二人同心、其利断金

二人心を同じにすれば、その利、金を断つ   『易経』

二人の人間が心を合わせて一致協力すれば、
固い金属でも断ち切るような威力を発揮するという意味です。
ここから、「断金の交わり」という言葉が生まれました。
この言葉はさらに、「同心の言は、その香り蘭の如し」と続きます。
心を合わせている二人が放つ言葉は蘭の香りがするというのです。
二つをあわせて「金蘭の交わり」という言葉も生まれました。
「断金」といい「金蘭」といい、
夫婦の仲の良さを語った言葉ではないかと思う節もありますが、
そうではなく、これはあくまでも男と男の固く結ばれた友情について語った言葉でもある。
人間は所詮一人では生きられません。
何をするにも理解のある協力者を得ることが、成功のポイントとなります。
まして、志を同じくするものが、タッグを組めば、これほど心強いことはありません。