中国の民話には、次のような話があります。 「帰ってくるはずの夫が山に行ったきり何年も戻らず、仕方なく再婚した女性の元に、 夫がたくさんの薬草を持って帰ってきたそうです。 女性は夫の身を案じるあまり婦人病にかかっていましたが、 その薬草を食べるとみるみるよくなっていったという話です。 人々はこの薬草を当帰と名づけたそうです」。 当帰とは「当然帰るべし」という意味がこめられており、 「帰るべき夫が帰らなかったため、仕方なく再婚した女性」がいたことを 忘れないためにつけた薬名であるそうです。 また、結婚する女性が、慣れない環境にも対応でき、丈夫な子供を授かり、 母子ともに健康でいられるようにと願いをこめてプレゼントとして贈る習慣があるそうです。 |