ボレイは漢字で見るとよくわかりますが、「牡蠣」の貝殻です。漢方薬では、薬味は鹹・渋、薬性は微寒、帰経は肝・胆・胃経となっています。 主成分は炭酸カルシウム(80〜95%)で、その他はリン酸カルシウム、硫酸カルシウムなどを含んでいます。 従来のカルシウム製剤などは、牛の骨の粉末が多く使われてきました。近年では「狂牛病」が問題になったこともあり、天然のカルシウム成分として「カキ」が注目されています。 もともと「カキ」は日本薬局方にも収載されている生薬でもあります。もちろん漢方処方の中に入っており、その起源は漢方の古書「神農本草経」や「本草綱目」にも記載されている歴史のある生薬です。 牡蠣の薬理作用は ・鎮静・鎮痛作用 ・収斂作用 ・解熱作用 ・消腫作用 ・制酸作用 その他、最近では抗菌作用や吸収性のよさが新しくわかってきました。 *こんな人におすすめします。 @寝つきが悪く、なかなか眠れない人(熱汗があり、寝汗をよくかく人) A最近ストレスが多く怒りっぽくなったり、イライラしたりする人、胸腹部に動悸がする人 B普段からカルシウム摂取が少なくて、骨粗鬆症(骨がもろくなる)が心配な人 C最近、胸焼けがする人や胃酸過多(すっぱいものが上がってくる感じ)の人 |