「魔」の叫びは暗雲を切り裂き、地下から吹き出した溶岩は、美しい野原を焼きつくしていく・・・・・・。
平和だったイースの地に、次々と災いが荒れ狂った。
六人の神官たちは、災いの元凶であるクレリアをすぐさま地下深くに封じ込めたが、生まれてしまった「魔」の勢いは、もはや誰にも止めることはできなかった。
そして、神官たちと「黒い真珠」の力により、イースは一応の平和を取り戻すことができた。
六人の神官は、その歴史を六つの章に分けたイースの本に書きしるし、それぞれの子孫にたくした。
〜イースの本が六冊揃った時、大いなる力が生まれる〜
七百年の平和な時が流れ、地下から掘り出された「銀」により、人々の生活は再び栄えた・・・・・・。
アドル・クリスティン。
名も知れぬ山村に生まれ育った彼は、何にでも興味を示す、好奇心旺盛な若者であった。
特に彼は外の世界、自分の生まれ育った村以外のことについて人一倍興味を持ち、彼の村に立ち寄った旅人との出会いがきっかけで、自らも冒険家となる決心をしたのだった。
16歳のアドルは、ブロマロックの港町にいた。海外の珍しい品でにぎわうこの町に滞在していたアドルは、呪われた国・エステリアの噂を耳にした。
巨大な穴が広がるその国の周囲の海には、まるで入るものを拒むかのように、常に嵐が取り巻き、そこに行こうとした多くの人々を飲み込んでいたのだった。
その話は、冒険家・アドルの好奇心に火をつけた。そして彼はその未知の国を目指して嵐の海へ乗り出して行った。
それからしばらくして、エステリアの砦の町ミネア。そこには、たった今到着したばかりのアドルの姿があった。
操作方法
方向キー:アドルを移動する際に使用する。他にはメニュー画面での選択、コマンドなどでも使用する。
Iボタン:コマンドを決定したり、魔法を使うのに使用する。
IIボタン:選んだアイテムの使用するために使う。また、コマンドのキャンセルにも使用する。
セレクトボタン:コマンドウィンドウを呼び出すために使用する。
ランボタン:ゲームスタートする際にに使用する。アニメーションデモのカットにも使用できる。
ゲームシステム
移動:
方向キーを押すことによって、それぞれの方向に移動することが出来る。ただし斜めの入力は無効で、右上だったら右か上に移動する。地形に段差がある場合、半キャラ分だと、自動的に修正して移動する。
攻撃:
フィールド上などにいる敵は、敵と接触するだけで攻撃ができる。基本的にどの方向からぶつかっても有効。ただしまともにぶつかるとダメージを受ける場合があるので、半キャラクター分だけずらして攻撃する、「半キャラずらし攻撃」が有効。攻撃力が足りないという以外は、一方的に攻撃することが出来る。
ダメージ:
攻撃している時に弾かれるようにしてくらう。敵との攻撃力と自分の防御力とで算出される。ダメージ直後の無敵時間は存在しない。
回復:
外に出ている時は、何も入力しないと自然に回復していく。他にも一部のダンジョン内にも回復できる場所は存在する。他の方法としては、アイテムやイベント、ボスを倒した後などでも出来る。ただしマジックポイントは自然に回復することはない。
会話:
町中などにうろついているキャラクターと接触するだけで会話が出来る。接触する方向に規定はない。
売買:
特定の建物の中で可能。物を売る時は、取引所のみで特定のアイテムのみ可能。ただしIの方のみ。
レベルアップ:
経験値が規定の値より稼ぐと、効果音と共にレベルアップする。攻撃力や防御力、HPやMPの上限が上がる。
ゲームオーバー:
HPが0になった瞬間にゲームオーバーとなる。その他で終わることはない。
コンティニュー:
ゲームオーバーになった時、スタートボタンを押すことで再び直ぐにプレイが出来る。通常はセーブしたところからになる。ボスのところに到達すれば、その突入前の状態からプレイできる。ボスを倒した後も同様。
ステータス:
主人公の強さなどが確認できる。説明は以下の通り。
LEVEL:現在の主人公の到達したレベル。
STR:現在の攻撃力。
DEF:現在の守備力。
EXP:今まで獲得した経験値。
GOLD:現在の所持金。
HP:現在の体力と最大の体力。
MP:現在の魔力と最大の魔力。(IIのみ)
NEXT EXP:次のレベルに到達できる経験値の数。
さらに現在いる場所も表示される。
魔法:
IIのみ登場。イベントなどで入手することができる。使用には一定以上のMPが必要。種類・効果については、3、アイテムに譲る。
装備:
コマンドウィンドウのEQUIPMENTを選択することにより、装備の選択、変更が可能。武器や防具は基本的に右のものほど強力となる。リングや魔法の選択もここで出来る。種類・威力については、3、アイテムに譲る。
経験値:
敵を倒したり、イベントをクリアした時に入手する。レベルが上がるごとに、敵から入手できる経験値は1/2に減っていく。
セーブ&ロード:
コマンドウィンドウを出すことが出来れば、どこでも実行可能。同時に出来るのは5ヶ所まで。
IとIIの境界線:
2作を同時収録している以上、その分かれ目というものが存在する。具体的には、ファクトの章を読み上げて、デモアニメーションが始まるまでがIの部分である。それ以降はすべてIIとなる。