クマザサのことを漢方薬では「ジャク(竹冠に若いと書きます)」といいます。漢方的な薬味は甘、薬性は寒です。つまり味は甘いのですが身体を冷やす力をもっている薬草だといえます。(味も本当はあまり甘くありません)また、この字が示すとうりに「若さを保つ竹として天眼、天日、宿命、他心、神足の≪五通力≫が与えられる」と信じられてきました。本当に仙人はこれを食べていたのでしょうか? さらに、明の時代(1518〜1593年)に入り「李 時珍」がまとめた、≪本草綱目≫には主治(薬効)が次のように記されています。「男女を問わず、胃からの吐血、鼻血、肺からの吐血、下血など。また、利尿作用があり、呼吸器系の炎症で喉が詰まる症状、おでき・首筋や背中にできる腫物。」 現代的に言うと、クマザサの成分は、≪多量の葉緑素(クロロフィル)≫と≪笹多糖体≫であります。これらからクマザサの薬理作用は、抗ストレス作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、抗炎症作用、SOD様作用、血流改善、抗腫瘍作用があるようです。 *こんな人におすすめです。 ・脂肪のとり過ぎが気になる方 基本的に、現代の食習慣は緑黄色野菜を摂取することが少ないようです。その代わり、肉食を中心としたこってりとした食習慣と、お菓子、ケーキなどの甘味を好んで食べる食事が多くなっています。その結果、いろいろな病気の原因やその引き金になっていることが、多く見られるようです。食習慣を見直すことと、速やかに葉緑素を身体に取り入れることが重要です。 クマザサはそんな人の本当の意味での栄養補助食品になりえるといえるかもしれません。 |