第5話 8/1 『夏休み特別企画、UMIが行く!』

今回は、自分は夏休みでもなんでも無くて休日出勤してんだけど、とりあえず学生さんはそういう時期なんで、夏休み特別企画と銘打ちました。昨年に就職活動としてメーカーに潜入した時の様子をご紹介しましょう。ま、就職の体験記とさほど変わんないかもしれないけどさ。

第一項、血の惨劇
私は最初、「タイトーに何がなんでも入ってやる!!」って気持ちでいました。理由は、ダライアスで以下略。で、毎日欠かさず同社ホームページの新卒情報をチェックしていました。何故毎日なのかというと、「まだ詳細が決まっていないので、後日決まり次第このページに載せます」というようなことが書いてあったからです。私は掲載されるのを心待ちにしていました。
しかし、ゲームメーカー就職サイトで説明会を受けてきたということが書いてあったので、どうもおかしすぎるということで急遽問い合わせの電話。そこでは地獄のどん底に叩き落されるお言葉をいただきました。
「説明会は終了しました」
ふざけんなー!!(血涙)
資料請求だけはできるとのことなので、ホームページの情報を信じて待っていたことと、もう1度説明会をやっていただけないかということを書き添えて、葉書で送っておきました。

数日後、私の手元に資料がやってきました。同じ頃、ホームページの新卒情報も「受付は終了しました」ということを載せていました。
私の方から言われるまで、全く忘れていたようです。
好きなメーカーにとことん裏切られたような気分で、これ以降はタイトー信者をやめました。

−後日談−
本年(平成11年)はきちんと「電話かけてきてください」という情報を載せていました。私のような人身御供がいたおかげで、今年は私の二の舞になるような人はいなそうです。



第二項、高き山
タイトーさんはスタートラインに立つことも出来なかったので、資料を取り寄せていた別のメーカーを受けてみることにしました。
とりあえず、ナムコさんの説明会に出かけてみることにしました。場所は大阪。
最大手であり、鉄拳3が売れまくっていた頃だけあって、ものすごい数の人間が集ってました。ナムコさんも(これだけの数)X(説明会を開いた回数)を相手にしてるんだからさぞ大変だろうなと感じました。
内容はいたってシンプルで、会社の説明と質疑応答、送付する書類の説明を丁寧にしてくださいました。この時点で、「ナムコっていい会社だな」と思わせてくれました。帰る時には応募書類を貰ってきたわけです。私はゲームデザイナー希望だったので、履歴関連2枚と、仕様書1枚です。
で、自分の作りたいような横スクロールシューティングの企画をして後日書いて送ったんですが、それっきりでした。



第三項、直撃!
次の照準を探していたところ、わりと近場でなかなかいいところが見つかりました。サンソフト(サン電子)さんです。ところでここのメーカーの作ったゲームって、どっちの名前で読んでやったらいいのかちょっと疑問がありました。
いざ戦地に赴くと、入り口の横には今まで出してきた商品が並んでいました。日焼けして色あせしてるのがなんか物悲しい。階段を上り、社員食堂に通されました。みんなで社長が出たビデオを見て、これまた丁寧な会社説明をしていただきました。
今回は方針を変え、今売れそうなゲームということに着目して企画を立ててみました。書類を揃えて送りました。それっきりでした。

−注釈−
どうやらサンソフトさんはサン電子さんの中の1つの部門であるようです。ちなみに開発は本社内ではなく、名古屋の方でやっているそうです。



第四項、接触
更なる獲物を求め(オイオイ)、今度はゲームスタジオさんに照準を定めました。
取り寄せをすると、送付する履歴書類には、ものすごい量の記入項目がありました。幼稚園の頃からの学歴だとか、好きなマンガ、ゲーム、使えるプログラミング言語、8ページにも及ぶ量でした。就職考えてる人は一度請求してみて眺めてみるのも面白いかな。

送ったら、試験案内が届きました。場所は東京原宿。会社が近くみたいだったけど、近所の公民館を借りての説明会でした。
ここで就職活動内で初めて麦茶によるおもてなしがつきました。良い天気だったので、非常にありがたかったです。
で、社長である遠藤さんの話しを聞きました。このお人はゼビウスやドルアーガを作った人として有名です。実際に最初から最後までかかわってたのかってのはちょっと疑問らしいんだけど。そんな私は彼を羨望のまなざしで見つめていました。
試験内容は適性検査がメイン。終わったと思ったら、今度は希望職種毎に別の試験を受けました。私は前述の通りゲームデザイナーで受けていたので、このキャラクターはどんなキャラクターなのか設定したり、このイラストを利用して絵コンテを作るといった試験内容でした。
受けてる最中に、たぶん通らないだろうなとは思いました。案の定。以下略。



第五項、最後の戦い
連敗による連敗。そろそろ方向転換しなければならないかと考えていました。ここまで拒否され続けられると、自分のゲーム人生を否定されているような気分になって、かなり悲しくなった時期でもあります。
ちょうど手ごろなメーカーがあったんで、そこでダメだったら、とりあえずあきらめようってことで次なる戦いに挑みました。相手はHAL研究所さん。
書類を一式揃えて送ってくれとのことでした。履歴や学校の書類、企画書を送りました。
数日後、あっさりと帰ってきました。それも送った書類を全部開封して送ってきてくれました。あのぅ、いらないんですけど・・・。



第六項、終焉のとき
ゲーム関係はあきらめようかと思ってはいたんだけど、いまいち経ちきれていませんでした。しかし現実は残酷な形で私に終焉のときを告げました。
ファミ通を読んでいたところ、私の立てた企画にそっくりなゲームがありました。しかも2ですよ! 続編ですよ!
それを見たとき、なぜHAL研究所さんから書類がすぐに返却されたのかが理解できました。メーカーから見てみたら盗作野郎なんですよ、私は。
盗作したつもりは無かったんだけど、結局そういう形になっちゃったんですね。

この時点で企画書を1つ起こすことは時間的に無理だ(10月)ということで、ゲーム会社への道はあきらめてしまいました。
ちなみに同じだっていうのはプレイステーションの「学校をつくろう2」っていうやつです。でもべつに私が先に企画を立てたわけじゃないんで、権利どうこうっていうのは私には全くございませぬ。



御会計
0勝4敗、2遅刻。
む、無念でござる。

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