身体の五つの変化に気をつけると病気を未然に防ぐことができます。
みなさんは自分が健康であるという判断はどんなところできまていますか? 東洋医学の健康感には、仏教でいうところの「諸行無常」つまり「常に動いていること」が根底にあります。 ですから、毎日のご自分の健康は @おいしく食事が取れる。 A大小の便通がよい。 B適度に汗をかく。 C夜はぐっすり眠れる。 D女性は毎月の生理が順調である。 以上のことは簡単で当たり前のように見えますが、実はなかなか全てを満たした生活を長くおくっている人は少ないようです。 それでは1つずつ見ていく事にしましょう。 @のおいしく食べれるという背景には、消化機能が順調に働いている事と、精神的にも安定している事を意味します。 これが消化機能に影響があったり、心配事があったりするとバランスは崩れてきます。 結果、空腹感はなくなり、味覚にも影響が及び、全身のバランスを崩す元になります。 Aの大小の便通については、@の食べた物に対して全身の機能を使って排泄物を作り出しているわけですから、 大小便に異常がある人は、むくみ、肌荒れ、のぼせ、冷えなど体調に変化がでて異常サインを出します。 Bの汗は大小二便のほかに体外に排泄する重要な仕組みなのです。 皆さんもご存知のように、人間は汗をかくことによって、体温の調節をしています。 人間の身体は、体内に熱があったり、余分な水分があったり、自律神経の高まりがあると大いに発汗します。 また、冬の寒い日などは汗腺を閉じて熱の逃げるのを防いでくれます。 この自動調節機能も、夏冬かまわずエアコンの中で一年中一定の温度の中にいると 身体が調節機能は必要ないと判断して、汗のコントロールを止めてしまいます。 そうすると今度は、少しの環境の変化に対応できず体調を崩してしまうことが多くなってきます。 Cの睡眠も大切です。人間は身体や頭を休め、エネルギーを蓄積するために睡眠という行為をします。 それが、何らかの理由によって、できないとエネルギーを充填できないわけですから、 体調はもとより思考から運動機能まで、影響がでます。 Dは女性特有のことですが、一番女性の体調を左右することは間違いないでしょう。 その背景にはホルモンに関する影響が大きいようです。 以上のことから、日頃から5つの事に注意して、自分をよく観察する習慣をつけましょう。 それぞれの変化に気づくことができれば、病気を発病する前に、手当てすることができるからです。 東洋医学では≪未病治≫(病気になる前に治す)という言葉があります。 ≪未病≫とは何の兆候も無いうちに見つけだせるものではなく、何かの症状や兆候の裏に隠れた、重要な病気のことです。 ですから、症状や兆候を見逃さず身体のバランスの崩れを治すことは、病気の目を摘むことにつながるという訳です。 「若いから大丈夫」とか、「兆候があっても検査上は異常がでていないから」とか言っていてはいけません。 今日から是非、体調の変化、自分の身体の声に耳を傾けるようにしてください。 |