どりたくさん愛の劇場
亜子さん大戦3、巴里は燃えているか? つづき
雪崩のごとくに
激しい雨が地を打つように
透明雅史の背中が二体のメイドロボのあしに打たれ続ける
マルチ「びょびょびょびょびょびょびょびょびょん!!!」
セリオ「ぼよよよよよよよよよよよよよよよよよん!!!」
雅史「ぐえええええええええええええええええええ!!!」
もはや雅史探しという当初の目的を忘れて飛び跳ねることのみに集中するメイドふたり。
めちゃハイスピードで飛び跳ねてます、秒速100回くらい跳ねてます。
マルチ「わーい、ジャンプするとへんな声が聞こえておもしろいですぅー!」
セリオ「そうですね。まるで地獄の底から響くかのような苦悶の声がたまりません」
雅史「ぐひいいいいいい!!!ま、参った!降参!もうやめてえ!!!」
雅史たまらずギブ。
ステルス迷彩スーツの透明機能をオフにして姿を現します。
マルチ「あら?こんなところにいたんですか?」
セリオ「灯台デモクラシーとはこのことですね」
わかりずらいボケかますセリオ
亜子さん「あなた誰なの?どうして私のこと監視なんてするのよ!」
雅史につめよる亜子さん
雅史「あるひとに頼まれてね・・・・・・」
亜子さん「ある人?真子ねえさんなの?」
雅史「ふ、どうだろうね・・・・・」
ひまわりのような笑みを浮かべて答える雅史
亜子さん「答えなさいよ!」
雅史「ふ、答えなかったらどうするつもりだい?」
亜子さん「え?・・・・・えーと・・・・どうしよう?」
セリオ「拷問してはいかがでしょう?」
マルチ「わあ、素敵ですぅ。臭作ライクにヤっちゃいましょう!」
亜子さん(しゅうさくってなにかしら?)
亜子さんよくわかりません。
雅史「べべべべべべべ弁護士を呼んでくださいっ!!」
亜子さん「弁護士?」
雅史「そ、そうです!僕には権利がある!」
亜子さん「弁護士って言ったって・・・・・」
綾香「あら?あなたたち、なにしてるの?」
亜子さん「あ、さっきのタマゴの姉妹」
巨大な玉子のカラをかぶったハンプティダンプティ姉妹のふたりが通りかかりました。
亜子さん「実はかくかくしかじかで、この男の子が弁護士を呼べって言って困ってるのよ」
綾香「あら、それならちょうどいいわ。私たちこう見えても弁護士なのよ」
亜子さん「嘘!なんで弁護士が玉子のカラかぶってるのよ?」
綾香「別にいいじゃない。それじゃああたしと姉さんがこの猫スタイルの男の子を弁護するわ」
セリオ「では私とマルチさんとで、こちらのおかっぱのお客様の側につきます。
裁判を開きましょう。そちらは被告人、こっちは検察ということでよろしいですね」
亜子さん「裁判?なんでそんな大げさなはなしになるのよ?」
芹香「・・・・・・・・・・・・・」
綾香「え?なあに姉さん・・・・・・・・裁判をするなら裁判長がいないとだめですって?」
セリオ「確かに。両方の言い分を聞いて公平な判決を下すひとがいなくてはなりません」
綾香「誰に頼む?」
マルチ「はううー、委員長に頼んでみてはいかがでしょう?」
セリオ「マルチさんナイスアイディア。裁判長と委員長って語感が似てますから適任ですね。
さすがマルチさん、セリオは大好きです」
マルチ「(聞いてない)それではみんなで委員長のお家に行ってお願いしましょー」
綾香「どこにいるの?その委員長って?」
マルチ「向こうのきのこの山に住んでますぅ〜」
綾香「それじゃあみんなできのこの山にしゅっぱーつ!」
亜子さん「勝手にはなしを進めないでよー!」
雅史「ああどうしよう裁判なんてどうしよう裁かれちゃうよ僕いやだよそんなの死刑になったらどうしようやだよそんなの僕どうなっちゃうん
だよなんだよこの訳わかんない人達はおかしいよあたまおかしいよ僕をいったいどうするつもりだよう!!!!」
亜子さん「好き好き喋りしないでよ!」
亜子さんと2体のメイドロボの検察側チーム
雅史とハンプティダンプティ姉妹の被告人チーム
合わせて6人は委員長のいるきのこの山に向かいました。
マルチ「らんらんら〜ん♪」
セリオ「マルチさん大好きです(はあと)」
芹香「・・・・・・・・・」
綾香「なあに姉さん?・・・・・・・なんだか楽しいです、ですって?」
雅史「うわあああん。どうしてだよどうして僕だけ縛られてるんだよしかもなんか臭作ライクな縛りで恥ずかしいよ屈辱だよなんでだよなん
でこんなマニアックな縛られかたされなくちゃいけないんだよ僕は違うよこういうの好きじゃないよ嫌だよこの路線はマニアだよ18禁だよ
自己の責任において虚構と現実の区別がアレだよ!」
亜子さん「うるさーい!」
おかしな6人組は楽しげにきのこの山目指して進むのでありました。
亜子さん「もうピクニックじゃないのよ。この人たち絶対おもしろがってるわ!」
亜子さんぷんぷんです。
つづく
スタンド・バイ・亜子さん つづき
イン・ザ・ナイツ(中略)スタンドバイミー、オーだーりんだーりん♪
亜子さんとおかしな仲間たちは委員長の住む「きのこの山」目指して森の中を進みます。
ねえねえセリオさん、スーパーマンとマイティマウスはどっちが強いのでしょう?
スーパーマンですマルチさん、マイティマウスはマンガですがスーパーマンは現実ですから
そうですか、でもきっといい勝負ですよね
あ、マルチさんあそこにヘビがいますよ
きゃあこわい
嘘ですヘビなんかいませんよ、マルチさんびびった罰です、げしげしげし!
ああひどいですぅセリオさん、あ、クモですよセリオさん
まあこわい
あはははは、嘘ですよーだ。それではびびった罰いきますよ
がすがすがすがす!!!
はうううう、どうしてセリオさんがぶちますか?
それがどうかしましたか?気にしないでくださいマルチさん
そして鉄橋を渡る亜子さん達、真下は深い谷底です
はわわわわわ、すってんころりん
はうう、モップを落としてしまいました。おかっぱのお客様どうしましょう?
どうしてモップなんか持ってくるのよ?あきらめなさいよ、あっ!汽車が迫ってくるわ!
あわてて走るマルチと亜子さん。危機一髪で助かりました。
夜になりました。
たき火をかこんで野宿です
芹香先輩が自作のオリジナルストーリーを語ります
ふとっちょのぶたけつくんの話しです。
ぶたけつくんはパイの大食い競争に出場、しかし開場のまえに「ひまし油」を一瓶飲み干していたので、ゲロ吐きまくり、それを見ていた他
の出場者も吐き、さらに見物客までもがゲロゲロ。
会場はもうゲロまみれ
その様子をひとりほくそえみながらぶたけつくんは見るのでした。
まあ、おもしろい、姉さんそれからどうなるの?
え、もう終わり?そんなのつまらない、こういうのはどうかしら?
ぶたけつくんはその後海兵隊に入隊、ノルマンディに上陸しドイツ兵を殺しまくり!
こっちのほうがおもしろいわ
綾香さんは勝手にラストを変えてしまいました。
みんなで寝ました。
亜子さんはなかなか寝付けませんでした。
あたし、どうしてこんなところにいるのかしら?
おうちに帰りたいわ。
ああ、ねえさんの言うことを聞いていればこんなことにはならなかったのに。
あたしったらバカ、亜子のバカバカ、シクシクシク・・・・・・
ふと見上げると、満点の星空が広がっていました。
まあ、きれい
都会ではこんな綺麗な星空は見られないわね
亜子さんはとっても感動しました
きっとこの綺麗な星空を見ただけでも、ここに来たかいがあるのかもしれない。
亜子さんはそう思いました。
そうすると、なんだか幸せなあったかい気持ちになって、
亜子さんはすやすやと眠ったのでありました。
つづく
亜子さんバイ・ミー つづき
亜子さんとおかしな仲間たちは、委員長に会うため「きのこの山」目指してさらに森を進みます。
マルチアンドセリオ
「ろりぽっぷろりぽっぷ♪ろーりろりろり♪ろりぽっぷろりぽっぷ♪ろーりろりろり♪
PON!(くちのなかに指をいれて頬の内側をはじいて立てた音)
ぼぼんぼんぼん♪」
亜子さん「そんな歌うたってると、管理人さんに怒られちゃうわよ」
マルチ「あ、行く先に大きな沼がたちふさがっていますう」
綾香「迂回していったら遠回りだわ」
セリオ「仕方ありませんね。沼の中を渡っていきましょう」
ざぶざぶざぶ
一向は沼をつっきって、向こう側へ渡ります。
綾香「みんな渡り終えたかしら?」
マルチ「チェシャ猫さんがまだですう」
雅史、マニアックに緊縛されているため思うように身動き出来ずに沼の真ん中で立ち往生。
雅史「なんでだよなんでこんな沼の中縛られたまんまで歩かなきゃならないんだよなんか足元がヌルヌルするよなんだよぼくこんなの嫌だ
よしかも好き好きしゃべりがどうも間違ってるらしいし、ネットで調べたけど好き好き大好きって13cmでなんかやばいっぽいよラバーがど
うとか僕だけの人形がどうとか言ってるし、そっち系なんかやばいよ興味がないとはいえないけどでもやっぱりアレだよ姉妹妻ってどうだろ
うむしろそっちが興味があるよあの巨乳のお姉さんなんかいいかもだよ!」
亜子さん「あ、危ない!」
雅史「う、うわああああああ!!!」
つるっ!ざばーーーーん!!!
雅史、足を滑らせて見事に転びます。
雅史「うわーーー!!!助けて!沼の中になんかいるよ!なんか服の中に入ってくるよ!」
亜子さん「い、いったい何が?」
芹香先輩「・・・・・・・・・・・・」
綾香「何?姉さん。え?ヒルが体に吸いついているんだわ、ですって?」
雅史「ひいいいーーーーー!!!」
雅史、必死に沼を渡り、岸辺に辿りつきます。
雅史「取って取って取ってええええええ!!!なんかいっぱい体にくっついてるうううう!!!」
セリオ「大変です。このままでは全身の血を吸い取られミイラ化してしまいます」
亜子さん「はやく取ってあげなきゃ!」
みんなで雅史のレオタードの中に手をつっこみ、ヒルをひっぱがします。
雅史「うひゃひゃひゃひゃ、くすぐったい!」
綾香「ちょっと!真面目にやってんだから笑わないでよ!」
セリオ「だいたい全部ひっぺがしたようですね・・・・」
マルチ「はわわわわ、まだおっきいのがくっついてます。はやく取らないとデンジャラスですう!」
マルチ、雅史の股間あたりに手をつっこみぐいぐい引っ張ります。
雅史「うぎゃーーーー!!!そそそそそれちがう!ヒルちがう!うぎいいいいい!!!」
セリオ「マ、マルチさん!それはヒルではありません!」
マルチ「はうううう、ちがうんですかあ?」
あわてて手を離すマルチ
雅史「むぎゅ・・・・・」
あまりのことに雅史失神。
雅史が眼を覚ますまで、沼のほとりで野宿です。
みんな疲れて眠ります。亜子さんと芹香先輩だけが起きて、焚き火の前で語ります。
亜子さん「あたしったらバカ。真子姉さんのいうことも聞かずに勝手なことしてこの不思議の国に迷い込んで、なにやってるのかしら?
あたし何をやってもダメだわ。姉さんにはかなわない。姉妹なのに大違い。
あたし自分のこと嫌いなの。ドジでバカでいいとこなんかないわ。
姉さんみたいになりたいのに。くすんくすん。
そして給食費がなくなって次の日、学校の先生は新しいスカートをはいてきたの。
チェック模様のやつ。もういやよ。死んじゃいたい」
芹香先輩「・・・・・・・・・・・・・」
なでなでなで・・・・・・
亜子さん「あ・・・・・・」
芹香先輩にあたまをなでなでされた亜子さん。
なんだかほっとした気持ちに包まれました。
亜子さん「なんだか子供のとき、真子ねえさんにこんなふうになでてもらったこと
思いだしちゃうわ・・・・・」
次の日、亜子さんはみんなより早起きしました。
みんなが目を覚ますまで、ひとりで森の中を散歩です。
ふと、背後でがさごそ音がするので振り向くと、
一頭の鹿さんが茂みの中から顔を出していました。
亜子さんは鹿さんと目が合いました。
しばらく黙って見詰め合う亜子さんと鹿さんです。
やがて鹿さんはふっと立ち去りました。
ただ、それだけのことですが、亜子さんはその時、
鹿さんとこころが通じ合ったような気がしたのです。
そのことは亜子さんの大切な思い出になりました。
この事を亜子さんは自分だけの秘密にして、その後も誰にも話したことがありません。
真子ねえさんにも言っていないのでした。
なんだか口に出して話してしまっては、この思い出を忘れてしまうような気がして
亜子さんはずっと秘密にしているのでした。
つづく