テストだ。卒業式が終われば当然だが、テストが待っている
在校生に残された最後の試練である、これを抜けないわけにはいかない
皆が今まで学習した知恵を全て集中させ、抜けていく、それが学年末テストだ

ここに、問題児が二人いる
「高馬・・・・・調子はどうだ?」
「・・・・・・みなつき先生のだけ、やべぇ・・・・」
「お前もか・・・・・(−−;」
高馬わーふ、当利勝。この二人である
この物語を読んで頂いた懸命な読者様ならおわかりであろうが
実に、全授業に参加した覚えがない二人である、この二年生という
多感な時期に学んだコトは、お互いの攻防のみである

ある時は、高馬が当利の顔に落書きをし
ある時は、高馬が当利のノートに落書きをし
ある時は、高馬が当利のシャツに落書きをする
なんだか、一方的な気がしないコトもないが、それはそれとして
ともかく、二人とも授業の内容がわかっていないのである

が、しかし、二人はこの学園始まって以来の、秀才でもあった
普段ぐっすり寝ているくせに、ほとんどの授業の内容はわかっているのだ
睡眠学習のたまものである、また、テスト前の異常なまでの集中力は
円周率なら、軽く三万桁くらい暗唱できると豪語している、実態は、三万桁も
誰も知らないから、適当なコトを噴いているという話しだが、真相は定かでない

こんな無敵な二人にも、苦手な授業があった
それが、この「みなつき先生の授業」である
物語始まって以来、最も受講回数の多かった授業であるが、残念なコトに
二人この授業に限って、寝ていなかったため、学習が進んでいないのだ
なお、授業名は未だに謎である(ぉぃ

これから記される物語は、二人の少年がいかにして試練に立ち向かっていくかという
ドキュメンタリーである、涙脆い方はハンカチを用意したほうが好いかもしれない

テスト・・・・・・・・・・・それは、壮大なドラマである

嘘級生〜こんなんでいいのか〜

当利勝の場合

当利は考えた
「よし、ここは、人に頼ろう」
考えるとすぐ動くのが、彼の長所だ。まずは頼れる人材を探すコトにした
「あ〜る子さぁん♪」
と、既に、違う利に走る当利、大丈夫なのか

「なに?あたし、結構大変なんだけど・・・・・」
あ〜る子も、どうやら、テスト前でかなりピンチらしい、彼女は授業は受けているものの
普通の頭の持ち主のため、テスト前には勉強が必要なのだ、話しを切り出す当利
「んと・・・・みなつき先生の授業のコト、教えて、欲しいんだけど・・・」
「みなつき先生の?・・・・ああ、あれ、あたし得意だからいいよ♪」
心の中で、ガッツポーズの当利

「で?何がわかんないの?」
「全部」
がすがす!!!、素直な当利の答えに、笑顔で拳を飛ばす、暴力少女
「帰って(怒)」
「うう・・・ま、マジでわかんないんだよぉ・・・・あの先生の授業って、すっげえ多角的だし・・・・」
「うーーん、じゃ、仕方ないから、あたしの参考書貸してあげるよ、これでがんばって」
と、渡される参考書、りびんぐゲーム全10巻

当利は、これを読破する所から手を出しはじめた

高馬わーふの場合

高馬は悩んだ
「どうしたらいい?・・・・・直接、先生に聞くか?」
結構、色々と悩んで決めるタイプのため、色々と思惑する
すると
「先輩・・・・・どうしたんですか?」
天使の笑顔を持つ少女が現れた、そう、みなつき先生の所に下宿している、ロ少女まなである

「・・・・・・・テスト大丈夫か?まなは」
「ええ、多分大丈夫です、今回はちょっとがんばって、学年一位を狙ってみます」
おそるべしである、普段、ころころ転ぶ、ただのロリ少女かと思わせておきながら
蓋を開けてみると、反則なまでに頭が好い、このあたり、某霧島マナを彷彿させる(謎)

「けど・・・・・、みなつき先生の授業だけちょっとわかんないんです・・・」
残念そうというか、力無く答えるまな、ここで、電球マークが、高馬の頭上にともった
「!!・・・・・じゃあ、仕方ない、一緒にやるか♪」
「え!?・・・い、い、一緒にテスト勉強!!??・・・はわ・・・」
まなが、何か衝撃的だったのか、たらりと鼻血を噴く(ぉぃ
それを、ふきふきして、せせこましく、みなつき家へと向かう、高馬
彼の作戦は、恋人と勉強に変わった・・・・って、それでいいのか!?

当利勝、二日目

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
台詞がないが当利勝である。一日でげっそりと、痩せてしまい、こけた頬が痛々しい
昨日徹夜で、りびんぐゲームを10回ほど読んでみて、すっかり死亡寸前であるのだ
「・・・・・全然わからん・・・・あれを読んで世の中の役に立つのだろうか・・・」
一抹の不安を覚える当利

だが、学校の授業というものは、特に普通科の高校などはくだらないコトを
たくさんやるのである、どこの誰が、日本史で覚えたコトを、生きていく上で必要と
していようか、誰が、スーパーで買い物をするために、微分を駆使するだろうか
それと一緒である、もっとも、みなつき先生の授業に関しては、ある種哲学めいた
教訓も含まれるため、他の授業より生きていく糧になると、個人的に思う

げっそりと痩せた身体をふらふらと、させながら、休みになると、足繁くあ〜る子の所へ通う
「おや・・・・なんか、一日で、えらく変わったねえ(^^;」
「・・・・・全然、わかんない・・・・ごめん、マジで教えて・・・」
当利が、焦点があってるかどうか定かでない、目を携えてあ〜る子にすがる

「っていうか、あたしもかなりやばいんだけど・・・・じゃ、次は、これやっておいて」
と、ぶっきらぼうに、参考書(?)その二を渡される、一枚の金色のCDだ
「・・・・・・・これは?」
「永遠という、テーマについて語られてるわ・・・・それを、今度はやっておくの、じゃね」
あ〜る子は、コメントのみのこして、そそくさと自分の席へと戻っていった
重い体をひきずり当利も戻る

高馬わーふ、二日目

「・・・・・・・・つまり、ここで誘わないといけないのは、いずみなわけだよ」
「みゅう・・・・・・・・唯編以外はよく、わかりません」
とりあえず、俺が一年生の範囲であるみなつき先生の授業を教えている
そう、一年の時は、俺もそこそここの授業に関しては成績がよかった、なぜだろう
題材が変わったからか・・・・・・・・・

だいぶ煮詰まってきたのか、まながふらふらと頭を左右に揺らし始めた、限界か(^^;
「おし、とりあえず休憩入れよう・・・・・」
「・・・はう、すいません、折角見てもらってるのに・・・・あの、お茶だしますね」
まなが、ういしょ、と立ち上がってぱたぱた台所へと消えていった、どんがらがっしゃーんと
お約束の音を響かせながら、お茶を入れているようだ

「・・・・・・・しかし、二年の範囲難しいな・・・・・やってないコトばっかのような気がするぞ・・・」
改めて教科書を見て思う・・・・結婚しようよなど、読んだ覚えがない(−−;
一瞬、先輩に聞こうかと思ったが、もう頼れる先輩はいないのだ、甘えてはいけない
「・・・・・先輩の・・・難しいんですか?」
まなが、心配そうに戻ってきた、お茶を入れるだけなのに、なぜか、小さなエプロンをつけている
うーん、ロな上に、冥土趣向か・・・・・これは・・・・

当利勝、三日目

「・・・・・・・はぅぅぅぅ・・・・・」
ずいぶんとハスキーな声だが、当利勝である。
昨日に続いて、今度は、徹夜で金色のCDをプレイしていたのである、そら死ぬわな(ぉぃ
「おや、当利くん・・・・どうだった?」
「永遠は、あるよ・・・・・ここに・・・・」
目がうつろな上に、既にだれに話しかけられているかも、わかっていないようだ
困惑したあ〜る子が、次の課題を渡す

「・・・・・・・・・・・これは?」
「ん、名古屋の銘菓よ・・・」
「・・・・・・・・・・・これで?」
「食味評価よ、名古屋の銘菓の好い所と悪い所を、自分の舌で確かめて、その考察って授業あったでしょ?」
あ〜る子はそうだけ言い残し、去っていった・・・・・死亡寸前の当利に、なごやん・・・生きていられるのか

高馬わーふ、三日目

「先輩・・・・・だいぶわかりました♪」
「そうか・・・・しかし、まな、本当飲み込み早いなあ」
しみじみと感心する俺、まだ、三日目だと言うのに、あれだけたくさんあった
参考書を全て理解している、うーん、なかなかやる、流石学年TOPを狙うだけはある

俺が、褒めた後、恥ずかしそうに顔を赤らめてうつむいて、もじもじしだした
「どうした?・・・・」
「え?・・・・や・・・だ、だって、先輩・・・・そ、その・・・」
真っ赤になって、もじもじしながら、俺を上目遣いに見る、かわいいのはわかったが何か
あっただろうか・・・・・

「・・・・そ、その・・・・この問題出来たら・・・・・・・って」
「あ・・・・・・あー、そ、そう言えばそうか(^^;」
一気に滝のような汗を流す俺、そうだ、実はやる気をださせるために
次の問題が解けたら、まなの言うコトを聴いてやると言っていたような覚えがある
「そうかそうか・・・・で?」

まなが、オーバーヒート寸前の顔で、きゅっと、目を閉じて言う
「・・・・・・・・・・・き、・・・・・きすしてください」
「・・・・・・・・・・・・は?」

突然ですが、当利勝の現在の状況
「ぐあわあああああああああああああああああ!!!」

驚く俺・・・・・・ま、まさか、そんな願いを言ってくるとは・・・・
普通、こういうのは出来の悪い彼氏がっていうのが、「かぼちゃワイン」以来の定説じゃないのか
「え・・・・・んと・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
うろたえる俺と、裏腹に、きゃーー、言っちゃったよぉ♪・・・やぁん♪、という感じで
ぱたぱたと転げまわるまな、俺はどうしたらいいんだろう・・・・・・

「・・・・・い、いいのか?・・・そ、そんなんで?」
一応もう一度聞いてみる、はっと、我に返り、どきどきとしながら俺を見るまな
恥じらいを浮かべた顔を見せて、小さく縦に首を振った
「・・・・・・・・・先輩となら・・・・」
小さくそう呟く・・・・・・・・

たびたびですが、当利勝の現在の状況
「まふっまふっ、まふっ!!・・・げふっ!・・・・(むせている音)」

俺の鼓動もどんどんと高鳴る、まなとそっと向かい合った
ぽーっとしたような顔で、目は潤んでいる・・・・まさに、キスをする時の少女そのままだ(ぉぃ
「・・・・・・・・・・せんぱい・・・・」
小さく、平仮名で呟く・・・・・ここに来て、まなの声が媚薬のように、俺の何かを
するすると溶かしていく、更に早まる鼓動・・・・そっと、両肩に手をのせる

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一瞬、ぴくりとしたものの、少し震えながら俺が近づくのを待っている、ゆっくりと目を
閉じるまな・・・・・・、俺もだんだんとぼーっとしてきた、ゆっくりと顔を近づける
少し時計を気にしてみる・・・・みなつき先生は絶対に帰ってこない時間だ・・・・
何か甘いような、熱い感覚が俺の神経を麻痺させていくのがわかる・・・・・

「・・・・・・まな・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
小さく名前を呼んでやり、俺は意を決して、すっと身体を寄せる
そして、唇を重ねる

再度、当利勝の現状
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・寒い・・・・寒いよぉ・・・・」
・・・・・・何があったんだろう(−−;

まなのコトを、とても愛おしく思うと同時に、今までまなを
ただの下級生、ロな女の子としか見てなかった自分に気が付いた
この瞬間の、女の子らしさ・・・・そう、年頃の女の子だと、やっと気付かされた
ふと、不安がよぎる・・・・もし、ここでキスをしてしまったら、まなの本当の魅力に気付いてしまい
今までのように付き合えないんじゃ・・・・・そう思いながらも、身体は静かにまなを求めた

そして・・・・・・・・

むに

そっと、唇を離しお互い向き合う、俺とまな
「・・・・・・・・・はぅ・・・・・よかった、変身したりとかしなくて・・・
照れくさそうに、まなが言う・・・・・・冗談で、適当にごまかしているという感じだが
俺にはそんなコトは、耳に入らなかった、不可解なモノが俺の頭を駆けめぐる

・・・・・・・・なんだ?むにってのは・・・・・

「な、なあ・・・・まな・・・もっかい、いいかな?」
「え!?・・・・・・・は・・・・・・・はい」
驚いた様子で、うつむいて答える・・・その姿は本当に、可愛くて仕方ないと思う
そして、もう一度唇を重ねる・・・・今度は、さっきよりも深くしてみよう・・・・・

むに

「・・・・・・・・・・・・せんぱい・・・・えっちです」
まなが、そう言って離れた・・・とても、うれしそうな笑顔・・・・俺はそれが見られるコトがすごく
うれしいと思う、そう、キスをしたんだ・・・・この子の反応はそうだ・・・・だが

・・・・・・・むにって・・・・・・キスの音って、むにっていうのか!?・・・・・・

困惑する俺、舞い上がるまな
この日は、こうして暮れていった、翌日からテストが始まった
ファーストキスは・・・・・・・・・・甘いモノでも、レモンの味でもなく
・・・・・・・・・・・なんか、違った
改めて、まなの幼さを感じた・・・・・・唇柔らかすぎ

テスト終了後、その話しをしたら、当利に撲殺されそうになった、どうしてだろう