかしこの人の大きな長所は、部下の育て方がたくみであったことです。
現に彼の元からは有能な人材が多く育ち、
孫権は彼らの活躍によって生き残りに成功しました。
その孫権曰く、「部下の短所には目をつぶって、
もっぱら長所を発揮できるように仕向けた」をのことです。
人間は叱られるより、むしろ褒められる事によって、やる気も出るし、成功もします。
短所をあげつらうよりも、長所を褒めることが、部下を育てるコツの一つかもしれません。