じゃいけん(注:じゃんけん)

時間?そんなモノ関係ない・・・
季節?それも関係ない・・・・・
場所?どこでもいいじゃない・・・・
登場人物?、ヒロと志保
では、始めよう、お前はこの日のためにいたのだ(意味不明)

「暇だ・・・・・・・」
ヒロが、あまりの暇さ加減に腐っている、もともとさほどやる気満タンで
日常を過ごすタイプでないから、珍しいコトでもないのだが、とりあえず腐っていた
そこへ

「おーい、何をアホを絵に描いたような顔して寝てんの?」
「まんまアホな奴に言われたくねえな」
「なんですって!?」
とりあえず、志保がそこへやってきて、軽くディスカッション(?)をする
端から見ても決して、恋人同士には映らない二人が揃う

「あたしも暇してんのよ、遊ぼ♪、あたしが遊んでやるって言ってんだから付き合いなさい♪」
「・・・・何して遊ぶんだ?」
「そうねえ・・・・・・・・」
「気がねえんだったら、誘うなよ」
さらさらやる気なしのヒロ、ふと思いつきを口にした

「なあ、じゃんけんでもしねえか?」
「はぁ?とうとう、おつむが幼児化したか・・・・かわいそうに」
志保が哀れみの目をふんだんに注ぐ
「バカ、ただのじゃんけんじゃねえよ、賭けをしよう」
「賭け?」
「そうだ、負けた方が服を脱ぐ」
「何が悲しくて、あんたと野球拳しなきゃなんないのよ・・・あかりとしてなさいよ」
「あいつは飽きた」
「は?」
いぶかしげな表情を見せる志保、このバカ日頃どんな生活してんのよ・・・と
頭の中で色々思う、あかりがふびんでならないが、幼なじみの宿命だろうと(違います)
涙をこらえる

「な、いいだろ、別に減るもんでもなし・・・・」
「バカ言わないでよ、そうねえ、じゃ、とっておきの志保ちゃん情報を教えてあげる♪」
にぱっといい笑顔をヒロに向ける
「この話はなかったコトにしよう・・・・・・」
遠い目をして、また暇をもてあます格好へと移ろうとするヒロ
志保が肩を掴んで振り返らせる
「今回は、情報っていうか証拠写真よ・・・・とある子のなんと、裸エプロン写真♪」
「は、裸エプロン!?」
ヒロの顔つきが急変する、不適な笑みを浮かべる志保

説明しよう、裸エプロンとは男のロマ・・・・がすがすっ!!
(大変お見苦しい点が有りましたのを、深くお詫びいたします)

「よし、乗った!!」
喜び勇んでヒロが腕を回す、志保もやる気になって構える
「ちなみに、あたしが勝ったら、ヤックおごりね♪」
{ヤクドや!!}
「ん?」
一瞬何か、外野が入ったような気がしたが、とりあえず一発勝負のイロモノじゃんけんが
始まった

ごごごごごごっごごごごご・・・・・・・(BGM)
ヒロ脳内
(さて、どうしてやるものか・・・・一般にじゃんけんてのは、日本人は最初に
パーを出したがるもんだ、おそらく頭が悪くても志保も日本人、ほぼ間違いなく
この法則に従うだろう・・・・)

ヒロが手を妙な形に組んでその中を覗いている、よくある、じゃんけんの前座作業だ
いったいなんの意味があるか、毎度のように気になるが気分が盛り上がるので深くは
追求すまい、志保も同じように、何かを見つけるように手の中をのぞき込んでいる

ヒロ脳内
(・・・・・・・しかし、待てよ、万が一奴がこの日本人たいていパー説(なんか誤解を産むな)を
知っていた場合、奴は俺がパーで来ると思って、チョキで来るか?・・・いやもっと深読みして
あらかじめ俺がこうやって、志保が最初にパーを出すと思ってチョキを出すのを察してグーで
来るか!?・・・・しかし、この場合俺が日本人のセオリーに従って、パーを出すというリスクから
考えるとグーでくる確率は低いな、ここは、俺がチョキかパーで来ると見て、奴はチョキで来るか・・
となると、俺がグー・・・・・しかし・・・・・・)

とりあえず、ぐるぐる頭の中で作戦を練るヒロだったが、突然志保が言い放つ!!
「ヒロ・・・・・あたしは最初にグーを出すわ」

どどどどーーーーーんんんん(効果音)
不適な笑みを浮かべる志保、そしてその様子に硬直するヒロ

ヒロ脳内
(な、なんだとぉ・・・最初に何を出すか教える作戦かぁ!?こいつ、意外と策士か!?
しかし、問題だ一見パーさえ出してしまえば勝ててしまいそうだが、なんせ口で言ったコトだ
それに志保の言うコト、まず間違いなくというほど、グーでは来ないだろう・・・えげつない作戦だ
どこでこういう卑怯な手を習ってくるのか、全くもって不可解だ、まあいい、とりあえず、奴が
グーを出すというのだから、ここは素直にパーで・・・しかし、長い付き合い、俺が素直に
出すと踏んでないだろうから、奴はここで、チョキかパーで来る・・・・志保の考えからすれば
俺がパーを出して、チョキで負けるのだから、グーで行けばよいと踏んで俺がグーを出す
この考えから志保の初手は、パーか!!・・・・ここで、チョキで俺が攻める場合、万が一
奴が公約を守り、グーで来る時のリスクから、あえてパーでいこう、これなら、勝ちもしくは
あいこだ・・・・あいこに伸びれば、奴は動揺するだろうから、俺の勝ちが決定・・・・・・
さらに、この場合はあいつがチョキを出せば公約違反と攻めるコトも出来る、完璧だ
どう転んでも俺に分がある・・・・・・・青いな志保よぉ」

「じゃあ、始めよう」
「いいわよ、あたしがかけ声かけるね・・・・」
二人、何をそんなにじゃんけんごときでがんばってるのか知らないが、ともかく構えた
そして、志保がかけ声をかける

「最初はグー、じゃんけん・・・・・・・・」

「!!!!!!!!」
ヒロ脳内(光速仕様)
(最初はグーだと!?・・・そういうコトか、この最初はグーによって、公約は果たされる
よって次に何を出そうとも、咎められるコトはないって寸法だな!!ってコトは、このまま
俺がパーを出すと奴は踏んできているだろうから、チョキ!!ってコトは
俺の出す手は・・・・・・・・・)←この間、三寸ネ(単位が違います)

「ぽい!!!」
二人がそう叫び手が出される
ざざっ!!!!

志保:チョキ
ヒロ:グー

水を打ったように静かになる、音が消えて二人が超越した存在へとなった瞬間だ
そして、ゆっくりと緊張が解けて二人がこっちの世界へと帰ってきた・・・・
「ふー・・・・バカめ、策士、策に溺れるとはこのコトだ・・・」
ヒロがにやりと笑う
「・・・や、やるわね・・・なんか、おそだし臭いけど、まあいいわ・・仕方ない」
志保が嫌味ではあるが、負けを認めた
それだけでも満足な感じだが、肝心のモノに胸が踊るヒロ

「じゃあ、とっておき、ありがたく見なさいよぉ・・・・・・・・・・」
すっと、志保が写真を手渡す・・・・・・・

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