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旧暦の2月2日に、灸をすえる慣わしです。地方によっては年に2回、2月と8月の2日にしているところもあります。 二日灸は俳句の季語にもなっており、もともとは節句の一種だったようです。 また、中国の『天灸』を起源とする説もあるようです。 『天灸』は8月1日もしくは14日の行事で、子供の額に「+×」などの印を書いて、無病息災のまじないをしたと言われています。 いずれにしてもこの日に灸をすえると効果が高いと言われております。 |
また、貝原益軒の『養生訓』には、『脾胃(胃腸)が弱く、食が滞りやすい人は毎年2月・8月に灸をするとよい』とハッキリ書かれています。 その理由も「脾胃が虚弱で食べ物が滞りやすく、またよく下痢をする人は、これは陽気が不足しているからである。 こうした人は特に灸がよい。火気をもって土気をを補うと、脾胃の陽気が発生して、循環がよくなり、食も停滞しないで、食欲も盛んになって元気が増える。」と書かれています。 また灸をおく位置については、「天枢・水分・脾兪・腰眼・三里・京門・章門・天枢」への灸が効果的だと書かれています。 |
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灸の原料は、『よもぎ』です。生薬名を艾葉(ガイヨウ)といい、キク科の植物です。各地のいたるところに自生する多年草で、地下茎は横に走り、茎はよく分岐します。早春若芽をつみ、餅に入れて草餅をつくるのでモチグサといいます。薬味は苦・辛。薬性は温。薬効は散寒止痛・温経止痛。解熱、利尿、通経、去たん、補血、強壮、止血薬で腹痛、吐瀉、子宮出血、浄血に5〜8gを水400〜500ccで煎じ1日2〜3回に服用。民間薬的には動脈硬化に葉3〜5gを水100ccで煎服します。 |