太極図
中国では陰陽の動きを太極図で表します。
「陽」は広がりをみせるといつのまにか「陰」の中に吸収され、
「陰」もまた「陽」の中に呑み込まれます。
太極図の一番卓抜した着想は、「陽」が中心部に向かって、
もっとも盛んになろうとするときに「陰」の目が生まれることです。
また、「陰」も同じく「陽」の目が生まれます。
太極の力を相互の中心に抱いて、互いに互いを取り込んでいく、生成流転を繰り返し、
決して一方に偏ることのない「中庸」の姿ではないでしょうか?