「水清ければ魚住まず」といいます。
中国では昔から同じような諺が使われていたようです。
後漢の時代に、「斑超」という人物がいました。
この人が任務を終えて帰国した時、後任者より西域経営のこころ構えを聞かれて、
「何分にも西域は移民の地、これを帰服させるのは容易な事ではない。
見たところ、君の性格は厳しすぎる。水清ければ大魚なし、というではないか。
あまりにも厳しい態度で臨めば、地元の人々の支持を失ってしまう。
できるだけ寛容な態度で臨み、小過は許して大綱だけを押さえるように務めることがよいでしょう。」
細かい事まで目くじらを立てると、人々の支持は得られません。
これは、人間関係、組織管理にも共通する鉄則です。
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