「・・・・・・デートに誘うのはいいが、問題は、どこへ行くのがいいのか・・・」
昨日、当利の暴走により、危機的状態へと追い込まれたが、秘酒「ロ殺し」により
なんとか、酔い潰すコトに成功、そのあとは、ヤマタノオロチよろしく、べろんべろんの所を一撃だった
すがすがしい朝の登校の最中も、とりあえず、デートプランを練る俺、考えてみると
女の子がどういう所へ連れて行かれるのが一番好いのか、わかるわけもなく
ここは、他人にたよるコトにした
屋上
「・・・・と、言うわけなんですが」
「ふむ・・・・まなちゃんとデートか、うらやましいね(^^)」
まずは、くろねこ先輩に聞いてみる、先輩は、俺の話しを聞いてくれた後に思い出すように語りだした
「・・・・デートか・・・・そうだな、最初はやっぱ、夜にそっと抜け出した小さな森かな・・・」
先輩は遠い目をして、俺に言う、さも為になるレクチュアだったが、とりあえず省略
「ま、後は、海へ行ったりとか・・・・うーん、待ち合わせは駅がいいよ」
「はぁ、ありがとうございました」
先輩は、満足そうに全てを話しおえたあと、教室の方へと戻っていった
うーん、もう少し他の人の意見も聞いてみよう
隣の教室の扉付近
「え?・・・・なになに?あたし誘ってくれるの?わーふさん・・・・」
「いや、ち、違うんだ・・・・その、まなを・・・・さ」
俺も、なんでかしらないが、あ〜る子さんに聞いてしまった、よくよく考えると
こんなコト聞けるような関係じゃないような気がするが・・・・ま、いいか
最初、驚いて顔を赤らめたあ〜る子さんだったが、まなのコトと聞いて
心底惜しいって顔をして、俺に色々と話してくれた
「そぉねえ・・・・・あたしだったら、・・・・・映画とか見たいかな」
あ〜る子さんが、うーんと考えた末にそう言った、ふむふむ、確かによく聞く話だな
「それも、出来れば、ばんばん鉄砲打ったりする奴とか、ジャッキー・チェンのクンフーアクションとか♪」
しかし、趣味が違うらしい(−−;、おそらく、まなはそのジャンルは見たがらないと思う
「あーん、ジョン・ウー監督の奴が見たいなぁ♪、わーふさん連れてってぇ♪」
と、いきなり猫撫で声で迫ったきた(^^;
「あ、ありがとう、参考にさせてもらうよ・・・・ばいばい」
振り切って逃げる、こんな所を、当利やまなに見られたら、生きていられる自信がない
映画か・・・・・φ(、、)めもめもっと
保健室
「まなちゃんとデート?・・・・へー、気の利くコトするんだねえ、高馬くんは」
さり先輩にも相談に来てみた、なぜ保健室なのかは謎だけど
「どこ行ったらいいですか?・・・是非、先輩に大人のデートのレクチュアを・・・」
「大人って言ってもな・・・・・うーん、・・・・やっぱ基本を押さえるべきね」
「基本?」
俺が、ぐっと身を乗り出して先輩に詰め寄る、先輩がタバコをふーっとふかして力強く答える
「ハーブ園よ」
また、そのネタか(ぉぃ
嘘級生〜ああ、笑える話しが書きたいわ〜
「ふえーー、ここがハーブ園なんですね・・・・すっごぉい」
「うーん、まだ、ハーブ園には入ってないけどな、この、ゴンドラに乗って上まで行くんだ、ほれ」
そして、次の休日、まなを誘って例のハーブ園にやってきた
俺は以前ここへ、とある用で来たコトがあるから、大体のコトはつかめている
まなは、来たコトが無かったのか、見るモノ全てに過敏に反応している、うーん、好奇心旺盛な猫のようだ
とりあえず、切符を買ってあげて、一緒にゴンドラに乗り込む、6人乗りのため
広い個室に二人っきりという感覚、うーん、とりあえず、狭くないからよかったな(^^;
ぐいーーーっと、ゴンドラが宙に投げ出されるように、出発する、まなは食い入るように外を見ている
「はわわ・・・・すっごぉい・・・きれいな景色ですねえ・・・」
「まあな、夜景はもっとすごいんだぜ」
ごうんごうんと揺れるゴンドラの中で、まなに俺が話す
「・・・・・・前に来たコトあるんですか?」
「ん?・・・まあな」
「はわ・・・・お、お、お、おんなのひとですか?」
「ぐわ!!!、こ、こら、揺れるから大人しくしてろ・・・(^^;;;」
動揺したまなが、激しくゴンドラを揺らしながら、俺に聞く、とりあえず否定しておく
うむ、友達同士で行ったのだ、あの時は男同士でこれに乗るモノじゃないって思ったっけか
若干横揺れを催しながらも、なんとか無事頂上へと到着する、降りてみると
お約束通りというか、カップルが溢れ返っている、うーん、まなと来てよかった(^^;
「あうー、先輩・・・・なんか、意味ありげな男の人と女の人ばかりですね」
まなが、神妙な顔つきであたりを見回す
とりあえず、土産物のお店へと進む、うむ、セオリー通りだ(謎)
「・・・・・妙な匂いがしますね・・・・」
「妙って(^^;・・・・・ハーブだよ、まなは、こういうのに興味ないのか?」
俺が、何気なく聞いたコトに、過敏に反応するまな
「え!?・・・・あ、いや、そ、その・・・も、も、もちろん好きですよぉ、ほら、
あ、あたし、春になると、ちゃんとお粥にして、た、食べますし♪」
「まな、無理するな(^^;」
うーむ、少女趣味とハーブにはとりあえず因果関係はなかったと改めて発見しつつ店内を回る
「・・・・うー、ラベンダーか・・・・・・・」
何か、しんみりとした顔をするまな・・・・・そうか、ラベンダーって言えば北海道か・・・
ふと、何か思い出でもあるのか聞こうかと思ったが、野暮なまねは今日はやめておくことにする
「まな・・・、好きなのなんかあるか?」
「幼女」
「いや、香りの話しだよ(^^;」
結局、レモングラスを買ってそこを出た、なにやら集中力が高まるらしい
さて、おやつだ(笑)
まなが幼女好きという、意外というかほぼ台本通りというかその趣味について話しをしつつ
テラスのような所で、あったかいハーブティーを飲む、そう、今は冬だと言うコトを忘れてはいけない
「結構寒いな・・・・やっぱ、山の上は」
「うー、外で風にあたってて、ほっぺたが真っ赤になってしまいました(=^^=)」
まなが、自分の頬をすりすりとさする、この仕草もまたかわいい(^^)
「さて、これからどうするかな・・・・陽もだいぶ傾いたし、そろそろゴンドラで降りるか・・・」
「・・・降りたら終わりですか?」
まなが、心配そうな顔つきで俺の顔を覗く、何も言わないが、顔だけで
まだ、いやいやって思ってるのがよくわかる、こうやって、思われるのも悪くないな
「いいや、この後、映画でもって思ったが・・・・何か見たいモノあるか?」
「まじかるカナン」
即答する、まな。狼狽する俺。
まじかるカナンて・・・・た、確かに、まな一人で見る分には何一つ疑問が浮かぶコトはないが
俺が同伴して果たして見て好いモノであろうか、いや好くないだろう(反語)
「うー・・・と、よくよく考えたら映画、時間的にちょっと無理だな(^^;」
苦しいが、そんな言い訳を作り、最悪の事態を回避する俺、すまん、まな・・・俺はまだその域じゃないんだ
「はう・・・残念です、でも、そのうち、誘ってください♪」
まなが、屈託の無い笑みを俺に向ける、ああ、まぶしさで身体が灰になりそうだ(−−;
「うーん、じゃ、海でも行くか・・・・・」
「え!?さ、寒いですよ・・・・」
「いや、冬に海ってのは重要なんだよ、まな」
・・・・とは、くろねこ先輩の受け売りだ。先輩曰く、海に行くコトが出来れば、あと少しらしい、最後は
強引にとかなんとかって言っていたが、なんのコトなのだろうか・・・・
それを確かめるわけでもないが、海を目指すコトにした、ちなみに、むっちゃ近い
「わぁぁぁ・・・・・・や、や、や、夜景が、きれいですよ!!せ、先輩ほ、ほら、や、や、夜景が!!」
「いや、そんなに言わなくてもわかるから・・・それと、ゴンドラ揺らすのやめなさい(^^;」
感動に打ち震えるまな、それに伴い揺れるゴンドラ、そして支える俺
「先輩、夜景がぁぁぁぁ!!!!」
「だから、揺らすなぁぁぁぁ!!!!!」
なんとか、着陸した・・・・・・アポロ13に乗っていた人間の気持ちが今なら俺にもわかる
ざざーーん、ざざーーん・・・・・・ざざーーん、ざざーーん
「先輩・・・・・・・・・・」
「まな・・・・・・・」
二人海についた
「先輩・・・・・あたし・・・・・・もう、我慢出来そうもありません・・・・」
「ああ、俺も今同じコト考えてた」
二月の風が容赦なく俺とまなを襲う、どうやったら、こっから期待する展開とやらに発展するのか
俺には未来永劫わかるコトがないのかもしれない、いや、わからなくてもいいやこの際
寒さに負けて、そうそうに退散する俺とまな、まあ、まなを送るのにちょうど好い時間になったのは確かだった
「・・・・・ふえーー、寒かったですねえ」
「ああ、でもな、くろねこさんは誰かと、あんな中、一緒にいたらしいぞ」
「・・・・さり姉様ですかねえ?」
「いや、さり先輩は確か、寒さにものすげえ弱いって話しだから違うんじゃないかな」
などと、話しをしながら、まなを家まで送る、陽も落ちて、星が空を支配し始めている
そして、望月町に入り、人気が少なくなってきた・・・・
「しかし、寂しい町だな、ここは・・・・・」
「そうですね・・・・・でも、そこがわたしは好きなんです・・・・・・」
「ふーーん・・・・・」
そう、今日は何もつっこまないって決めたから、何も聞くまい、でも気になる(−−;
なぜここへ来たのか、どうしてみなつき先生と住んでるのか、俺にはわからないコトが多い
でも、いつかは・・・・・・・・・
「あう、早かったですよね、もう着きましたね♪」
ふぅっと明かりの点った家が見えてきた、そう、みなつき先生の家だ
時間は、6時くらい、でもあたりは暗い、浮き出るようにみなつき先生の家が光っている
「・・・・・・??・・・・誰かいる?」
「え?」
まなが、前方に誰かを見つけたらしい、俺もよく目を懲らしてみる、確かに暗がりの中
いや、正式には玄関の前に一人の男が立っている・・・誰だろう、みなつき先生じゃなさそうだ
怪しい奴かもしれないと、それなりの心の準備をする俺
ゆっくりと、二人で家へと近づく、男の顔がようやくはっきり見えた
誰だ?・・・俺は知らない・・・・、まなをちらりと見るが、まなも知らないような顔つきだ
向こうは、どうやら俺達二人を待っていたようなそぶりだ・・・そして、男が口を開く
「久しぶりだな・・・・・・元気にしてたか?霧島・・・・・」
そう、この男はまなの名前を知っていた・・・まなの知り合いなのか?
俺がもう一度まなの横顔を確認する・・・大きく目を見開き、怯えたようにまなが言う
「・・・・・・・・・・・・・お、お兄ちゃん?」
・・・・・・・・・・狙いすぎ(作者の独り言)