俺と、まなはあれから、何度かデートを敢行した

「せ、先輩♪、ジェットコースターって面白いですよねえ♪」
「うぅ・・・そ、そうか、そいつはよかったなぁ・・・」
「今度、あれ乗りましょう、あれ!!」
まなが、はしゃぎ回り、俺はそれに振り回されている(−−;
フリーパスを買って、朝一番からこの遊園地にいるのはいいが
フリーフォールから、ジェットコースター、バイキングと、あらかたのその類の
乗り物を網羅してきた・・・・女の子って、どうしてこういうのが好きなんだろう(@@)

「先輩お疲れですか?」
「い、いや・・・・ちょっと、休もうか・・・な?
ものすごく、不満そうな顔するが、とりあえずイスに座らせて俺は
軽く食べるモノを買いにいく、ポップコーンとフランクフルト・・・コーラのLかな
お決まりのモノを買って、戻る・・・と、まながいない

「あれ?・・・トイレかな・・・・ま、仕方ねえか・・・・」
待つコト数分、どこからも帰ってくるような気配がない・・・おかしい・・・
「どうしたんだ?・・・・トイレにしては長いしな・・・・・・・」
なんとなく嫌な感じがする・・・まさか、誘拐?・・・・あり得ない話しではないな
あの容姿からして、小学生として連れ去られたという可能性も・・・

心配になり、あちこちをうろうろと探し回る
「どこだろう・・・・・・・嫌な予感がとまらない・・・・・・」
どくどくする心臓を携えておれが、遊園地を走り回る
「まな・・・まな!!・・・どこだ!?まな!!」
回りの家族連れが不思議そうな顔で俺を見てるが、そんなコトはどうでもいい
今は、まなの安否のみが俺の全てだ・・・・・

すると、お約束のように、呼び出しの放送がかかった
「・・・・広島からお来しの、高馬わーふ様、高馬わーふ様・・・お連れ様がお待ちしております
待合い広場までお来しください・・・・・・」
アナウンスにより導かれ俺は、まなが捕獲された場所へと急ぐ
「・・・・・・・・・・・・ま、まな!!」
「!!・・・わ、わーふ先輩!!」

詰め所にて、まなをなんとか発見、とびついてくるまな
「どうしたんだ?・・・いきなりいなくなって、心配したぞ」
俺が聞くと、あうあうと、泣きべそをかきながら頭をぐりぐりと俺の胸にうずめてくる
「あ、お兄さん?・・・・この子ねえ、うちのぬいぐるみのピンクのくまを追っかけてきたら
迷子になったらしくて・・・・ちゃんと面倒見てもらわないと困るよ、まだ、小さい妹さんなんだろ?」
詰め所の人がそう言う

「・・・・・・・・・いえ、その、か、彼女なんですけど」
「!!・・・・・・き、君ぃ・・・・・・・ロはいかんよ」
「でなくて、この子・・・・・・16・・・・・・」

どっちにしろ、ロだよヽ( ´ー`)丿

嘘級生〜バカな話しで小休止〜

それから俺達は懲りるコトなく次のデートを敢行した

「せ、先輩♪、い、イルカがぁ、イルカがぁぁぁ!!!!」
「分かったから静かに見なさい(^^;」
「でも、イルカが・・・はわわ・・・・お、お、お腹、ぷにぷにしてて柔らかいです」
まなが、はしゃぎ回り、俺はそれに振り回されている(−−;
ちゃんと高校生料金で、朝一番からこの水族館にいるのはいいが
イルカ、クジラ、エイ、ペンギン、電気ナマズと、あらかた水系のモノを
海水、淡水問わず網羅してきた・・・・・女の子ってどうして、こういうのが好きなんだろう

イルカショーに参加しているまな、色々といきさつがあるが、ともかく参加している
普通この類のイベントには、ちっちゃいお子様が参加するものだが・・・・
どうも、係りの人がまなを小学生と判断したらしい

本物の小学生の女の子に混じって、うろうろと餌をやったり、わっかを持ってみたりする、まな
うーん、はた目から見てると、本当彼女達と同い年にしか見えない・・・俺も、まなの
どこに惚れたのだろうか・・・・(−−;・・見た目でないのは確かだろうが、しかし不思議な子だと思う

「まな・・・・・・・どうして、こっちへ来たんだろう・・・まだ、何も話してくれないな・・・」
イルカと戯れるまなを見ながらそう思う俺、プールサイドでざばーーんとイルカが
跳ね上げた水を巧みにかわしつつ、足をすべらせプールへとダイビングするまな
「・・・・うーん、転ぶとは思ったけど・・・・って、ま、まな!!!」
慌てて俺が立ち上がり、ショーの舞台へと急ぐ

「はぅぅぅぅ!!!・・・つ、冷たいぃぃぃぃ!!!!」
まなが悲痛な叫びをあげながら、沈んでいく、焦る俺
「まな、しっかりし・・・・」
ざばばばば・・・・・・・、すると、イルカがまなを、舞台に鼻先で押し上げた
冷たくなった身体を小刻みに奮わせて、まなが陸にあげられた・・・うーん
無人島に打ち上げられた人のようだ(^^;

「まな、大丈夫か?」
「はぅぅぅ・・・・・・」
あまり、大丈夫でないらしい、この後、係りの人の誘導で、医務室へと連れていかれ
寝かせておく、係りの人に、妹さん幼いから、お兄さんと一緒に呼ぶべきでしたと
反省の弁を受けたが、妹じゃありませんとまた、前回のようなコトを言って
驚かれてしまった、うーん、俺はロじゃないってば(−−;

「うう、先輩すいません・・・・つい、はしゃいでしまって・・・」
すまなさそうな顔をして、俺に謝るまな
「いや・・・俺が不注意だったな、もっと、しっかり見ておけばなあ・・・」
「うう、ちょっと、慣れない動きしたものだから・・・・」
「しかし、イルカに助けられるあたり、流石だな・・・・・」
俺が、フォローを入れる
「イルカ・・・・・・そうですね、後でお礼に行きたい所です」
まなが笑顔で答えた、うーん、かわいい奴・・・・・と、そんな顔を見ていたら
ふとした欲求にかられた

キスをしてみたい・・・・・・・

「??どうしたんですか?」
「あ、い、いや・・・・なんでもない・・・もうちょっと休め」
ふいに浮かんだ欲望に一瞬我を忘れてしまった、危ない危ない・・・まなが、いぶかしげな
表情で俺を見る、うーん、女の子ってのはこういうのに敏感だって話しだからな・・あまり
露骨な態度で示すわけには・・・・・・
「お腹空いたんですか?もしかして・・・・」
どうやら、まなには心配しなくていいらしい

そして、ほどなくして帰宅した、うん、特に問題はなく終わった♪

更に懲りずに、今度は、映画館へとデートを敢行した♪

「わい、映画ですね、映画♪・・・・ああ、なんだか、わたし恥ずかしいです(*^ー^*)
「なんで?」
「だって、せ、せ、先輩と映画って・・・・映画見るのってなんとなく・・・そ、その、こ、こ、こい・・・」
「ニワトリのマネか?(^^;」
何か言いたそうなのだが、言い切れずにどもるまな、うーん、まあ、言いたいコトはわからないでもないけど

しかし、恥ずかしいのはまなだけではない、俺もそうなのだ・・・・
「あう、愉しみです♪まじかるカナン♪」
そう、題目はまじかるカナン・・・・結局、まなの熱意に負けて、これを見るコトとなってしまったのだが
うー・・・・・、正直な話し、俺はこの場にいたくない・・・・
が、そうも行かず、入場、高校生二枚なんて、チケット買うコトすら俺には、苦痛でしかなかった
どんなに、隣でやってる「同級生2」を見たいと思ったコトか・・・・・あ、でも、あれ18禁か(カナンはいいのか)

まあ、愚痴ばかり垂れるわけにもいかない、とりあえず、入る
そして、お決まりのポップコーンとコーラを買って、いざ侵入

「ちはやちゃん、変身するんだ!!!」
「ええ、で、で、でも・・・・・」
「何をためらってるんだ!!・・・もぉ、ほら」
「ん・・・・・」
と、どうやら、主人公の女の子は、パートナーの男の子とキスするコトで変身するらしい
うーん、最近のお子様向けとは思えないが・・・ま、少女マンガの乗りなのは確かか
ちらりと横のまなを見ると、画面を食い入るように見つめ、その世界に没頭している
回りの客はと言えば、明らかに俺達より若い人達で埋め尽くされている、変身すると
「かーまい〜ん!!」やら「せるりあんぶるー〜!!」などと、声援が飛んでいる・・・うーん
まなはそうやって叫ばないだけ大人なのかもしれない(−−;

他にする事のない俺も、寝るわけにも行かないので、見るコトにする
うーん、まあ、好くできているといえば出来ているなあ・・・・ふむ、時折お子様に見せては
いけないシーンが出てきているような気がするが・・・ま、いいんだろうな最近の子って
進むの早いらしいし・・・・

「はうぅ・・・・カーマインより、ちはやのままの方がいいですよねえ、先輩」
まなが、俺に懸命に映画の感想やら評論やらをぶつけてくる、うーん、俺にどういう答えを期待しているのだ
「いや・・・ま、そうだな、俺としては・・・うー・・・」
「・・・・面白くなかったですか?」
「い、いや・・・・・・・」
困ったコトになってしまう、ここで話題をそらしていくコトにする

「そうだな、ま、面白かったけどな・・うーん、今度はまた、違う映画見ような」
「違うの?・・・先輩何見たいんですか?」
「んーー・・・・・・・、ラブストーリーなんかいいかもな・・・」
「じゃ、麗しのセルリアンブルーですね」
失敗

「い、いや・・・、ラブストーリーって結構なんだ、飽きとかあるしな・・・んー、軽く見られるコメディなんか・・・」
「じゃ、CCさくら」
失敗

「うーん、コメディもちょっとあれだな・・・ここは、痛快アクションを・・・・」
「じゃ、信長の野望ですね」
「!!」
失敗・・・・・・っていうか、渋いぞまな(笑)

と、問答をしながら歩いていると、小さな美術展のようなモノをやっている所に来た
「・・・・・へー、この町にこんな所あったのか・・・・・見てくか?」
こくこくと、俺の問いかけに頷いて答える
どうやら、無料らしいので中をぐるっと見てまわる・・・・って、なにやら巨匠のモノもあるぞ(^^;

「あうーー、すごく上手いですよねえ・・・・ふえふえ」
まなが、ぼーっと色々な人の絵を見ている、うーん、巨匠やまさきの作だな
他にも、美乃、よしみつ、涼風、山本、と、この町にはもったいないほどの巨匠の名作が飾られている、なぜ(^^;
ほうほうと、頷きながら歩いていると
「・・・・・・・・水沢京一?・・・・・これ」
俺の足を止めさせた一枚の絵がある、その名の所には、確かにそう書かれている

「・・・・・・・お兄ちゃんの絵・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
まなが、俺の少し後にそれに気付いて止まる、絵には微笑みかける女の子の絵が描かれている
涼しげなデザインに、鉛筆のようなタッチで、線は薄く焼かれたような色使いの無垢な少女の絵が飾られている
紛れもなく、モデルはまなだ・・・・・・・・

「・・・・・・・・・先輩、出ましょう」
「ああ・・・・・・・」
まなが、息苦しそうにそう言ったこの絵に何かあるのだろうか・・・・とても知りたいという
衝動にかられる俺、まなに何があるのか・・・水沢という男は何者なのか・・・・・、いそいそとまなが
出口へと向かう、俺もそれを追う・・・・ふと、また一枚の絵が目に入った、油絵だ

「へぇ・・・・・風景画か・・・・・・作は・・・坪倉R子??」
「ふえ?」
俺が呟いた単語に、まなが戻ってきた、じっとネームプレートを見ている
うーん、坪倉R子・・・どこかで聞いたような、そうでないような名前だな
「・・・・・・・・あの、あ〜る子さんですかねぇ」
「多分・・・・っていうか、間違いないんじゃないか?・・・ペンネームみたいなモノなのかな」
しげしげと油絵を見る、落ち着いた風景画だ、一本の大きな木が地平線に立っていて、雄大な雲が
後ろに流れている、何か寂しそう・・・・そういう絵だ

「油絵なんか描くのか・・・・・ふーん・・・・・」
じっと、それを見る、自慢じゃないが俺も、実は絵を描く
描くと言っても、別に目的を持って描いているわけじゃない、ただ、好きだから描いている
それだけだけど・・・この絵は違う、半端でやってるんじゃないよな・・・・・まなが、不思議そうに俺を見る
「どうしたんですか?」
「いや・・・・・みんな、知らない所で色々やってるんだなって・・・・」
「・・・・あ〜る子さんのコトですか?」
「うん・・・・・・・当利といい・・なんか、先のコトもう考えてるような感じなんだよな」

色々話しながら、また外へと出た
まなは、なるだけ俺が、あの絵について触れないような話題へと持っていこうと努力している
「まなは、将来とか考えたコトあるのか?」
「カーマインになりたいです」
すっぱり答えられる
「いや・・・そうでなくてな・・・・」
「はう?」
どうやら、真剣そのモノの答えだったらしい・・・この話しはよそう

オチもなく、この日は終わった(ぉぃ

(なお、文中に名前が登場したCG作家様並びに、壁紙職人様、無断で申し訳ございませんです)