さて朝は早く起き、手と顔を洗い髪を整え、便所に行き、食後はまず腹をなでおろして食物の消化をたすけるとよい。さらに京門の部分をひとさし指の内側で、すじかいに繰り返して撫でるのがよい。 次いで腰をもなでおろしたならば、その下部をしずかにたたくこと。強くたたいてはいけない。もし食べ物が胸につかえたときは、上を向いて2、3度ばかりゲップをこころみると効果がでる。 朝夕の食後に長く安座してはいけない。さらに横になって眠ることは禁物である。長く座り、眠れば、気がふさがって病気になり、それを繰り返せば短命になる。食後は常に三百歩ばかり歩くがよい。ときには五六町ほども歩くことはさらによいのである。 |