時は進んだ、あれから、月日は流れて、気付けば、正月も終わり
二月になっていた
あの時から、また、二人のよくわからない関係が始まった
けど、前までとは違う感情がある

そう、俺はまなが好きなのだ・・・・・・・・・・・・・・・・・たぶん(−−;

実は、まだはっきり自分が、何をまなにもとめているのかわからない
けど、これからそんなコトはわかっていけばいいと思っているし
そうそう気になるコトでもない、ただ、毎日を、ゆっくりと
二人で過ごしていこう・・・・・そう決めていた

・・・・・・・・なんて
難しいコトを考えているわけがなく、日々だらだらと、二人で過ごしているのが現状だ(^^)

「はぅーー、先輩、だいぶ寒くなってきましたねえ」
まなが、俺に向かって白い息を円く吐いて見せる
「だいぶって、俺は、ちょっと前から相当寒いけどな・・・・やっぱ、北海道育ちだから違うな、まなは」
俺がそう言ってまなに笑いかける
「うー、北海道と、あたしは関係ないですよー・・・」
まなが、そう言って、とてとてと、先へ小走りになった

「・・・・・・・・そういえば」
ふと気付いたコトがあった、俺は、まなについて、やっぱり何も知らない
そう、あの時もそう思ったけど、未だにまなの素性を好く知らない
たまに、聞くコトもあるが、聞いた所で、適当にごまかされてしまっている

何かあるのだろうか・・・・・・・・、俺の元から、とてとてと離れていった
まなの背中を見つめる・・・・・そろそろか?

ぽて!

うむ、お約束は忘れてないらしい

嘘級生〜やるの?(ぉぃ〜

「おい、高馬♪一緒に帰ろうぜ」
当利の奴が、俺に噛み付くように声をかけてきた、ちなみに、当然だが眉毛は繋がっている上に、
もみあげを前の方に若干カールさせてある、横顔が、卒倒するくらい素敵だ

「うー・・悪いな・・・・」
と、言葉をにごしつつその誘いを断る
「なんだ、また、まなちゃんと帰るのか・・・・・ったく、そんなにべたべたしてると、すぐに冷めちまうって話しだぜ」
当利が、心配そうに俺に言うが、そんなものは余計なお世話だ
「うるさいな、・・・・・他人のコトにとやかく口出すんじゃない」
俺が少し説教じみた言い方をして、しっしと手を振る、しかし、当利は顔を近づけてきた
「・・・なあ、ところで、まなちゃんとどこまで進んだ?」
急に小声になって、当利が俺に聞く

「ど、どこまでって・・・・べ、別に普通に清い交際をだな・・・」
しどろもどろに俺が応える、怪しさきわまりない顔で、俺を見る当利
「・・・・・・まあ、いいけどな・・・・その時になったら、俺に相談しろ・・」
「はぁ?」
「俺が、いろはを教えてやるって言ってるんだ、もう、ソフトなのからハードなのまで
なんでもいけるぞ、なぁに、道具とか要るなら貸してやるって」
「お、お前・・・そんなもんなんで持ってんだ(−−;」
呆れるというか、引く俺・・・かまわず、誇らしげに当利が続ける
「ふふふ、いざとなったら、冥土服から、ナースこすちゅぅむまで、なんでも・・・・・」
「なになに?楽しそうに、何してんの?」

「!!!!!」×2
「?」
もんもんと盛り上がる、俺達の所に、突然、あ〜る子さんが湧いてきた(^^;
慌てて話しを、経営学にすり替える、俺と当利
「・・・だ、だからな、カウンタを回すためには、常に更新を続けるコトが必要なんだよ」
「そ、そうなのか・・・うーん、更新毎日するのって大変だよな・・・ははは」

ひきつった笑いで、二人確かに経営学のやりとりを見せる
「・・・・・・・・経営の話しかぁ・・・・・なんだつまんないの」
あ〜る子さんは、どうやら期待はずれだったらしく(当たり前である)、俺達の所から
離れて行った・・・・・・・

「・・・・・・・・・ふぅ、今のは危なかったな・・・・」
「お前が、くだらない話しをふって来たんじゃないか・・・・」
俺が、当利のコトをやっかむ、不満そうな顔を見せる当利
「・・・まあいいさ、そういうコトだからよ、いつでも相談に来い♪」
「絶対行くか(怒)」

そう言って、当利とは別れた。俺は、教室を出て鞄を振り回しつつ、まなの教室へと向かう
うーーん、よくよく考えてみると、確かに付き合うような感じにはなっているけど
具体的に、関係が進んだ形跡が見られない・・・・・・・・どうしてだ?
むぅーーーっと、考えながら、廊下で待つこと数分、まなが、ぱたぱたと俺の元へと駆け寄ってきた

「お待たせしました・・・あうあう、掃除にちょっと手間取って・・・・・?先輩?」
「ん?・・・あぁ・・・じゃ、行くか」
「??変ですね・・・・・何か悩み事でもあるんですか?」
じっと、くるりとした瞳で、俺の顔をのぞき見る、まな
不思議そうな顔に、少し紅潮した頬を携えて、幼い所を見せつけてくれる・・・・どう見ても、ロだな

ともかくいつものように、二人で校舎を出る
二月の寒い空気が、凛と二人を包む、思わず首をすくめる俺と、大して気にもとめずに
白い吐息を吐くまな、ゆっくりと、並んで歩く様は、まさに、付き合っていると回りに伝えて
いるものの、その二人の間には、微妙な距離が開きまた、手も握ってはいない
そう、根本的に二人の関係は、進んでいないのだ

「・・・・・まなー・・・・・」
「あい?」
くったくのない笑顔を、俺に向けるまな。制服の上に、身体に合ってない大きめの、コートを
身にまとっている、くるりと回転して俺の方へと、つまさきを向ける

「・・・・・・・・・・・・いや、なんでもないよ」
そう、本当に何をいったら好いモノやら、呼び止めた自分に疑問を感じる・・・・いきなり
関係を深めようなんて、言えないしな・・・・・って、ダメだ、当利の影響が・・・
「??・・・・今日の、先輩変ですね・・・・・なんかあったんですか?誰かに殴られたとか」
「心配するな、俺はそんなデンジャーな日々は送っちゃいない」
ぽむりと、まなの頭に手をのせて、なでなでしつつ、また、歩き出す
慌ててついてくる、まな

「おや、わーふくんに、まなちゃん」
「あや、さり姉様♪」

後ろから、秋積先輩の声がかかり、そちらへ、まなが飛びかかっていった(笑)
ぎうっとまなを抱き締めて、俺の方へと先輩がやってくる
「おうおう、相変わらず、見せつけてくれゆねぇ・・・このこの!」
肘で、ごすごすと、脇腹をつつかれる

「いや、別に見せつけてなんていませんてば・・・・・・」
俺が、苦笑いしながら先輩にそう言う、刹那、先輩の後ろから
二本の手がするりと伸びてきて、先輩をそっと抱き留めた・・・ちなみに
まなが、先輩に抱き留められてるから、親亀、子亀、孫亀状態だ

「なんの話ししてるのかな?」
当然、くろねこ先輩だ、優しさ溢れるまなざしを向けながら、そっと、秋積先輩を抱擁している
「もう・・・・・ダメだってば、くろねこくん」
「さみしいんだよ、人のぬくもりに触れてないと」
「あ・・・・・・・」
って、なんだ、この二人は(−−;;;;;;
少なくとも俺とまなの、数倍は、見せつけているような気がするけど

「お二人って、やっぱり・・・・・」
「付き合ってなんかないよ」
「うん、そうだよ♪」
・・・・・どうして?(^^;

「で、本当になんの話しだい?」
「いやね、わーふくんが、まなちゃんと・・・・・きゃ♪」
と先輩が、わざわざ顔を赤らめて、大嘘つきながら、くろねこ先輩に二、三発裏拳を決める
「ち、違いますって・・・そ、そんなんじゃ・・・・」
慌てて、否定するが、くろねこ先輩が神妙な顔つきで、俺を見る・・・な、な、何もしてませんてばぁ

「・・・・じゃあ、邪魔しちゃ悪いし、僕は帰るよ・・・・」
と、くろねこ先輩が、ふわっと抱えていた腕を解いた、秋積先輩も、まなを解放して
やや乱れた髪を整えて、くろねこ先輩と並木道へと消えていった
「・・・・はうーーー、先輩達って大人ですよねー・・・・さり姉様・・・・」

まなが、去っていく二人をぼーっと見ながらそう呟いた
確かに大人だな・・・・・・、俺とまなも、ああいった仲になれるのかな・・・・
ちろっと、まなの横顔を見る・・・・・・・まだまだ、先の話しになりそうだ(−−;

気を取り直して、また歩き始める、とりとめのない話しをしながら
別れる曲がり角へと来た
「じゃ、先輩、また明日♪」
「ああ・・・・・気を付けて帰るんだぞ、特に足下な」
俺の注意に、かくかくと首を縦に振り、細めた目で笑顔を振りまいて、走っていった

いつものパターンだ、なんの変わりもないこういう日常を送ってるから、俺とまなは
いつまでも、このままなのかもしれない・・・・
今日はどうにも、妙なコトが頭をめぐる、別に、たまってるとかそういうんじゃないが
あまりに、進んでいない俺と、まなに何かいらだちを覚え初めていた・・・
ちくしょう、全部、当利のせいだな

足下の小石を蹴り蹴り、家路を急いだ・・・・・・家の前で待ちかまえていた、怒り狂う当利に殺されかけた

・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・何焦ってんだか知らねえが、あんまり今の状態をいきなり変えない方がいいんじゃないか?」
夜、当利が俺の部屋に遊びにきて、昼の話しの続きをしている
「そうかな・・・・なんか、このままでもいいんだけどさ、ふと、不安になるんだよな・・・」
俺が、天井を見上げてぼそぼそと言う、当利がアルコールに口をつけて俺を見る
「・・・・不安て、誰かにとられるとか思ってんのか?」
「・・・・・・そうかもなぁ」

当利が、上目遣いで俺を見る、ふーんと何か納得したような顔をして
つまみの柿ピーを頬張る、ばりばりと、音をたててそれをまた、アルコールで流した
「・・・・・なあ、お前らってひょっとして、デートとかしたことないのか?」
「!!??・・・・そ、そういえば・・・・」
「マジかよ・・・・・ま、いいや、じゃ、そっから行けばいいじゃねえか、セオリー通りによぉ」
当利が、助言をくれる、なるほど、確かに言われてみると学校でいつも会っているからという
理由でか、プライベートの時間にまなと会った記憶がほとんどない
どこかへ遊びにいったなんて皆無だ・・・・・

「そうか・・・・デートか、なるほどな、確かにデートに誘えば・・・・おお♪、さんきう当利♪お前
たまには役に立つな(^^)」
俺が、ありがとうの気持ちをこめて、当利にそう言う、しかし
がすがす!!
「が!!な、何しやがる」
「うるせぇ、なんだ、この幸せモノはぁ!!!呪われてしまえぇぇぇぇえええ!!!」
「や、やめ・・・・!!!??お前、なんだ、それ!!」
突然、いきりたった当利が献血カードを投げつけてきた!!
何を意味するのか、俺にはわからない(^^;;;
が、とりあえず戦闘態勢が整ったらしい(注:イギリス紳士は決闘の前に、手袋を投げつけます)

「くらえ高馬ぁ!!、桜子ちゃんの敵ぃぃぃぃぃ!!!!」
「な、何言ってんだよ!!!」
・・・・・・・・・この夜は永く辛かった

薄れていく意識の中で、デートに誘おうと、心に決めた・・・当利の遠吠えが耳に痛かった・・・・