同病異治・異病同治

東洋医学では、一人一人の個人差を重要視して、薬を使い分けていきます。
そのため漢方薬は病名で診断することだけではなく、
一人一人の体質や病気の状態を東洋医学的に分類し見極めながら、
最適な漢方薬を使用していく「オーダーメイド」の治療法です。

*同病異治(同じ病名でも、個人の状態によって、ちがう漢方薬を使って治療する)

*異病同治(異なる病名でも、同じ漢方薬を使って治療する)

私もよかったから、知人にも漢方薬を紹介しようとしたとき、注意しなけければいけないところです。
例えば、風邪の場合、状態によって、桂枝湯・葛根湯・麻黄附子細辛湯などつかいわけるのが、「同病異治」です。
また、八味地黄丸は、腰痛、耳鳴り、夜間尿など一つの薬が異なった病気に応用されるのが、「異病同治」です。