天狗風残らず葛の葉裏かな 与謝蕪村
秋の七草の一つの「葛」は、ドクダミと同じころに芽を出し、 マメ科の植物らしい繁殖力で蔓を伸ばしていきます。 根を葛根といい多量の澱粉質を含みます。 名の由来は、大和の国、奈良吉野の山奥の国栖地方の地名に 由来して今も吉野くずとして有名です。 漢方薬では風邪薬として有名な「葛根湯」はこの「葛」が主成分です。