知足不辱、知止不殆

 足るを知れば辱められず、止まるを知れば殆うからず    『老子』

「止足の戒め」と『老子』はいいます。「控えめにしていれば辱めを受けない。止まるところを心得ていれば、危険はない。」ここで言うのは、「オレがオレがと出しゃばるような態度、利益と見ればトコトン追求して人の迷惑を考えようとしない態度は、まわりから反感を買って、痛い目に合い結局は長続きしないですよ。」という事。自分の利益を追求しようとするなら、可能な限りまわりの人と折り合いをうまくつけることです。昔の日本人はこの辺をよくわきまえていた気がするのですが、今は外国の影響ですか、トコトン利益を追求することに熱心な人が増えた気がします。