陰陽の気は天にあって、おのずから流動して停滞しないから、春・夏・秋・冬の年間の四季がうまく行なわれ、万物がよく生成する。もし陰陽の気がかたよって停滞するようなことがあると、流動の道がふさがって、冬は暖かく夏は寒くなり、大風、大雨などの天変となって凶害が起こる。 人の身体の置いてもまたそうである。気血がよく流通してとどこおりがないと、気がつよくなって病気にならない。気血がよく流れないと病気になる。その気が上に停滞すると頭痛や眩暈となり、中にとどこおると心臓病や腹痛となり、また腹につかえて張り、下に滞ると腰痛や脚気となり、さらに淋疝や痔ろうなどの病となる。ゆえに、しっかりと養生しようとする人は、出来るだけ元気が停滞しないようにすることであろう。 |