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君子はまず義を考える、小人は真っ先に利を考える、という意味です。
「義」とは道理にかなっていること、「利」とは利益です。
君子たることの難しさはこういうところにあるのですが、
しかし孔子も「利」をまったく口にしなかったわけではないようです。
「子、まれに利を言う。命とともにし仁とともにす」と『論語』にあります。
孔子はめったに利を口にしなかったようですが、どうしてもという時は、
命と仁を合わせて説くのが常だったようです。
また孔子は、「完成された人間とは？」と問われて、
「目の前に利益がぶら下がっていても義を踏み外さない」ことを、
その一つの条件に挙げています。
ウェートはあくまでも義にあることは明らかです。
利益を追求するにしても、公正なルールを守ってやれば、
孔子の言うことに近づくかもしれません。
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