目先の利益につられると大きな利益を失ってしまう、という意味です。
当然といえば当然の話ですが、『韓非子』は次のような例をあげています。
むかし、晋という強国がカクという国を滅ぼしたときのこと、
カクを攻めるには、虞の領内を通らなければならない。
そこで、駿馬と玉を送って道を貸してくれるように頼みました。
虞の重臣達は、「カクが滅ぼされたら、次は虞の番ですぞ」といって反対しましたが、
虞の王は贈り物に目がくらんで、晋の要求を受け入れてしまいました。
その結果、カクが滅ぼされてまもなく、虞も晋の進行を受けて滅ぼされてしまいました。
虞の王の愚かさを笑うのは優しいですが、いざその立場に自分が置かれると、
同じような過ちをを犯してしまう。それが人間の弱さかもしれません。
そうならないように、次の言葉に留意する必要があります。
一、大局的な判断を見失わないこと
一、常に目標管理を怠らないこと
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