藤田浩之〜同級生はいぶりっど〜
(ToHeartだけでなく、同級生2もクリアしたのみお読み下さい、この二つに限ってネタバレです)
ぴぴぴ・・・・ぴぴぴ・・・ぴぴ・・・くっくどぅどぅるどぅ〜♪
軽やかな電子音が、時計から流れて、やや、欧米調の鶏の鳴き声が聞こえ
ヒロは目を覚ました
「ん?・・・・俺、目覚ましなんて持ってたか?・・・・・っつーか、あかりどうしたんだ?」
ゆっくりと身体を起こし、辺りを見回す・・・何かいつもと部屋の感じが違う、こう
レイアウトがってより・・・・・
「やけに、俺の部屋って広いな・・・・・・・あかりの掃除好きにも参ったな・・・・」
あかりが片づけたせいだと決めつけ、とりあえず起きようかと思ったが
「・・・・・なんだよ、まだ、こんな早い時間か・・・ったく、もうちょっち眠・・・る・・・か・・・・」
言葉半ばで既に寝ているヒロ、ゆっくりと布団の中へと沈み込んでいく、そこへ
どんどんどん!!どんどんどん!!
「?・・あかりか?・・・・ったくうるさいな」
「??・・・・開けるよ?・・・・いい?っていうか、もう起きないとダメだよ!」
ぱたぱたぱたぱた、若奥様のように、スリッパの音を鳴らしながら、扉から人の気配がやってくる
どうせ、あかりかと思いっきり無視、俺は眠いという態度を身体で示しつつ、寝る
「ちょっと、もう起きないとダメだってば!!・・お兄ちゃん!!」
(お兄ちゃん?)
一応、まどろみながら起こしに来たあかりの声に耳を傾けるヒロ、しかし、妙だ
お兄ちゃんとは、これは、新手のギャグか?
「もう、ほら!!起きないと!!お兄ちゃんてばぁ!!」
(・・・・・・・・・)
しばらくモノを考える、ヒロ・・・・どういうコトだろう・・・・、そして一つの答えが出る
「そうか・・・・・・近親プレイか・・・・・あかりも、マニアックになったな・・ういせっと」←鬼畜
ゆっくりと、身体を起こし、それ相応の対応をするヒロ
「しかたねえな、あかりも・・・・・・」
「ちょ、!!、お、お兄ちゃん!!な、何言って・・・!!や、ちょ・・・・」
「ん?・・そうか、兄妹だからあかりって呼ぶのは・・・・いいじゃないか別に、どこも問題ないぞ」←そういう問題ではない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふぅ、あかりの奴何時の間にあんなに、髪長くなってたかな・・・黒かったしな・・赤髪やめたのか」
こりこりと、アゴの辺りをかきながら、ぶらぶらと外を出回るコトにしたヒロ
ふらふらと歩いていると、前から、眼鏡の少女がやってきた
「お、委員長!!」
「??・・・珍しいわね、あたしのコト委員長って呼ぶなんて」
眼鏡の子が、不思議そうに頭をかしげる
「??なんだ、関西弁はどうした?・・それに、おさげも辞めたのか?」
「はぁ??」
呆れた顔というか、何この人、やばい?って顔して、ヒロを見る少女
「・・・・・まさか、俺のコト忘れたのか?・・・そ、そんなあの夜に、あんなに激しかったじゃないか!!」
「!!な、何をおっきな声で、叫んでるのよ!!・・・どうしたの?おかしいよ・・・」
心配そうにヒロを見つめる、眼鏡娘。その様子に、酷く狼狽するヒロ
「・・・・そうか、忘れたなら思い出させてやるしかないな・・・・ほれほれ」←外道
「ちょ!!や、何よその、ロープわ!!・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「くー・・・・委員長に忘れられてるとは、辛いな・・・・ちくしょう」
ぶつぶつと文句たれながら、独り道を歩くヒロ。ぐるぐると辺りを見回すと、なんかいつもと風景が違うような気がしたが
「ふーむ、ちょっと見ない間に変わるモノだな・・・うーん」
などと、感慨にふけるのみで、ほとんど意に介さない有様、さて、進む足はなぜか
一つの病院にたどりついた
「・・・・・・・・・・・・なんだろう、俺は行かないといけないような気がするな・・・・」
ヒロがふいに、第六感からのメッセージを受け取る、あのでっかい木に登らなければいけない
そう思うと、すぐに行動に移す、がしがしと、大きな木を上り病院をのぞき見る
「・・・・・・なんだ?・・・・・??・・・・せ、先輩?」
ちょうど、目の前にある窓の向こう側に、静かな寝息を立てて、寝ている
美しい長い髪の少女を見つける、ヒロ・・・・っていうか、先輩ってのは無理ないかなぁ(ぉぃ
「先輩・・・・・か、かわいいな・・・・・・・」
どきどきと窓のこちら側から、その様子を伺う・・・・そして、当然の如く伺うだけで済むわけがなく
「・・・・・ふむ、あのじじぃも今日はいないみたいだし、チャンスだな・・・・こんな所で寝てる、先輩が悪いんだからな」←下衆
にやりと、口の端を上げながら、ゆっくりと窓に近づき、強引にそれを開ける
きぃっという音と共に開いた窓から、緩やかな風が入りこみ、先輩(?)の髪を揺らす
「・・・・・・妙な髪型だな・・・・ま、いいかこの際・・・・よいしょっと・・・・・」
と、何かしようとしたその時
「!!」
しゃぁぁぁ!!!ふぅーーーーーー!!!
どこからともなく、一匹の黒猫がやってきた
「のわ!?・・・く、こいつ、学校の裏にいた黒猫か!!・・・ちくしょう・・・・何しやがる!!」
いきりたった黒猫が、激しい攻撃をしかけてくる
がんばる、ヒロ。たかが猫ごときに負けられるわけがないと、応戦、しかし、巧みなフットワークで
翻弄される
「こいつ・・・ただの、黒猫じゃねぇな・・・・・」
ゆっくりとアゴのあたりに流れてきた、汗を手の甲で拭う
黒猫は、まだ攻撃の手を辞めるコトもなく、波状攻撃をしかけ続ける
「ちくしょう・・・・・今日の所は、引き分けにしておいてやる!!」←お前負けだってば
ヒロは、素早く病室を後にした
黒猫が、そっと安堵のため息をついた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ったく、大変な目にあっちまったな・・・・・しかし、あの猫・・・ま、いいか」
ふと気になった点があったようだが、その考えを捨てて、またぶらぶらと歩くコトにする
「・・・・・・よぅ!!ストロベリーパフェ!!」
がす!!
「ぐあ・・・・・・・、ってし、志保てめ!!」
振り返ると、志保にしては髪が黒く、限りなくちっちゃい女の子が目に写った
「??????・・・誰だよ、志保って・・・??」
女の子が不思議そうな顔をする
「・・・・あれ?髪の色お前も変えたのか・・・ったく、似合わねぇな・・・」
「うるさいな・・・あたしは、前からこの髪型だよ・・・何言ってるんだ?とうとう、頭がいかれたか?」
女の子の挑発の具合が、どうにも志保の時と同じように勘に触る
「たく、いちいちうるさい奴だな・・・それより、なんだ?弓なんか持って・・・・」
「??お前、本当大丈夫か?あたしが、弓道やってるコトすら忘れたのか?」
哀れむような目を、ヒロに向ける女の子
「・・・・弓道って・・・なんだ、胸の大きさでレミィに勝てないからって、弓で対抗しようなん・・・・」
がす!!!!!
「ぐあ・・・・・」
「誰が、胸ないって?(怒)」
なんだか、いつもより手が早い志保、しかも、何か攻撃力が高い気がする・・・
「・・・・・・それより、お前こんな所で何してんだ?」
女の子が何もなかったように聞いてくる
「・・・ててて、散歩だよ・・・・・・・」
と、言ってふと、一つのコトに気付いた
「!!そうか、貴様、ダーク長岡だな!!」
ヒロが指を向けて、吠える
「?・なんだ?・・・・・その指立て格好は、あたしの専売特許だぞ?」
「うるさい!!・・・お前、また、のっとられてるのか・・・・・・」
「??・・・・何言ってんだ?・・・長岡??・・・・・!!お前、あたしを、芳樹と間違えるなんて!!」
何か知らないが、女の子も激しく怒る
「うるさい、今助けてやるから、大人しくしてろよ!!」
「なんか、知らないけど、あたしに勝てると思ってるのか!?」
どかばきどかばき・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・ちくしょう、こんなコトなら、ゲーセンで勝負にするべきだったな・・・」
傷を負ったヒロ(笑)、普段の志保からは考えられないような、強力な攻撃の前に
慌てて逃げてきたのだ・・・うーん、猫と戦ったせいかな・・・・
ふらふらと歩いているうちに、学校にたどりついた、そして、足は勝手に自分の教室へと向かう
「・・・・・・・お願い・・・許して・・・・」
「は?」
教室へ入った途端、何か長めの髪をゆらした、美少女が謝ってきた
慌てる、ヒロ・・・何かしたか??
「え?・・・」
「そう、許してくれないの・・・・・・・」
そっと、女の子が帰ろうとする・・・なぜか、身体が勝手に動いて、行く手を遮った
「ど、どいてください!!」
「いやだ」
「そ、そんな、学校閉まってしまいますよ・・・・」
「いいじゃん」←投げやり
「そ、そんな・・・・・・」
「・・・・・・じゃ、琴音ちゃん始めようか」←最低
そう言うと、なぜか、身体が勝手に動いて、教卓の所へ女の子もろとも
移動を開始する、ヒロ
「うーん・・・なんで、こんなに勝手に身体が動くんだろう・・・・・」
「ちょ!!こ、琴音ちゃんて、だ!・・・・いやぁぁぁぁぁ・・・・・」
「・・・・・・・?・・・・チョーク?・・・・いや、黒板消しの方が・・・・」←鬼
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふぅ、流石に疲れてきたな・・・やれやれ」
肩をぽんぽんと、叩いて、ゆっくりと歩いていく
学校を後にして、いそいそと歩く
「おーーい!!」
「ん?・・雅史か?」
ゆっくりと振り向くと、何か違う物体が目に飛び込んできた
「だ、誰だ!!貴様!!」
「何、言ってんだよ、俺だよ、俺」
「ち、違う雅史は、そんな格好して、歩いていない!!!」
ヒロの目の前に現れた物体は、なぜか、柔道着を着込んで、ある意味爽やかな笑顔を携えている
笑いながら、ヒロに話かける男
「何言ってるんだよ・・・・ったく、おかしなコト言う奴だとは思ってたけど・・・・」
「違う、この偽物め・・・だいたい、なんだ、この三・三・七拍子は!!」
「は?」
とりあえず、バックになぜか流れる音楽を指摘するヒロ、不思議そうな顔をする男
「なんだか、知らないが、いくら友達でもそんなコト言われたら、傷つくぞ」
男が悲しそうな顔をして、言う、その顔に、ふと反省をするヒロ
「そ、そうだよな・・・他人の趣味に、とやかく口出すなんて、俺らしくないよな」←勘違い
「そうだよ・・・なんか、どっか、悪いんじゃないのか?」
「いや・・・・・なんか、疲れてるんだ・・・またな」
ゆっくりと、手を振って、そこを後にするヒロ
何か気怠い感情を、抱きつつ気付くと学校の裏にしては遠い、神社に来ていた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・なんか、この神社でっかくなったな・・・・・」
ぐりぐりと辺りを見回す、そう、確かに葵ちゃんが練習している神社にしては
何かでかい・・・こんなに、すごい所だったかな?と首をかしげる
なんとなく、茂みの方へと移動する、すると
田舎から出たてのような、初初しい女の子がいるではないか
「・・・・・・葵ちゃん?・・・・な、なんか印象変わったなぁ・・・・」
「??」
不思議そうな顔をする女の子
「さて、じゃ、いつものように・・・・・・」
「え!!・・・きゃ。きゃあああああああ!!!!」
叫ぶ女の子、ヒロが何をしようとしたかは、都合上お教え出来ませんが
とりあえず、女の子が悲鳴をあげた!!
「え!?・・そ、そんな、いつも大丈夫じゃん」←変態
「いやぁぁ!!!!!」
「嘘・・・ちょっと、ハードだったかな・・・・・」←ダメ人間
と、その声を聞きつけ、誰かがやってきた
「こら!!!何してんだ、お前!!!!」
「わわわ!!・・・・に、逃げるか!!!」
走り去る、ヒロ
追いかけてきた、謎の男
泣き続ける女の子
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「てなコトがこの前あったんだよ・・・・・・」
ヒロが、マルチに話している
「はー、それは大変でしたねえ・・・・・」
あうあうと、何度も頷くマルチ
「ふむ・・・・・・・あれ?」
「はい?」
ふと、マルチの割に何か足りないコトに気付いた
「・・・・・耳は、どうした?」
「え?・・・・・何言ってるんれすか・・・・・」
「・・・・・・・いや、いいや、もう」
「先輩、なんかおかしいれすね」
もう、なんだかどうでも、よくなったりした・・・・・・・
すまんす、オチなし